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【東京ゲームショウ2003】TGS2003ブースレポート~コナミ編 Part2~
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また、「幻想水滸伝」シリーズでは紋章が大きな意味を持つ。この映像出展の最後には、足を運んでくれた来場者へのプレゼントとして、今作で登場する「“罰の紋章”タトゥーシール」がもらえるアンケートが実施されている携帯サイトのURLが告知された。
■ PS2「キャッスルヴァニア」ステージイベント
-ドラキュラ伝説・愛のヴァンパイアハンター登場-
午後2時からCESAメインステージでは、「キャッスルヴァニア」テレビCM完成の発表が行なわれた。
「キャッスルヴァニア」プロデューサーのIGA氏と、イメージキャラクタのソニンさんとの掛け合いがメインとなったステージでは、IGA氏がソニンさんをイメージキャラクタとして起用した理由として、「『キャッスルヴァニア』のアクションゲーム性と、歌手に女優に、とアクティブな活動をこなす彼女のキャラクタがぴったりだったから」との説明があった。
ソニンさんにとってCM出演の仕事は初めてとのことで、この依頼を受けたときは彼女自身、とても嬉しかったそう。「衣装を見たときの印象は?」との質問には、「最初は露出度も高くてちょっと派手に感じたが、実際着てみるとハマってしまい」マントをひらひらと翻してみるなど、相当気に入っていたようだ。
テレビCM。衣装については露出度が高いが、「裸にエプロンよりは恥ずかしくなかったです」とソニンさんは語っていた |
そして、ステージ上で初公開となるテレビCMの映像が公開された。その内容は、ソニンさんが楽しげに笑い声を上げ、ムチを振り回すというもの。ふふふっと楽しそうに笑う声と、ワイヤーアクションで伸びやかに身体を動かし、ムチを振る姿が印象的。
撮影では、初めてのワイヤーアクションにもチャレンジし、ムチの振り方にも厳しい指導が行なわれ、非常に時間がかかって大変だったそうだ。深夜の3時に及んだ撮影を見守っていたIGA氏は、「女優業は大変だと思った」と感想を漏らした。
さらに、ムチを振るのがあまりに楽しくて、振り回していたソニンさんがうっかり撮影スタッフをムチで攻撃してしまった、というあぶないエピソードも飛び出した。
このCMのバックに流れている曲は、つんく♂氏のプロデュースとなる「ファミレスの女」のカップリング曲。タイトルは「A DA BOY&DA GIRL」。CMは27日深夜から放送が開始されるので、今回、TGSの会場に足を運んだ人だけ、少し早く見ることができたことになる。
また、ソニンさんとIGA氏はその後すぐCESAメインステージからコナミブースへ移動し、CMの披露を行なった。こちらでは、ソニンさんが実際に「キャッスルヴァニア」をプレイし、集まった大勢のギャラリーに向けてその模様がモニターに映し出された。
冒頭から大岩石のボスキャラと戦うはめになり、必死でコントローラを握りムチを振るソニンさん。いきなりの強敵に、隣席のIGA氏からも2段ジャンプを使うなどのアドバイスもあった。戸惑いながらも健闘したが、惜しくも倒れてしまった彼女は、「ムチを振るのが楽しい」と感想をにこやかに語っていた。
それから、「愛のムチキャンペーン」も忘れてはいけない。最後にキャンペーンムービーが流れたので、ここで改めて紹介しておこう。
まず早期予約特典として、主人公レオン・ベルモンドのコスチュームをまとったソニンさんの正面が表紙、背面が裏表紙という「剥がせるポスター」が枚数限定でもらえる。剥がすと、そこには違う衣装をまとったソニンさんの姿があり、「スタッフの中にはレオンのコスチュームよりそちらの方を気に入っている人もいる」とソニンさん談。これはちょっと期待しても良さそうだ。
次に、初回生産版には「オリジナルSPカード」が封入されている。このカードは、ソニンさんのイメージフォトがあしらわれているほか、「キャッスルヴァニア」公式サイトからシークレット映像にアクセスできるIDが記入されている。
更に限定版には、キャラクターデザインおよびイラストを担当している小島文美さんのイラスト複製原画、イラストカレンダー、そしてオリジナルサウンドCDがついて8,800円とお得な設定になっている。今回のTGSコナミブースで、限定版のパッケージが初めて公開された。
