価格：2,800円
月額料金：500円

　株式会社ハムスターは、マスターピースのコンビニ経営シミュレーションゲーム「ザ・コンビニ」をベースとしたオンライン対戦ゲーム「ザ・コンビニ ネットバトル」を11月4日に発売すると発表した。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、価格は1カ月無料接続権が付いて2,800円。月額利用料金は500円としている。なお、本日より公式サイトを正式オープンし、クローズドβテストの募集を開始している。

「ザ・コンビニ ネットバトル」の対戦中の画面。画面下に表示されているコインを消費して経営を進めていく

対戦前に店内レイアウトを決めていく。この過程がもっとも重要だ

順番に出店地を決める。繁華街で客の奪い合いをするか、少し離れた場所でのんびり行くか

　「ザ・コンビニ ネットバトル」は、「ザ・コンビニ」シリーズにカードバトルの要素を取り入れ、最大4人による対戦を可能にしたオンライン対戦ゲーム。「ザ・コンビニ」というと、数年から数十年に渡る長いスパンでのコンビニ経営の醍醐味が味わえるシミュレーションゲームだが、「ザ・コンビニ ネットバトル」では、シミュレーション要素を極力省き、「ザ・コンビニ」のエッセンスを利用したカードバトルゲームになっている。

　シミュレーションエンジンは、PC版「ザ・コンビニ III」をベースとし、1プレイ30分程度で勝者が決まるシンプルなゲームデザインを採用。具体的には、ホストがマップを決めた後は、順番に出店地を決め、あらかじめ編集した店内レイアウトでゲームスタート。あとは基本的に経過を見守るだけの展開となる。

　店内レイアウトは、既成パターンを3種類用意しているため、前準備なしで始めることも可能だ。ただし、効率を考えた店内配置をすることの重要性は「ザ・コンビニ」シリーズと変わらない。ユーザー用の店内レイアウトは最大3つまで作成することができるため、マップや立地に応じた対策を採ることも可能だ。

　タイムスピードは1日が数秒で経過する超高速モード固定で、この間、店内のレイアウトや、出品アイテム、開店時間を変更などは一切出来ない。一定時間ごとに蓄積されるコインを消費して、「防犯強化」、「清掃指導」、「接客指導」、「品質向上」など、シチュエーションに応じた対策を採っていく。勝利条件は「半年の来客人数」、「半年の売り上げ」などがあり、終了時点でもっとも高いプレーヤーが勝者となる。

　同作唯一のインタラクティブ要素といえるのが、カードを使った駆け引きで、自店の経営を有利にしたり、他店の経営を妨害したり、新商品を導入できたりなど5種類のバリエーションが用意されている。たとえば、「放火魔カード」は70%の確率で特定の店舗に火災を引き起こす。「防犯カード」を持っていればそれを1回だけ防ぐことができる、といった具合だ。

　これらのカードは、1ゲームにつき5枚までデッキとして組み込むことが可能で、どのタイプのカードで戦うかによっても勝負の行く末が大きく変わってくる。同作のカードバトル要素は、従来のシリーズでは不可能な劇的な変化をもたらすと同時に、新たにカードコレクション要素も加えている。

　ロビーサーバーは、自社サーバーを採用。ユーザーは対戦成績によってレベル分けされ、常に緊張感のある対戦を可能にするため、原則的に近いレベルのユーザーとしか対戦できないようになっている。ゲームモードは練習用の「1人でコソコソ練習」、ランキングに影響する「みんなで真剣勝負」、成績を気にせず楽しめる「みんなでワイワイ対戦」の3種類。コンビニファンには楽しみなタイトルといえそうだ。

まったく新しい試みであるデッキ編成機能。カードはバトルで勝利したり、大会に勝ったり、あるいは課金を継続することでもらうことができる

画面構成を見る限り、最低でも1,024×768ドット表示可能な環境が必要になりそう。なお、ゲーム画面やロビー画面は仮のもので、βテストを経てリファインされるようだ

(c) 2003 Masterpiece Co.,LTD. / (C) 2003 HAMSTER Co. / (C) 2003 Broadband Service Planning Inc.

□ハムスターのホームページ
http://www.hamster.co.jp/

(2003年9月19日)

[Reported by 中村聖司]

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