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【東京ゲームショウ2003】TGS2003ブースレポート ~元気編~
会場:幕張メッセ
司馬遼太郎氏の「新選組血風録」や「燃えよ剣」を読んで胸を躍らせていた新撰組ファンにとって、この冬、待望のソフトが元気株式会社から発売される。その名も「風雲 新撰組」。東京ゲームショウ2003ではその体験版がプレイできる。 ブースに近づくと、まず目に飛び込んできたのは、新撰組のユニフォームでおなじみの浅黄色のだんだら模様が染め抜かれた羽織。……の下はミニスカートというキャッチーな衣装に身を包んだコンパニオンさんたち。その中に混じって、時代劇の中から飛び出してきたような本格的な衣装の新撰組隊士たちがおり、不逞浪士はいないかと目を光らせていた。 ムービーの中でスクリーン狭しと大活躍を繰り広げる近藤先生、土方先生の男気に感銘を受け、いざ試遊台へ。まずはプレーヤーの分身となる新人隊士を作成する。この時、選べる主人公の顔は数十種類。イケメンから個性的なルックスまでそろっている。見ているだけでストーリーが勝手に頭の中に浮かんできてしまうほど、どの顔からもその男の背負ってきたドラマが感じられる。数分間迷ってから、ちょっと浅野忠信似のニヒル顔をチョイスした。
新撰組に加わった主人公の新人隊士はさまざまな任務を遂行したり、剣術に磨きをかけることで、近藤勇や土方歳三、沖田総司と肩を並べるほどの力量の持ち主へと成長していく。今回の体験版でプレイすることのできたのは、「市内巡察」と「遊郭警備」の2つの任務。製品版では、訓練なども実行することができるようなので期待したい。
さて、その2名を連れ、遊郭の警備にあたった主人公。入り口で艶めかしく手招きする遊女たちを無視して、座敷の中へ。わらわらと湧いてくる不逞浪士たち。というわけで、いきなりチャンバラに突入する。操作方法は「攻撃」、「受け」、「崩し」という「剣豪2」のシステムが基本になっている。一見、複雑そうに感じられるかもしれないが、ちょっと動かしてみれば直感的に理解できるだろう。 ステージは広く、そのグラフィックは細かいところまで描き込まれている。しかも、ただの背景ではなく、襖や行灯なども斬れる。だから、時代劇などでよく見かける襖をスパッと切って奥に進んでいくというシーンも再現できる。さすがに行灯を斬って、部屋を真っ暗にし、夜闇に乗じて戦うということはできないようだ。 斬れるのは、襖や行灯だけではない。遊女や町娘まで斬れてしまう。しかし、敵でもない者を誤って斬ると、当然、ペナルティが与えられる。それが「御法度」という名称になっているのが、新撰組ファンにはうれしい演出だ。ちなみに、敵に背中を向けて逃亡し、後ろから斬られても処分を受けることはないようなので安心して逃げられる。また、味方には当たらないようになっているので、どんな乱戦になっても同士討ちの心配はない。 一定数の敵を倒したところで、ボスキャラらしき敵が出現。その演出が、「首都高バトル」のライバル出現を思わせるのは、やはり元気だからだろうか。出現とはいっても目の前に出てくるわけではないので、そいつを捜すために、さらに奥へと進むことになる。ちなみに、ボス以外の浪士は藩の名前だけが表示されるので、思いっきり妄想をふくらませて楽しむことできる。ボス浪士を倒したところで、体験版は終了となる。
1対多人数というストイックな「剣豪2」に比べると、逆に1人の敵を大勢で取り囲んで倒すという印象が強いこの作品。そこで好みが分かれるところだが、新撰組ファン的にはOK。今後、どれだけそういう「らしさ」が盛り込まれていくのかが気になるところ。また、史実的には悲劇である彼らの活躍をどう描いていくのか、五稜郭での戦いまで再現されるのかなど、興味は尽きない。 □元気のホームページ http://www.genki.co.jp/top.html □東京ゲームショウのホームページ http://www.cesa.or.jp/tgs/ □関連情報 【9月25日】「東京ゲームショウ2003」各社の出展ブース情報一覧 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030925/tgs2003.htm (2003年9月27日) [Reported by 中川裕介 (冒険企画局)]
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