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【東京ゲームショウ2003】

TGS2003ブースレポート~カプコン編~
「鬼武者3」2バージョンほか、
人気タイトルの試遊台が目白押し

期間:9月26日~28日(26日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ


■ブース中央は2バージョンの「鬼武者3」が

 カプコンブースではなんといっても最初に目を引くのがPS2「鬼武者3」の試遊台。東京ゲームショウ2003では、「左馬介バージョン」と「ジャックバージョン」がプレイできる。左馬介の“パリでの2刀流アクション”、ジャックの“戦国日本での鞭アクション”が体験可能だ。

 プレイの時間は10分間、ストーリーを楽しめる美麗なムービーシーンも見ることができるのだが、その間も容赦なくプレイ時間を現すタイマーは減り続けるため、スタートボタンを連打してとばしてしまうユーザーが多かったのが、ちょっと面白かった。

 プレイをして気がつくのが今まで以上の快適さだ。シリーズ同様の「固定カメラ」を思わせる画面構成のため、ちょっと道の先が見えなかったり、手前のものに隠れてしまうものもあるが、キャラクタが小さくならず、がんがん敵と戦っていける。
 今までと違うと強く感じさせられたのは左馬介バージョンのボス戦だ。巨大な戦闘機械と戦うのだが、ボスを中心にカメラが動き、左馬介との距離でスムーズに拡大縮小する。敵の姿が常に画面上にあり、ボスとの駆け引きがきちんと楽しめる。本作が新しい3Dエンジンで作られていることを非常に強く印象づけられた。

 また、ジャックの追い打ち攻撃に拳銃を使用していたり、キャラクタのモーションも楽しめた。ジャックは鞭を引っかけて移動することもでき、ちょっと昔のアクションゲームを思わせるテイストもある。
 回復アイテムも結構持っていて、ボスまでの道のりを楽しめるスタッフの配慮が感じられた。しかし、両バージョンとも先へ進む道がすこしわからなくなる場所があり、それを探し出す楽しさも本作の特徴なのだが、10分という限られた時間で次へいけず同じところをぐるぐる回ってしまうユーザーもいたようだ。非常に人気を博していたため、スタッフもそちらのサポートに回っていて、詰まっているユーザーにアドバイスができる場面が少なかったのがすこし残念だった。

メイキング映像を説明する稲船氏。CGムービーが上映されると会場から拍手が
 本作のイベントステージにはプロデューサーの稲船氏が登場。1作目よりムービーを手がける「ROBOT」制作によるオープニングムービーの制作風景ビデオを交えて紹介した。今回は「リターナー」や「ジュブナイル」を手がけた山崎貴氏と、監督であり、俳優でもあるドニー・イェン氏というふたりの実写映像を手がけるスタッフを起用し、新しい映像表現に挑戦しているという。
 映画「ロード オブ ザ リング」などで使われたミニチュア(規模が大きいためにスタッフは「メガチュア」と呼んでいるという)を背景に使い、世界でもそれほど数が多くない潜望鏡のようなカメラを使って、ミニチュアの中を撮影することで独特のリアリティーを生み出している。ドニー氏のスタッフによるモーションキャプチャーでは、ワイヤーアクションもふんだんに使われ、ケレン味と迫力を演出するという。

 今回はオープニングムービーの一部を公開、城内の通路にたくさんの幻魔兵が忍者にめがけて殺到、さらに巨大な怪物が動き回り、左馬介と幻魔ガルガントウの対決など、迫力があり、かつ情報量の詰まった映像になっている。次々と繰り出される刃を剣で受け流す忍者の動きがいかにもドニー氏の演出らしく、ニヤリとさせられた。稲船氏によれば、オープニングムービーは今も制作中であり、これだけでドラマを完結させ、本編に期待を持たせて“つないでいく”作品となるという。

