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ソニー、「PSX」正式発表
250GBモデルと160GBモデルの2機種

2003年末 発売

価格:79,800円 (DESR-5000)
   99,800円 (DESR-7000)


 ソニー株式会社はかねてから存在を明かしていた、プレイステーション 2ベースのハードディスク搭載DVDレコーダー「PSX」を正式に発表した。価格は160GBのハードディスク搭載モデル「DESR-5000」が79,800円、250GBのハードディスク搭載モデル「DESR-7000」が99,800円。発売日は従来どおり2003年末としており、正確な発売日は公開されなかった。

 「PSX」はプレイステーション 2の描画システムであるグラフィックス・シンセサイザとCPU「エモーションエンジン」を利用することで、快適なインターフェイスを実現。同社によれば、すべてのコンテンツを再生することのできる新たなプラットフォームとして「PSX」を育てていきたいという。

 プレイステーション 2のゲームとしてもハードディスクを使用するためか、通常のハードディスク搭載DVDレコーダーよりはハードディスクの容量にこだわったようで、発表会でもこの点を強調していた。170GB搭載の「DESR-5000」と250GB搭載の「DESR-7000」ではハードディスクの容量以外に性能的な違いはない。ただし外観的には「DESR-5000」の天版のPSXのロゴが白地なのに対して「DESR-7000」ではロゴに色が乗せられている。

 プレイステーション 2の機能としては従来機と変わりはない。唯一違う点があるとすれば、アナログコントローラ (DUALSHOCK 2) のカラーがホワイトなくらい。前面にメモリーカード挿入口がふたつ、USB挿入口が用意され、アナログコントローラの挿入口は背面にふたつ用意されている。ハードディスク搭載DVDレコーダーで映像を記録中でもゲームを楽しめる。これは、PlayStation BBに対応し、ハードディスクインストールするタイプのゲーム (「ファイナルファンタジーXI」など) でも同様に遊びながら、バックで録画を継続することはできる。

 リモコンには「ゲーム終了」ボタンが、本体前面には「QUIT GAME」ボタンがあるが、これはゲームを終了させ、メニュー画面に戻るボタンで、このボタンを押すとセーブも警告もなくゲームは終了するという。また、パナソニックのニンテンドーゲームキューブプレーヤー「Q」のようなタイマー機能は搭載されていない。

 ビデオの再生、録画などの基本機能はリモコンで行なうが、説明員によればアナログコントローラでも操作可能だという。基本的なインターフェイスは、テレビ、ビデオ、音楽、写真、ゲームといった単位で左右にアイコンが並んでおり、それを左右キーで選択すると、その対応コンテンツが縦に表示され、上下キーで選択することとなる。この時面白いのはプレイステーション 2用ゲームとPlayStation BB用コンテンツはメニューが分けられている。プレイステーション 2用ゲームはコントローラのアイコン、PlayStation BB用コンテンツは○△□×のボタンを模したアイコンとなっている。基本的な操作形態はアナログコントローラでも行なえるように、ボタンに対応した○や△が表示される。

 ハードディスクは領域が共有されているが、管理インターフェイスに関してはゲームとビデオは完全に切り分けられている。つまり子供が勝手にゲームをハードディスクにインストールし容量を圧迫、なんだか録画できるビデオの容量が少ないなと感じても、プレイステーション 2側からハードディスクの容量をチェックしなければならない。もちろんその逆もしかりで、ビデオのハードディスク容量をチェックするためにはプレイステーション 2から一度抜けなければならなくなる。

 ひとつ面白いのはリモコンの受光部やハードディスクのアクセスインジケータ、録画インジケータなどが前面だけでなく背面にも付いていること。これは天版のロゴを前面に建てて、ロゴを見せつける形で縦置きする置き方を想定して用意されている。ディスクは上から挿入することになり、下になる背面は少し浮き上がって設置できるようになっており、コントローラやAVケーブルを逃がす工夫もされている。

 機能的に足らない点については今後ブロードバンドを通じてファームのバージョンアップを行なうという。現状はディスクなどによるバージョンアップは未定で、同社としてはユーザーにはブロードバンドに接続して欲しいようだ。

 録画対応メディアはDVD-R、DVD-RW、DVD+RWに対応しているが、こちらもファームウェアアップグレードで対応予定。プログレッシブ出力にはDVDのみ対応。出力端子は、D端子 (D1、D2) 1系統、コンポジット、S映像、ステレオ音声、光デジタル音声出力。入力端子はコンポジット、S映像、ステレオ音声。縦置き時のサイズは312×323×88mm (幅×高さ×奥行き) 。重さは約5.6kg。

250GBのHDDを搭載した「DESR-7000」。「DESR-5000」とは容量以外に機能的な違いはないが、「7000」には天版のロゴに色が入っている 真正面からみたところ。右下にはPS2同様に各ロゴが入っている。ちなみに右上の「QUIT GAME」ボタンを押すとゲームが瞬間的に終わるとか 下のふたを開けるとメモリーカード挿入口がふたつ、メモリースティック、USBの接続口がある。ボタンもあるが、説明員の話ではまだ変更の可能性もあるとか
リモコン。中央の十字キーとその周りには○△□×のボタンがある。これらで操作を行なう。ちなみにアナログコントローラ (DUALSHOCK 2) で動画の再生や録画も行なうことができるようになるとか 背面の端子部分。コントローラの接続も前面ではなく背面。ブロードバンドアダプタも同梱されている 端子の上部分に説明が書かれている。少し見えにくい位置となっている
背面の端子の上にもハードディスクアクセスランプやリモコン受光部が用意されている。背面にあたるのになぜこのようなところにもリモコン受光部があるかというと…… このようにロゴが描かれている天版を前に向け設置するスタイルを想定しているからだという (ディスクは上から入れることになる) 。下が若干隙間が空いているのはコードを逃がすため 発表会の11時前には隠されていた説明版。発売日は未だ“2003年末”となっている
操作画面。ゲーム、Video、テレビなど横に並んでおり、左右で選択すると対応コンテンツが縦に表示される 写真のアルバムもハードディスクに収録して作成できる 写真を再生しているところ。画面下にBack、Displayなどがプレイステーション同様△や×のボタンで表示されている
ムービーの編集画面。パソコンのようにフレームの画像が横に表示され、始点と終点を選択し削除など作業を行なう 音楽を再生するとこのような環境映像っぽい画面が表示される 参考出展としてカラーバリエイションも公開された


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200310/03-1007/
□「PSX」のページ
http://www.sony.co.jp/psx/

(2003年10月7日)

[Reported by 船津稔]


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