株式会社カプコンは、9月18日、渋谷円山町のクラブO.p.tにて、PC版「Grand Theft Auto III 日本語版」のプレス関係者向け先行体験会を開催した。クラブ開店前の時間を利用したもので、フロアにはPS2版が4台、PC版が1台置かれ、ドリンクを片手に試遊プレイを楽しむことができた。ゲームの発売日は9月25日を予定し、価格はPS2版、PC版とも6,800円となっている。

完成したPC版のパッケージを手に嬉しそうなカプコン広報吉野氏。後ろのプラズマに映っているのはPS2版の映像

初公開された日本語版「GTA III」。2001年度のゲームなので、現行のノートPCならさくさく動作する

　今回のタッチ&トライイベントは、渋谷地区クラブパーティ「bloc」とのタイアップ企画で、本日19日と20日は一般来場者に対して「GTA III」を解放する方針としている。ちなみに18日に限定公開されたPC版は、プロデューサーが自分のノートPCを持ち込んで無理矢理試遊台としたもので、19日、20日はPS2版のみの公開となる。余談だが、東京ゲームショウでもPC版は未公開のようだ。

　これはPC版の完成度が低いとか、クリティカルなバグが残っているという訳ではない。PC版はすでに数万本単位で輸入版やズーが発売した正規版が日本に入っているため、今更、爆発的な売り上げは期待しにくいとの判断からだ。イベント終了後、プレス関係者には、「Grand Theft Auto III 日本語版」の製品版が配られたことを見ても、9月25日発売は確実と見られる。

　なお、「Grand Theft Auto III」のプロモーションの場としてクラブを選んだ理由については、「(いつもと違うゲームなので)いつもとは違うところでやってみたい」という考えからだという。すでに英語版をプレイ済みの人ならご存じのように、同作は史上空前レベルのバイオレンス性を備えつつ、「Postal」に次ぐレベルのブラックユーモアを兼ね備えた作品でもある。

　老人に張り倒されて車を奪い返されたり、チャイナタウンで突然カンフー使いに殴り倒されたり、車を飛ばしすぎて大ジャンプのあげく爆死したり、情けない格好でポリスに捕まったりなど、思わずクスクス笑ってしまうようなシチュエーションばかりで、クラブ向けのエンターテインメントとしては上質といえそう。昨晩も参加者全員、酒が入っていることもあって、笑いの絶えないイベントとなった。

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□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□「Grand Theft Auto III 日本語版」のホームページ
http://gta3.jp/
□関連情報
【2003年7月22日】カプコン、「Grand Theft Auto III 日本語版」を9月25日に発売
北米を代表するアクションゲームがついに日本語版で登場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030722/gta3.htm
【2003年6月18日】カプコン、テイクツー・インタラクティブと提携
PS2とPC「GTA3」日本語版を今秋に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030618/gta3.htm
【2002年6月5日】西尾ゆきの海外ゲームレポート「Grand Theft Auto III」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020605/yuki27.htm

(2003年9月19日)

[Reported by 中村聖司]

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