【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】
【東京ゲームショウ2003 】

ブースレポート ~フロム・ソフトウェア編~
チームで戦うMMOメカアクション「クロム ハウンド」など話題作を多数発表

期間:9月26日~28日(26日はビジネスデー)

会場:幕張メッセ

 昨年のTGS2002では「アーマード・コア3 サイレントライン」のライドマシンや「叢 -MURAKUMO-」の体感シミュレーターなど、屋内型テーマパークの一部をそのまま持ち込んだような派手な展示を行なったフロム・ソフトウェア。今年の同社ブースは、近日または今冬発売予定のタイトルをプレイアブル出展するという、シンプルかつソリッドな構成で来場者にアピールしてきた。

 毎回趣向を凝らしてくるフロム・ソフトウェアだけに、近日発売タイトルのプレイアブル出展だけでは寂寥感を抱いてしまう人がいてもおかしくないのだが、やはりこれだけで終わらなかった。午前中に開催されたプレスカンファレンスでは、ファンならずとも必見の“隠し球”が発表された。詳細については、以下の記事を参照されたい。

 同社の「TGS2003」初公開タイトルの映像出展は、27日、28日とも「11時」と「13時30分」の1日2回となっている。期間中に同社ブースを訪れる予定がある人は、見逃さないよう注意していただきたい。


■ CHROME HOUND -AGE OF ARMS-(クロム ハウンド エイジ オブ アームズ)

 5vs5、最大10人でプレイ可能なネットワークMMOメカアクション。プレーヤーは「大破壊」で大陸が消失した世界で、「VAILED ARMOR(VA)」と呼ばれる戦闘兵器に搭乗し、傭兵として戦場を駆け抜ける。

 本作は、「チームワーク」にスポットが当てられている。最大の特徴は、戦闘を指揮する「オペレーター」が存在すること。「オペレーター」は戦場全体を見渡し、効率的な戦闘が行なえるよう「パイロット」にボイスコミュニケーターやチャットによる文字入力で指示を出す。

 「オペレーター」は戦場には存在せず、戦闘には直接タッチしない。全体マップで敵と味方の位置を確認して、効率良く戦闘が行なえるよう作戦を立案するのが役目。実際に戦闘を行なうのは、あくまでも「パイロット」なのだ。「オペレーター」が自ら戦場に影響を与えられるのは「爆撃」などの間接的な手段のみとなっている。

 「パイロット」は、指揮官からの情報をもとに「VA」で敵を直接排除していく。「VA」はスカウト、戦車、スナイパーなど複数のタイプが存在し、いずれもプレーヤー独自のカスタマイズが可能。機体やパーツのデザイン、画面構成は同社の「アーマード・コア」シリーズに酷似している。世界観こそ違うが、戦闘シーンから伝わる雰囲気は「アーマード・コア」のオンライン版といっても差し支えないほど。仮にそう言われたとしたら、誰もが納得してしまうだろう。

 ステージでは、開発者が参加して5vs5のデモンストレーションが行なわれた。今回はXboxが使用されていたが、将来的にはネットワークに対応するすべてのプラットフォームで展開していきたいとしている。発売日、価格ともに未定。

正式稼動のあかつきには、「オペレーター」の指示に従わない「パイロット」や、へっぽこ「オペレーター」を尻目に己の戦闘スキルだけでカタをつけてしまう凄腕「パイロット」の出現など、さまざまなシチュエーションが考えられる。優秀な「オペレーター」あるいはエース「パイロット」の引き抜きなどという事態も起こるのだろうか

(C)2003 FromSoftware,Inc. All rights reserved.


