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デジキューブ、自己破産を申請株式会社デジキューブは11月26日、東京地裁へ自己破産を申請した。負債は約95億円。 デジキューブは'96年2月にスクウェア (現スクウェア・エニックス) の100%出資で設立され、コンビニエンスストアへのゲームソフトの卸売りを行なってきた。ゲームソフトだけでなく、音楽CDやDVDなど商材の範囲を広げ、「ファイナルファンタジー」シリーズのヒットなどもあり、'98年にはゲームソフトの販売本数が年間860万本に達し、売上高も468億3,800万円となっていた。2000年6月にはナスダック・ジャパン (現ヘラクレス) への上場を果たした。 しかし、2002年にコンビニなどへの設置を目的としたキオスク端末事業から撤退したことが響き、事業縮小へと向かっていた。同社からは「アメリカ横断ウルトラクイズ」や「アタック25」といったクイズものなどが発売されていたが、8月7日に発売されたプレイステーション 2版「イースI ・II エターナルストーリー」が最後のゲーム作品となった。また、「ファイナルファンタジー」関連の音楽CDも多数発売されていた。
2003年にはゲームソフト販売数量が242万本となり、売上高が228億7,400万円、2004年同期の最終赤字が約27億円となることから債務超過の危険性があり、事業継続は困難と判断したとしている。 (2003年11月26日) [Reported by 船津稔]
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