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ATARIブースレポート ~乗り物で戦場を掻き回せ!
生まれ変わった「Unreal Tournament」最新作が登場

8月27日~29日まで開催(現地時間)

会場:London Earl's Court

■ 走って飛んで占領する! 乗り物で団体戦がおもしろい ~Unreal Tournament 2004

開発元のEPIC GAMESのVP Mark Rein氏自らがブース内でプレゼン
 大人気FPS(First Person Shooting)シリーズの「Unreal Tournament」シリーズの最新作「Unreal Tournament 2004(以下UT2004)」がプレイ可能な状態で展示され、PCゲームファンからの注目を集めていた。

 今作における最大の注目点は、乗り物がフィーチャリングされたというところ。フィールド上に配置された四輪バギー、飛行艇、戦車などに乗り込むことができ、これらを操作して敵を攻撃したり、あるいはもっと直接的に人を轢くことも可能になっている。

 乗り物は基本的に耐久力が高く、通常武器からの攻撃にはかなりの時間耐えられるため脅威的な存在となる。ただし、新設された対車両兵器には弱く、無敵な存在にはなっておらず、ゲームバランスは維持されている。また、ドライバーを狙撃などの手段で殺害することで、敵車両の機能を無効化して奪うことも可能だ。

 乗り物は、ひとり乗り、複数人乗りのものがある。ひとり乗りタイプは操縦しながらの攻撃が可能で、これまでのプレーヤーキャラクタの操作とさほど変わらない感覚でプレイできるが、複数人乗りタイプでは操縦手と砲手にわかれての操作も可能だ。

 UT2004には、音声チャット機能がエンジンに組み込まれている。マルチプレーヤー時には、こうした複数人乗りタイプの乗り物の活用には重宝することだろう。

 乗り物の操作時、視点は3人称、1人称の双方が選択可能。ブース内でプレイを楽しんでいるプレーヤーの多くは、自分が操作している車両の周囲の情報が把握しやすい3人称視点モードを選択している姿が多く見受けられた。

 ゲームモードに関しては、この車両フィーチャーがより“生きてくるように”という狙いで「Onslaught(猛攻)」モードが追加された。本モードは、広大かつ起伏に富んだオープンフィールドタイプのマップを採用しており、移動手段として乗り物が有用になってくるようにデザインされている。ただし、基本ルール自体は「敵基地のコアジェネレータを破壊する」という単純なもので、複雑化はしていない。とはいえ、いきなり敵基地に赴いてコアを銃撃しても無意味で、広大なマップ中に点在する拠点を1個ずつ占領していかなければならない。

 イメージ的には基地コアにエネルギー供給している拠点を無効化していく……というイメージになるだろうか。敵によって無効化された拠点はもちろん、自軍側で復旧させることも可能で、実質的には、この拠点の攻防により前線が動くことになる。ひとりの敏腕プレーヤーによる速攻は意味をなさず、自軍プレーヤーメンバーとの連携と、乗り物の効果的な運用が重視されるこのゲームモードは、きっとUT2004の看板モードになることだろう。

 現在は、このゲームモードの思考プログラム(ボット)を開発中だという。製品版では、このゲームモードをシングルプレーヤーモードでも楽しめるようになる見込みだ。

 ゲームエンジン自体のアップデートはマイナーチェンジレベルに留めているといい、シェーダ等の改良や目立った新グラフィックスエフェクトの追加はない。ブース内にいたATARIのUT2004担当者によれば、前作同様、GeForce4 TiシリーズなどDirectX 8世代のビデオカードがあれば、快適に動作できるという。また、互換性を考慮してソフトウェアレンダリングエンジンの強化が行なわれ、ノートPCや低価格PCに使われている、いわゆるグラフィックス統合チップセットでの動作も可能になっている。

 欧米地区での発売時期は年末を予定。プラットフォームは今のところPCのみ。Xbox版は未定。

UT2004には新キャラクタも追加
乗り物運用が新たな戦略を生むのか? もはやシューティングゲームのようになってしまう飛行艇
エンジンのリビジョンこそ変化はないが、美しい地形描写や背景物の表現はUT2003よりもさらに洗練された感がある



■ スプリンターセル? いやミッション・インポッシブルです ~Mission Impossible

 トム・クルーズの主演とプロデュースでリメイクされたアクション映画「ミッション・インポッシブル」シリーズが世界的な人気を博しているのは、ここで言うまでもないだろう。ターミネーターにマトリックスと、立て続けに同名映画の3Dゲーム作品を発表しているATARIは、今回「ミッション・インポッシブル」のゲーム化に挑戦する。

 基本ゲームシステムは、いわゆる3Dスニーキングアクション。基本視点を3人称とし、華麗な肉体アクションと現代テクノロジーベースの秘密道具を駆使して先を切り開いていくゲームデザインは、Xbox用作品として昨年欧米で絶大な評価を得た「スプリンターセル」に酷似している。

 プレーヤー扮するキャラクタは、トム・クルーズが演じたイーサン・ハント。シュワルツェネッガーの3Dスキャンデータを自社ターミネーターゲームに活用したATARIだが、トム・クルーズの肖像権は取れなかった模様で、本作のイーサンはトム・クルーズ・モデルが採用されていない。ファンにとっては残念なところか。

 ストーリーはゲームオリジナルのものが用意されており、全25ミッションで構成される。秘密道具はロックピック、ロボットカメラ、双眼鏡、麻酔矢、ひっかけ鉤などをはじめとした全15種。ゲーム要素の内訳は担当者に言わせるとスニーキングが50%、パズル20%、アクションとシューティング30%になるという。

 発売は2003年11月を予定。プラットフォームはXbox、PS2、GC。

ミッション・インポッシブルといえばコンピュータルームへの潜入シーンが有名。シチュエーションは多少違うが近いシーンが本作にも用意されてる
ロックピックを使って潜入したり、赤外線暗視スコープを使って敵の動向を探ったり、引っかけ鉤を使って壁をよじ登ったりする様はまさにスプリンターセル



【Sinbad and the Seven Seas】
Dreamworks制作の同名アニメ作品のアクションアドベンチャーゲーム化作品。グラフィックスは原作のアニメを踏襲したトゥーンシェイダーライクなタッチを採用


【Dungeons and Dragons: Heroes】
D&Dワールドを俯瞰視点でアクションRPG化した作品。Diabloシリーズを彷彿させるビジュアルだが、実は全てリアルタイム3Dグラフィックスで描かれており、Xboxのグラフィックス機能を最大限に活かした作品となっている


【KYA-DARK LINEAGE】
科学者だった父親が残した謎の遺跡を作動させたことによって異次元世界に迷い込んでしまった少女KYA。格闘アクションあり、パズルありのアクションアドベンチャー。プラットフォームはPS2


【Magic: The Gathering - Battlegrounds】
世界的に著名なトレーディングカードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」がリアルタイム3Dグラフィックス化されてXboxとPCに登場する。Xbox版はXbox Live対応。PC版、Xbox版ともに11月発売予定


□ATARIのホームページ
http://www.atari.com/
□関連情報
【2003年8月28日】GDC Europe、PS Experienceなど「London Games Week」がスタート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030827/ects.htm

(2003年8月28日)

[Reported by トライゼット西川善司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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