■ PS2「天誅 紅(くれない)」、Xbox「天誅 参~回帰の章~」

 PS2「天誅 紅」は、フロム・ソフトウェアが企画および制作を担当するシリーズ最新作。開発元は有限会社K2。主人公は、前作にも登場した「彩女(あやめ)」と、新キャラクタの「凛(りん)」のふたり。

 詳細は明らかにされなかったが、一撃必殺! をパワーアップした新・忍殺システムをはじめとする数々の新要素が追加される予定。プロデューサーの竹内氏によれば、2004年のなるべく早いうちに発売したいという。価格は未定。

 Xbox「天誅 参~回帰の章~」は、2004年に海外で発売される予定の「Tenchu Return from Darkness」の日本語版。PS2版同様、日本国内ではフロム・ソフトウェアがパブリッシングを行なう。新マップ、キャラクタ、イベントシーンの未公開カットなどが追加され、一撃必殺のアクションもより迫力を増している。Xbox LIVEに対応しており、PS2版の協力アクションが楽しめる。2004年春の発売予定で、価格は未定。

(C)Activision,Inc. and its affiliates. Activision and Tenchu are registered trademarks of Activision,Inc. and its affiliates. All rights reserved. Developed by FromSoftware,Inc.and K2,Ltd.
Published and distributed in Japan by FromSoftware,Inc. under license from Activision Publishing,Inc. All other trademarks and trade names are the property of their respected owners.


■ J-スカイ版「アーマード・コア」、「キングス・フィールド」

 これまでコンシューマを中心に展開してきた同社が、携帯コンテンツに参入。本格的な3Dゲームを中心に、ミニゲーム、待受け画面、着信メロディ、着信ボイスなどで展開していくという。

 プラットフォームはJ-フォンからスタート。株式会社エイチアイの協力により、コンテンツ作成やサーバー運営を行なっていくとしている。サービス開始は2004年初頭を予定。今回は、デモンストレーションとして「アーマード・コア」の機体グラフィックと「キングス・フィールド」のプレイ画面が公開された。

 いずれも開発中の画面だが、プレイステーション版と遜色ないほどのクオリティ。将来的にはJ-スカイ以外のプラットフォームでも展開が予定されている。


(C)2003 FromSoftware,Inc. All rights reserved.


■ PS2「アーマード・コア ネクサス」

 パーツバランス、難易度など、全般的に見直しが行なわれたシリーズの集大成ともいえる作品。これまでのシリーズに登場したシーンをモチーフにしたミッションを収録した「過去Disc」と新要素が盛り込まれた「未来Disc」の2枚組で発売される。

 プロデューサーの佃氏によれば、これまでの破壊一辺倒から、何かを作り上げていく「創造」にも焦点があてられているという。一見すると大きく変化した部分はないが、「アーマード・コア」シリーズは細かい変更点を見逃さないコアなファンが多いだけに、本作も注目を浴びそうだ。2004年春の発売予定で、価格は未定。


(C)1997-2003 FromSoftware,Inc. All rights reserved.


■ Xbox「O・TO・GI ~百鬼討伐絵巻~(おとぎ ひゃっきとうばつえまき)」

 爽快感あふれる派手なアクションと、日本的な情緒感に溢れたグラフィックで好評を博した「O・TO・GI~御伽~」シリーズの第2弾。前作の主人公「源頼光」に加えて、本作は“頼光四天王”と呼ばれる「ト部季武」、「坂田公時」、「碓氷貞光」、「渡部綱」、そして「安倍晴明」がプレーヤーキャラクタとして登場する。

 本作は、海外版「O・TO・GI」を同梱した2枚組のパッケージが期間限定で発売される。価格は通常版と同じ6,800円。前作をプレイしていない人はシリーズ1作目から通してプレイできるし、体験済みの人でも海外版がプレイできるのは朗報といえるだろう。12月発売予定。


(C)2002,2003 FromSoftware,Inc. All rights reserved.


