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Gacktの美しい武侠アクションが炸裂するPS2「武刃街 BUJINGAI」
タイトー、レッド・エンタテインメントと共同開発

2003年冬 発売予定

価格:6,800円

ゲームをプレイしたGacktさん。「だんだん口が開いていっているのがわかる」というほど熱中していた
 株式会社タイトーは、アーティストのGacktさんを主役に起用し、株式会社レッド・エンタテインメントと共同制作を進めているプレイステーション 2用ハイスピード武侠アクション「武刃街 BUJINGAI」を発表した。発売は2003年冬を予定しており、価格は6,800円。

 「武刃街」は、西暦22XX年という未来にアジアを舞台に繰り広げられる物語。月の核融合炉で作られたエネルギーをマイクロ・ウェーブ放射衛星で地球に転送し利用する、そんな時代。だが、この衛星の故障により人類の文明は壊滅状態となってしまう。主人公の劉 王羽 (ラウ・ウォング) と親友だったが、今は“鬼”としてラウと戦うことになった雷 震龍 (レイ・ジェンロン) とのストーリーを中心に描かれる。

 3Dを強く意識したステージ構成となっており、公開されたステージは香港のような巨大ビル群が林立する街中。ビルには看板が掛かるような棒が突き出ているところがあり、その棒を使ってうまく高層階に上がっていくこともできる。ワイヤーアクションを使用した映画を強く意識しており、壁を駆け上ったりといったアクションが可能となっている。

 剣を使ったアクションが中心で、画面には“連斬”と呼ばれるカウンターがあり、攻撃によっては100連コンボを超える爽快感溢れるプレイも実現できる。このほかにも周りの敵を一掃できる「旋風切り」など大技をワンボタンで簡単に繰り出すことができるようになっているという。
 これらの剣劇アクションのほかに、主人公が使用している妖刀の力により実現する「妖術アクション」も用意されていて、派手な効果とともに発動するようになっている。この妖術アクションは、派手なように見た目の効果にも気を遣っているというが、剣術アクションを壊すことのないようバランスにも気を配っているという。  タイトーの神村部長は「武侠映画以上の仕上がりになっている」と自信のほどを伺わせた。

 タイトーとレッド・エンタテインメントのコラボレーションは今回初めてとなるが、記者会見に出席したタイトーの西垣代表取締役社長は「タイトーの高度なシミュレーション技術とレッド・エンタテインメントのコンテンツディレクションがうまくまとまり、出来のいいゲームになっている。Gacktさんもゲームの中で縦横無尽に暴れ回ってもらっている。業界に風を呼ぶ作品になった」とコメント。

 これを受けた広井王子氏は「タイトーさんとは初めての共同制作で緊張したが。タイトーさんは“香港テイスト”のゲームを制作したいという意向は持っておられた。世界観やキャラクタ設定などをコーディネートして欲しいという依頼だったので、それは弊社としても得意とする分野なのでご協力させてもらうことにした」と経緯を説明した。

主人公の劉 王羽 (ラウ・ウォング) の声だけでなく、モーションキャプチャによってその動きも再現したGacktさん 主人公ラウの親友でありながら“鬼”として主人公と戦うことになる雷 震龍 (レイ・ジェンロン) の声を担当した山寺宏一さん ヒロイン蓉華 (ヨーファ) の声を担当した坂本真綾さん。「助けて」という台詞ひとつとっても、静かで語りかけるような演技のため「納得するまで何度もやり直した」とコメント
山寺さんが「タイトー50周年記念作品で、Gacktさんを起用すると聞いて力が入っているなと感じた」とコメントすれば、坂本さんも「記念的な作品に参加できて嬉しい」と答えていた。Gacktさんは「ただ参加しましたという制作現場がある中で、自分たちの意見をぶつけ合える現場でよかった」と語った
西垣タイトー代表取締役社長は「レッドさんとのコラボレーションで、業界に新しい風を呼ぶ作品になった」とコメント。REDの広井氏は「タイトーさんとは初めての共同作業で緊張したが、若いスタッフががんばってくれた」とスタッフを称えた。
 ゲームのシステム周りを解説したのはタイトーの神村部長 (写真中央) 。大技をワンボタンで繰り出すことが可能なため、華麗な攻撃を実現することに注力できるという。「武侠映画以上に仕上がっている」とコメント。レッド・エンタテインメントの製作担当者は、黒田洋介氏を脚本に採用したことやキャラクタ原案として川元利浩氏を起用したこと発表


 主役は声だけでなくグラフィックも“Gacktさん”そのもの。それもそのはず、モーションキャプチャも行なっており、動きもGacktさんが担当しているためだ。Gacktさんは「長剣がなかなか重くて、収録に長時間かけると型が崩れてくるので、キビキビと収録した。長剣を使ったアクションはやったことがなく、今回教わったがもっとやりたい」と“武術”が好きなGacktさんらしいコメントも飛び出した。

 Gacktさんは「人の現場を見ていると、仕事に参加しただけという現場があるが、今回は『こんなものが作りたい』といった想いをぶつけ合うことができてよかった。自分の意見も採り入れてくれて、嬉しかった」と現場の雰囲気がいいこと明らかにし、「昔から自分のキャラがゲームに入り、声で命を吹き込めればいいなと考えていた。主人公のラウは僕に近いと思う」と続けた。

 その一方で「主人公 (自分) が本当にすごいアクションをするので感動した。あまりに美しいので見ていると、『ゲームに負けては行けないな』と思ってもっとトレーニングをしなくてはと思った」とも語った。

 Gacktさん曰く、「ただ斬ったりとか戦うだけでなく、とにかく美しく、戦いの中に美しさを求めているゲーム」ということで見た目に美しく、プレイすることでより爽快感も溢れる作品に仕上げるべく現在開発が進行しているようだ。9月1日からは携帯電話から「bj@k-taito.jp」に何も書かずにメールを送ると、「武刃街」のサイトのURLが送られてくるという。このサイトにアクセスしたユーザー1,000名に体験版がプレゼントされるキャンペーンも開催される予定となっているので、興味ある人は9月1日にアクセスしてみてはいかがだろうか。

【スクリーンショット】
上段からタイトルとGacktさんをCG化したグラフィック。かなり似ている。中段左の写真はイラスト。ゲーム画面はとにかく派手。プレイするだけでなく、観ているだけでも美しくスカッとするゲームを目指して制作しているという


(C) TAITO CORP.2003 (C) RED 2003

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/

(2003年8月28日)

[Reported by 船津稔]


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