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セガ、PS2「Kunoichi -忍-」発売記念店頭イベント
大場氏、雲野氏が店頭でトークショウ

12月4日 開催

開催場所:秋葉原メッセサンオー

 株式会社セガは、4日に発売となったプレイステーション 2用殺陣アクション「Kunoichi -忍-」の発売を記念し秋葉原のメッセサンオー店頭において試遊イベントを行なった。会場では、セガワウのエグゼクティブプロデューサー大場規勝氏、「Kunoichi -忍-」のシニアディレクターを務めた雲野雅弘氏が来場しトークショウを繰り広げた。


■キャラクタについて

 雲野氏は前作「Shinobi」から引き続き「Kunoichi -忍-」のディレクタを担当したのだが、開口一番「前作から1年……死ぬかと思った。でも純粋なアクションゲームとして、なるべく早く出したかった」と切り出した。キャラクタを一から作り出すことになったのだが、「主人公が女性のキャラになったことで不安感もあったが、魅力あるキャラに仕上がった」と自身を覗かせた。

 主人公である“緋花”については大場氏の意見がかなり反映されているという。大場氏は「緋花は純粋に好みの女性。化粧のしかたが変だとかとにかくうるさく指摘した」とか。難産のキャラだったようで、最初はもっとシンプルなキャラだったが、“唇の厚い女性がエロチックでいい”ということで現在のようなデザインになったという。

 ライバルキャラとなる“翡水”については「主人公が女性なので、ライバルも女性だろうとなった。女同士の戦いを描いて、師匠も含めて三角関係で……」と設定が膨らんでいったようだ。デザイン的には“水”から“金魚”をイメージとして想起させていったという (頭の櫛が尾ビレのようだ) 。

 このほか、妖刀“悪食”を回収するサイバネティクス忍者“黒鋼”の顔のデザインが“無”の字となっているのは、はじめ魂の入っていない状態だからであるといった話も披露された。“黒鋼”はストーリー展開として緋花などのデータを拾い集めるうちに目覚めていくというが、そういった点も含めてかなり奥深いストーリーが用意されているようだ。


■ゲームの難易度について

 ここで話題はゲームシステムへ。司会を担当していた竹崎氏から「『Shinobi』で一度落ちたら即死なのは大場さんのアイディアだと聞いたが、ゲームを難しくしているのでは?」と、大場氏への質問が飛ぶと、大場氏は「“落ち死に (落ちたら死ぬ)”が好きなんです!」とキッパリ。その理由については「その緊張感が好きなんです。『落ちたら死んでしまう』という緊張感がミスを誘う。落ち着いてやれば案外簡単なんです」とコメント。雲野氏は「アクションはバランスだと思うんですが、自分も上手くなっていく感覚を出したかった。アクションゲームなので、クリアしたときの達成感を味わって欲しい」という。

 「Kunoichi -忍-」の難易度については「ビギナーモードを設定したことでちゃんと遊んでもらえると思う。ビギナーとイージーモードをじっくりやってもらって、ゲームの性格を知ってもらい、慣れることでやりこんでもらえればと思う」と補足。ビギナーモードでは、タイミング良くボタンを押すことで空中コンボを繋いでいく感覚を指に慣らせることができるとしており、「簡単な操作で美しい動きを再現できる」という。

 また、キックがホーミングすることも初心者ユーザー救済の一面を持っているとか。たとえばミスをして落下してしまう瞬間にキックをした場合、近くに敵がいればホーミングして復活できる可能性もあるという。


 ゲームのやりこみ要素についてはかなり用意されているようで、前作「Shinobi」のセーブデータがあれば、「Kunoichi -忍-」のノーマルをクリアした時点で秀真 (ほつま) が使用できるようになると言う。もちろんキックが使えないことからゲームシステムが一変する。このほかにもコスチュームチェンジや隠しキャラ、アイテムなども登場する。

 制作裏話として、竹崎氏は「制作がアップする2日前に、隠しキャラクタを新しく作っているんですよ。その理由を聞いてみると『今作っている隠しキャラクタを大場さんが気にくわないって言うんです。ならば、今のキャラはそのままに、新しく大場さんの気にいるキャラを作ればいい!』とメチャクチャなんです。もちろんそこから再度デバッグですよ」と暴露気味な話も飛びだした。キャラクタだけでなく、クリアしていくことでモードなども増えるようで、かなり遊び込めるシステムのようだ。

 最後に雲野氏は同作の世界観について「今後とも膨らましていきたい」とコメント。今後どのような展開をみせるか楽しみなところだ。

セガワウのエグゼクティブプロデューサー大場規勝氏。「“落ち死に”は好きなんだよぉ」と激白するなどかなりのテンションでした 「Shinobi」に引き続き「Kunoichi -忍-」でもシニアディレクターを務めた雲野雅弘氏 店頭では店頭体験版による試遊台が設置され、プレイすると手裏剣型コースターが貰えた
あきまん氏入魂の「Kunoichi」ポスター (左) 。右側のはセガに提出されボツになったもの。しかし大場氏と竹崎氏には好評で竹崎氏が色々と画策中だとか 最後は大場氏や雲野氏とのじゃんけん大会となった


□セガのホームページ
http://sega.jp/
□セガワウのホームページ
www.sega-wow.co.jp/
□「Kunoichi -忍-」の公式ページ
http://kunoichi.jp/

(2003年12月4日)

[Reported by 船津稔]


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