■ PS2「シャドウタワー アビス」

 3D視点を採用したアクションRPG「シャドウタワー」シリーズの最新作。キャッチコピーの“本能喚起RPG”が示すとおり、本作はアナログスティックだけで攻撃するといった直感的な操作系が採用されている。

 敵キャラクタは頭、腕など、体の部位ごとにダメージを受ける。これにより、武器を持っている腕を先に破壊して敵の攻撃力を削ぐなど、急所を狙うなどの戦略的な闘いが楽しめる。なお、時代設定が現代になったことで、武器に銃火器が登場。総アイテム数は500以上。

 「シャドウタワー」といえばシビアなゲームという印象が強いが、本作もかなり歯ごたえのある仕上がりになっている。ザコキャラを普通に倒すだけで“残虐行為手当て”がつくんじゃないかと思えるほどハードなゲーム内容は、多くのアクションRPGファンを虜にするだろう。10月23日発売で、価格は6,800円。


(C)1998,2003 FromSoftware,Inc. All rights reserved.


■ PS2「ネビュラ エコーナイト」

 宇宙旅客機が民間に普及し、宇宙旅行が現実のものとなった2044年の近未来が舞台の3Dホラーアドベンチャーゲーム。主人公「リチャード・オズモンド」は、挙式のために婚約者と宇宙旅行へと旅立つが、突如機体が損傷し、一行は月面に不時着。誰もいない廃墟と化した月面施設で、主人公はさまざまな魂と出会いながら、行方不明の恋人を探し始める。

 ゲーム中、プレーヤーは施設内をさまようさまざまな亡霊と遭遇する。亡霊には、悲嘆にくれる者たちと、襲い掛かってくる2タイプが存在。プレーヤーは反撃する術を一切持っていないため、襲われた場合は逃げるしかない。亡霊の魂を鎮める唯一の手段は、彼らが果たせなかった“想い”をかなえること。

 監視カメラに映る怪しい影、どこにいるかもしれない亡霊たち。画面には心拍数が表示されており、これが一定数を超えるとゲームオーバー。亡霊が近づくと、途端に心拍数が急上昇。心臓の鼓動にシンクロしてデュアルショック 2が振動するため、すぐに逃げなければいけないとわかっていても、緊迫感のあまりつい焦りが生じてしまう。

 亡霊の魂を鎮めることに成功したときは、緊張から解放された安堵感とともに「あぁ、いいことをしたなぁ」などと徳の高いお坊さんのような気持ちになるから不思議。今冬発売予定で、価格は未定。


(C)1998, 1999, 2001, 2003 FromSoftware,Inc.All rights reserved.


■ PS2「九怨 -kuon-(くおん)」

 日本の怪談が持つ「恐怖」をコンセプトに、妖麗かつ耽美な演出や装飾を施したアクションゲーム。マルチキャラクタを採用し、選択した主人公によりストーリーが変化。それぞれが体験する真実から、人間の持つ嫉妬、猜疑心など、人間関係にまつわる恐怖が描かれる。

 ゲームシステムは、GC「ルーン」で好評を博したシステムを一部採用。ボタンひとつで「式神」を召喚し、魔物たちと戦う。式神は「火の玉」、地面に広がる「奈落の穴」、敵を発見して戦う自律型の「土蜘蛛」など、さまざまな種類が存在。なお、式神を使いすぎると“眩暈”で画面がぼやけてしまうため、R1ボタンで集中して回復する。集中している間は無防備になるため、式神の乱発は自殺行為といえる。

 メインビジュアルには、人気画家の智内兄助氏を起用。グロテスクな魔物たちとともにプレーヤーの恐怖感を煽ってくれる。2004年春の発売予定で、価格は未定。


(C)2003 FromSoftware,Inc. All rights reserved.

□フロム・ソフトウェアのホームページ
http://www.fromsoftware.co.jp/
□東京ゲームショウ2003のホームページ
http://tgs.cesa.or.jp/
□関連情報
【2003年9月25日】東京ゲームショウ2003開幕。焦点はネットワークゲーム
岩田聡任天堂社長公演ではポケモン新作について言及
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030926/tgs01.htm
【2003年9月25日】「東京ゲームショウ2003」各社の出展ブース情報一覧
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030925/tgs2003.htm

(2003年9月26日)

[Reported by 北村孝和]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.