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名作「火吹山の魔法使い」がiモードで復活! |
料金:月額300円
株式会社タイトーは、iモード用ゲームサイト「デジタルゲームブック」の配信を10月6日から開始する。月額利用料は300円。同社では、配信開始から3カ月間、各月に入会したユーザーを対象に、原作者であるスティーブ・ジャクソン氏とイアン・リビングストン氏のサイン入り原書、イラスト担当の日野慎之助氏の描き下ろしサイン色紙を各1名にプレゼントするキャンペーンを実施する。
「デジタルゲームブック」は、'82年に社会思想社から発刊されたゲームブック「ファイティングファンタジー」シリーズをiアプリ化したもの。第1弾は、一作目「火吹山の魔法使い」で、迷宮を潜り抜けて魔法使いを倒すのがゲームの目的。原作の書籍は、ストーリーを読み進めながら、選択肢、運試し、戦闘などの結果、指定されたページに飛んでいく手順を繰り返すものだったが「デジタルゲームブック」では、これらをベースにさまざまな現代風のアレンジが施されている。
まずプレーヤーは、キャラクタを作成して「ゲームブック」アプリをダウンロードする。「ゲームブック」アプリの進行に応じて「モンスター図鑑」、「アイテム図鑑」が閲覧可能になり、それらを利用した「モンスターコロシアム」がプレイできるようになる。また、「ゲームブック」アプリでは回りきれなかったパートを「3Dダンジョン」アプリで探索し、新しいモンスターやアイテムを発見することもできる。新しい「ゲームブック」アプリをクリアするごとに各図鑑の内容が拡充され、「モンスターコロシアム」で使えるモンスターやアイテムが増えていく。
「モンスターコロシアム」と「3Dダンジョン」は、最初の「ゲームブック」アプリである「火吹山の魔法使い」を一定量プレイしたあとでプレイできるようになる。「モンスターコロシアム」は、戦って図鑑に載せたモンスターを使い、他のプレーヤーと戦うというもの。戦闘結果でランキングが変動し、上位プレーヤーは特別なアイテムが入手できる。なお、練習用のトレーニングバトルは何回でもプレイできるが、ランキングバトルは1日1回しか挑戦できない。
503iシリーズ用アプリでは、運試し、技術試しなどの分岐選択や戦闘結果が、プレーヤーのパラメータと乱数で自動的に反映される。504i以降では、画面上でプレーヤーがサイコロを振ることで決定される。つまり、504i以降の端末でプレイしたほうが“実物のゲームブックをプレイしている感覚に近い”といえる。
記者は「ファイティングファンタジー」シリーズをリアルタイムで体験した世代で、最初に「火吹山の魔法使い」を読んでからというもの、以後は新作が出るたびにフライング販売している書店を探し回るほどハマったクチ。指定されたページに飛ぶ前に、直前のページに指を挟んでバッドエンドからすぐ戻れるようにしたり、面倒だからザコとの戦闘は全部勝ったとみなしてサイコロを振らないなど、かなり姑息な真似をしたことも、今となっては懐かしく苦い思い出だ。
「図鑑」や「モンスターコロシアム」などの現代風アレンジは、古参プレーヤーにとっては微妙な部分かと思われるが、ビデオゲームから入った世代には、こちらのほうがなじみやすいだろう。いずれにせよ、本家から亜流まで「ゲームブック」と名がつくものには必ず目を通していたコアなファンはもとより、ファンタジーが好きな人にとって要チェックのサイトであることは間違いなさそうだ。
【アクセス方法】
【スクリーンショット】 | ||
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□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□タイトー携帯コンテンツのページ
http://www.taito.co.jp/keitai/
(2003年10月3日)
[Reported by 北村孝和]
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