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EA、Win「Angelic Vale Progress~ウェスペールの迷宮~」 |
開催場所:アソビットシティ 8階
プレゼント大会の最後には井上さん、萩原さんが直接メッセージカードに声を吹き込んでくれるという豪華なもので大いに盛り上がった |
「Angelic Vale Progress~ウェスペールの迷宮~」の制作されるに至った動機について田中氏は、「ユーザーさんのご意見などで、『キャラクタの描き込みがたりない』といった意見があって、“2”じゃないけどないけど、『Angelic Vale』の世界観で何か伝えることができればなと思った」といったところからスタートしたという。田中氏は「個人的には“1.3”」という「Angelic Vale Progress」だが、なぜ“1.3”なのかといえば「1.5ほどの分量ではないけど、1.2ほど弱気じゃない」とか。
1作目についてははじめてのゲーム制作だけあって、ユーザーさんなどからシステム的な面でも色々と意見を頂いたという。そこから1作目を改良していき、今回反映されているという。この点について萩原秀樹さんは「僕は前作で『誰が本命なんだ!』とツッコミを入れながら何周もするほどやり込んだ。今回いち早くサンプル版を頂いてプレイしてみたら、色々と改良されている」と感心していた。
本編については、今回もシリアスで考えさせられる内容だという。ただし、おまけ要素などについては“役者の魅力を出していく”といった試みもあったようで、少し砕けた雰囲気の“おまけシナリオ”も用意されているようだ。これは、恋愛シミュレーションである本作において、本編ストーリーのような堅苦しい話ばかりに終始するわけでなく、普段はどんな話をしているのかといった点も描くことでキャラクタの魅力を伝えていきたいようだ。“おまけシナリオ”については前作のクリアデータでヒロインとなっている女性の“おまけシナリオ”が発動する仕組みだという。
このほかにも「難しい漢字が多いセリフが大変だったといった (井上さん)」といった話題や、「おまけ要素なのに、オージェルのセリフは前作の倍! (萩原さん)」といったことが語られていった。中でも面白い話としては「オージェルがおっさんくさい」という話。オージェルはゲーム上は新人士官でなくてはならず、今回の録音ではどうしてもカッコよく演じすぎてしまったという。これに対して萩原さんは「ゲームを1プレーヤーとして何周もクリアするほどプレイしていたため、僕の中でオージェルは成長してしまった」という。しかたなく「もう少し弱々しく演じて下さい」といった指示が入り、何回もリテイクがかかってしまったという。
最後にクロムシックスの田中氏は今後の展開として「コンシューマへの展開をやりたい。色々な付加価値をつけて作り直すことになると思う。そして『Angelic Vale 2』へと繋げていきたい。また、ファンの要望があればCDドラマといった展開もやりたいと考えています」と語った。これからも幅広い展開をみせそうな雰囲気だ。
井上喜久子さん。いつもの井上さんらしいほのぼの(?)した雰囲気が炸裂。会場からつっこまれる一幕も | 司会進行しながらも制作の裏話を次々披露していった萩原秀樹さん。イベント当日がなんと誕生日 | クロムシックスの田中氏。コンシューマ展開、そして「Angelic Vale 2」への抱負を語った |
(2003年11月30日)
[Reported by 船津稔]
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