会場では終始笑顔で、CM撮影に関するの秘話なども披露してくれたソニンさん | コナミブースイベントステージでは、レオンを操って真剣にボスと戦った |
■ PS2「キャッスルヴァニア」ステージイベント
-ドラキュラ伝説・究極のムチを君に-
もうひとつの「キャッスルヴァニア」のイベントでは、プロデューサーIGA氏と、キャラクタデザインとイラストを手がけた小島文美さんがステージに登場。IGA氏が小島さんを起用したきっかけや、製作中の苦労話などが、集まったファンの前で語られた。
「悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲」からタッグを組み始めた2人だが、IGA氏がそれまでのシリーズで、主人公のキャラクタ性が薄いことを考慮し、キャラクタデザインを小島さんにお願いすることを決めたのだとか。小島さんを起用したきっかけは、本屋でイメージに合う画集を探した際、目に止まったのが小島さんの作品だったそうだ。
小島さん自身は、「普段ゲームをあまりやらないのだが、『悪魔城ドラキュラ』シリーズについては『難しくてやりがいがあるゲームだ』と聞き知っていた。でもまさか自分がキャラクタデザインをすることになるとは思いもよらなかった」と話した。
これまでのシリーズでは、製作サイドから色に関する程度の注文しかなかったが、「キャッスルヴァニア」は3Dであることから、主人公ラルフの髪型や服装について指導があった(小島さん)ため、大変だったようだ。
出来上がったイラストを受けて3DにするにあたりIGA氏は、イメージをなるべく損なわないように非常に注意を払ったという。初めて小島さんに3D化したキャラクタを見せた際、「より色っぽくなってますね」との言葉を掛けられ、「嬉しかった」とにこやかな笑顔を見せながら話してくれた。
また、「特にキャラクタの動きに気をつけたので、アクション映えするゲームになったと思う」と今までのシリーズとは異なる点をスタッフが十分把握して、制作に取り組んだことを改めて強調してみせた。シリーズファンはおなじみのスケルトンやゾンビのほか、巨大メデューサなども登場する。
さらに、「ゲームという部分にこだわって創った。2Dと言えば『悪魔城ドラキュラ』と言われたように、3Dでアクションと言えば『キャッスルヴァニア』と言われるようにイメージして制作した」という力強い言葉が聞けた。
そして小島さんからの、「主人公レオンについて、戦う主人公としてはちょっと甘い作りになっているが、そういった部分も含めて楽しんでほしい」という言葉でイベントは締めくくられた。
「月下の夜想曲」からタッグを組むIGA氏と小島さん。トークショーは終始和やかなムードで進んだ | 過去のシリーズの話題や、原点「悪魔城ドラキュラ」の懐かしい映像も | お得な価格の限定版のパッケージも公開された |
■ ステージイベント「[METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES] STAGE騎」、「[METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES] STAGE龍」
この日は「龍」と目される北村龍平氏が会場に姿を見せた |
26日のビジネスデー、「[METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES] STAGE 蛇」に続き、27日午前10時30分から、「[METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES] STAGE 騎」と題したトークイベントが催された。このステージでは、「メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス(以下ツインスネークス)」開発の現状を伺い知る話を聞けた他、ディレクターの説明を交えてのプレイ映像が流された。
ステージにはコナミエンターテインメントジャパン取締役副社長の小島秀夫氏が登場し、ニンテンドー ゲームキューブ「メタルギアソリッド(以下MGS)1」のストーリーを用いて、「MGS2」のシステムを融合させ、更にそこに新しい血を入れるべく、デニス・ダイアック氏、北村龍平監督らとのコラボレーションの経緯が話された。
そして、カナダから来日したSilicon Knights(シリコンナイツ)のDenis Dyack(デニス・ダイアック)氏が登場。デニス氏からは、コラボレーションのきっかけが明かされた。京都の任天堂で打ち合わせをした際、宮本茂氏から「デニス、『メタルギアソリッド』を作らないか?」と急に話を持ち掛けられ、喜んでその話を承諾したところ、翌日には小島監督が新幹線で京都にやって来て、打ち合わせが始まったとか。
