【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

矢野経済研究所「玩具産業白書 2004」を発表
~出荷額ベースの市場規模予測は前年比8.5%減~

1月23日 発表

 株式会社 矢野経済研究所は、「玩具産業白書 2004年版」を発表した。リリースによれば2002年度から減少傾向には歯止めがかかっておらず、2003年度の全体規模予測は出荷ベースで前年比8.5%減の9,263億円になるとしている。

 「玩具産業白書」は、“玩具”を電子玩具、模型・ホビー、男児玩具、女児玩具、ゲーム類、ぬいぐるみ、季節物・雑玩具、基礎玩具、TVゲームといった9品目に分類し市場調査を行なうもの。調査対象は玩具およびゲームメーカー、卸問屋、小売業者で、調査機関は2003年10月~12月。

 調査によれば、2002年度の市場規模は国内出荷額ベースで、前年比3.1%減少の1兆120億円。市場構成比67.1%を占めるTVゲームの不振、全体的な商品単価の下落、ヒット商品の減少などがマイナス成長要因。この傾向は2003年に入っても変わらず、市場規模はさらに縮小に向かうことが予測されるという。

 2003年度の全体推移としては、消費者の通信費(携帯電話)急増の煽りでTVゲーム、玩具の消費が減少。一方で大人向けの“癒し系”玩具、カードやボードゲームなどのアナログ玩具が需要を増やしていると分析。子供向けの商材は相変わらず厳しいが、大人向けは家電、玩具、レジャーなどの関連領域とクロスオーバーする商材が多数リリースされており、旧来の定義では縮小傾向にあるが、実際は“構造を変えながら成長基調にある”という見解もありうるとしている。

 分野別では、「携帯アプリゲーム市場」が大きな伸びを見せている。ゲームメーカーのコンテンツ拡充などにより、市場規模は2002年の170億円から2003年度は290億円に拡大。大人向けが増え、商材単価が上昇した「カプセル玩具市場」は、出荷ベースで2002年の270億円から3.7%増の280億円となっている。

 2003年市場規模予測の内訳は、電子玩具が560億円、模型・ホビーが375億円、男児玩具が890億円、女児玩具が280億円、ゲーム類が164億円、季節・雑玩具が300億円、基礎玩具が465億円、ぬいぐるみが205億円、TVゲームが6,024億円(計9,263億円)。

□矢野経済研究所のホームページ
http://www.yano.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yanoresearch.jp/pdf/press/040123.pdf(PDF形式)

(2004年1月23日)

[Reported by 北村孝和]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.