任天堂、新型携帯ゲーム機をE3にプレイアブル出展 「ニンテンドー・ディーエス(仮称)」
2004年末 発売予定
価格:未定
任天堂株式会社は、液晶画面をふたつ搭載した新型ゲーム機「ニンテンドー・ディーエス(仮称)」を2004年末に発売すると発表した。価格は未定。同社は、5月12日より米国のロサンゼルスで開催されるビデオゲーム展示会「Electronics Entertainment Expo(E3)」に本ゲーム機をプレイアブル出展する。
「ニンテンドー・ディーエス(仮称)」は、上下にふたつのTFT液晶画面を採用した新型携帯ゲーム機。液晶のサイズは3インチでバックライト付。CPUは、メインプロセッサにARM9、サブプロセッサにARM7を搭載している。ゲームソフトの格納メディアは半導体メモリで、容量は最大1Gビット。
任天堂の携帯ゲーム機といえば「ゲームボーイアドバンス(GBAとGBASP)」が好調な伸びを見せている。にも関わらず“なぜ今、発表するのか”という疑問を誰もが抱くと思われるが、それに対しては「既存のビデオゲーム機が高いレベルの視聴覚性能を有する今日、ビジュアルやサウンド面の向上だけでは、もはや多くのユーザーに魅力を感じてもらえない」ためだとしている。
同社では、従来までの視聴覚技術の向上に依存したゲーム作りとは異なる方向性ともいうべき“異質なプレイ体験”または“新しい娯楽体験”をユーザーに提案すべく、「ニンテンドー・ディーエス(仮称)」にふたつの液晶画面を採用したとしている。ふたつの液晶画面を1個の大画面として使用することも可能だが、サッカーやRPGではフィールド全体を1画面、別の画面でキャラクタをクローズアップするなど、それぞれの画面に異なる機能を持たせることが可能になるという。
気になる外観は未発表だが、これについて同社広報は「外見だけを先に公開しても意味がない。重要なのは“2画面液晶による新機軸のプレイスタイルを提案する”こと。よって、E3ではプレイアブル出展することとなった」とコメントしている。
「ニンテンドー・ディーエス(仮称)」のメインプロセッサに採用されたARM9は、GBAに搭載されているARM7の上位チップ(本機ではサブプロセッサ)。ARMチップは携帯端末向けを含めると多くのバージョンが存在するが、その命令セットには高い互換性があり、ARM7で実行可能なソフトは基本的にARM9でも動作する。この点からも、「ニンテンドー・ディーエス(仮称)」とGBAは非常に親和性が高いといえる。
ふたつの液晶画面とCPUを搭載した新型携帯ゲーム機が、どのような“新しい遊びのカタチ”をユーザーに提示してくれるのか。今年のE3は、昨年以上に高い注目を集めそうだ。
□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nintendo.co.jp/n10/news/040121.html
(2004年1月21日)
[Reported by 北村孝和]
Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします
ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.
|