そんなアクティブな小島氏だが、最初は言葉の壁を心配したそうだ。しかし「シリコンナイツは匠の心を持つゲーム作りの職人集団で、製作はスムーズに進んだ。とても刺激があった」と語った。東京、カナダ、京都でテレビ中継を使っての会議が行なわれ、「製作は順調で、日々ゲームが良くなっていく」というデニス氏の発言もその製作の順調ぶりを裏付けている。
そしてここで、「スナッチャー」時代からの小島氏の右腕であり、「ツインスネークス」ディレクターの松花賢和氏が登場。PS版の「MGS1」と、GC版の「ツインスネークス」の画面がモニターに写し出され、小島氏がPS版の「MGS1」をプレイし、その後、松花氏が「ツインスネークス」をプレイするという形式で、操作の違いがわかりやすく解説された。「戦車格納庫」という序盤の場面を使って、例えば「MGS1」では壁に張り付く操作をすると攻撃できなかったが、「MGS2」のシステムを採用したことによって覗きこんで周囲を見回したり、飛び出し撃ちなどができる、といった動きを松花氏の模範プレイで確認できた。
さらに午後1時からのトークイベント、「龍」では、映画監督・北村龍平氏が登場。このステージでは、モーションキャプチャー時のメイキング映像が流れたほか、北村監督の最新作「スカイハイ」の予告編も上映され、会場の高揚感は一層高まった。
実は北村氏は、PC-8801版「スナッチャー」からの小島ゲームファンである、という意外な事実も語られ、「今回の仕事は、是非やりたいという気持ちで受けた」という。そして実作業の段階では、スタッフが技術面をバックアップしたことにより、「普段の映画を撮るのと同じ感覚だった」と制作面でのコナミスタッフの手際のよさを賞賛した。
最後に、「PS版をただGCに移植するというものではなく、コラボレーションによって新たに生れ落ちる『ツインスネークス』に期待をしてほしい」という小島氏の言葉。もうあとしばらくの辛抱だ。
隠れるしかなかった監視カメラも、「主観撃ちできる」との説明があった | 右から、松花賢和氏、小島秀夫氏、デニス・ダイアック氏 |
■ 「pop'n music アーティスト ライブ in 東京ゲームショウ2003」
一般日初日のコナミステージイベントの最後を飾ったのは、ミッキー・マサシ氏と、「兎 usagi」によるライブイベント。
「兎 usagi」が結成されたのは、去年の今頃。「兎 usagi」のデモテープをミッキー・マサシ氏が聞き、「ソウルフルで良い曲だった」ということから、彼らがpop'nアーティストとなる道が開けたという「兎 usagi」と「pop'n」シリーズの出会いのエピソードが冒頭のMCで披露された。
そんな「兎 usagi」が、「pop'n music8」より、フォークソウル「夢で見た翼で」と、新作「pop'n music9」に収録されることが決定した新曲をさっそく披露。
次にミッキー・マサシ氏が、パッション「今宵Lover's Day」を熱唱。「pop'n music9」の中から「80年代後半のイギリス風のポップスを作った」という新曲をパワフルに熱唱した。
「pop'n music9」の発売時期はまだ未定だが、「頑張っているから楽しみにしてね」と最後に“はやP”氏からのアピールもしっかりあった。それでなくてもファンには発売が待ち遠しいことだろう。
爽やかにパワフルに、ソウルフルな曲を歌いあげた「兎 usagi」 | ミッキー・マサシ氏は、途中で上着を脱ぎ捨て、ファンのために熱唱 |
【プレゼント!】
・「キャッスルヴァニア」バンダナをプレゼント
こちらを計3名様にプレゼントいたします。ふるってご応募下さい。
【応募方法】
応募締切 :10月3日 12:00(正午)まで
当選発表 :当選は発送をもって代えさせていただきます
応募方法 :下記のフォームに入力して、送信してください
※ 応募フォームの送信はSSL対応ブラウザをご利用ください。SSL非対応のブラウザではご応募できません。
※ ご回答いただいた内容(データ)は、当選者の選考および、プレゼントの発送にのみ使用し、その他の目的で使用することはありません。
(2003年9月28日)
[Reported by 河本 真寿美]
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