非常に力の入った出展を行なった「鬼武者3」。カプコンの新たな流れを見せてくれる1本となりそうだ


■協力プレイが楽しめるPS2「モンスターハンター」
PS2「バイオハザード アウトブレイク」


 オンラインで4人の協力プレイが楽しめるゲームということでも非常に注目を集めていたのが「モンスターハンター」と「バイオハザード アウトブレイク」の2本だ。

 大自然の中を大きな恐竜たちと戦うことができる「モンスターハンター」。操作性でユニークなのが、右のアナログスティックを使って攻撃を行なうところ。例えば剣の連続攻撃などは、スティックを上に連続で入れることで行なう、といった感じなのだ。ステージには巨大なワイバーンがいて、この強大な敵を倒すために、協力プレイを自然に楽しめるようになっていた。
 銃を使うプレーヤーが敵を引きつけ、大剣を持ったプレーヤーが大きなダメージを与えるなど、即席の連係攻撃が楽しい。また剣を使うことで切れ味が鈍ってきたときは“砥石”を使って回復させたり、“閃光弾”を使ってモンスターの目をくらませるなど、アイテムを使った戦い方も楽しめた。

 「バイオハザード アウトブレイク」も4人での協力プレイが可能なゲームだが、全く雰囲気は違い、「仲間がいるのにちっとも安心できない」という非常に独特な空気がある。まず、視界の端を横切る人影が、ゾンビか仲間か、時々確認できなくなる。通常画面では仲間の位置も確認できないので、同じ画面内にいない限り、簡単に見失ってしまう。さっきまで4人で固まっていたのに、気がつくとみんなバラバラ、というのは、理不尽な怖さを感じさせる。1人ですいすい進んでしまうプレーヤーもいれば、他のキャラの後ろをずっとついていく人もいて、性格の違いが如実にでるのが面白かった。

 またシングルプレイを楽しめる試遊台もあり、こちらでは右スティックでNPCに指示を出して戦っていくプレイが楽しめた。多くのアイテムが出るのに、キャラクタは少ししかアイテムをもてない、というのが仲間の必要性を強調する。しかし、ファーストプレイではスムーズなプレイとはいかず、弾を浪費するばかりで、NPCとともに瀕死ではいずってゾンビから逃げるという、かなりトホホな状況に陥ってしまった。

4人で肩を並べてプレイできる「モンスターハンター」。隣のモニターを見ることも 「バイオハザード アウトブレイク」のプレーヤーはお互いが見えない 4人の状況が見れるモニター。1人、また1人と消えていく……


 他にもGBA「逆転裁判3」、Xbox「鉄機大戦」など行列ができ試遊台が盛りだくさん。特に「逆転裁判3」は非常に多くの人がプレイを待ち望んでそわそわと列の前の方を見ていた。年齢層がちょっと高めな人が熱い視線を送っていたのがPS2「ハイパーストリートファイターII ~アニバーサリーエディション~」。外国人のプレーヤーもジョイスティックを握り、熱い戦いを行なっていた。

 また、PS2「ゲッタウェイ」、PS2「グランド セフト オート3」、というふたつの「18歳以上対象」タイトルは、クローズドブースで出展。強面のガードマンがにらみを利かしてユーザーの年齢チェックを行なうという凝った演出を行なっていた。さらに、PS2「侍道2」や、PS2「スプリンターセル」といったタイトルも出展されていた。

人気の高い「逆転裁判3」。多くの人が立ち止まり、モニターを見上げていた 国籍を問わない人気をあつめていた「ハイパーストリートファイターII」 強面の男が入り口をふさぐ「ゲッタウェイ」。ちなみに「GTA3」は警官だ
「鉄騎大戦」は家にも欲しくなってしまう(?) かっこいい筐体で対戦を行なう 「鬼武者無頼伝」は2人対戦、4人対戦の両方が快適に楽しめた 一見子供向けながらも、その奥に「メカ魂」を感じさせる「ガチャフォース」


□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□東京ゲームショウ2003のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【2003年9月25日】カプコン、ゲームショウに先駆けて 「CAPCOM TGS '03 PRESS MEETING」開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030925/cpr.htm
【2003年9月25日】「東京ゲームショウ2003」 各社の出展ブース情報
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030925/tgs2003.htm

(2003年9月27日)

[Reported by 勝田哲也]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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