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キャラクタホビーイベント「C3」開幕。ゲームも多数出展
バンプレスト、PS2「スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー」発表

8月23日、24日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:1,500円(小学生以下無料)

 幕張メッセにおいてキャラクタホビーイベント「Cultural Convention of Characters 2003(C3)」が8月23日に開幕。24日まで開催される。昨日、弊誌でもお伝えしたAC版「機動戦士Zガンダム エゥーゴvs.ティターンズ」などゲームも数多く出展されており、なかなか注目のイベントとなっている。

 なかでも株式会社バンプレストは、スーパーロボット大戦シリーズ最新作のプレイステーション 2版「スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー」を発表。10月30日発売予定で、価格は7,800円。今回は、同社ブースにて行なわれたイベントの模様をレポートする。

 イベントおよび新作発表が行なわれたのは「スーパーロボット大戦」ブース。ブース外周と内部には、初代ゲームボーイ版からPS2最新作まで、すべてのシリーズ作品がプレイアブル展示されている。あまりの数の多さに、今更ながら「こんなに出ていたのか」と驚いてしまったが、それだけ長く、そして深くファンから支持され続けているシリーズの証ともいえる。

 司会は、声優の緑川光氏とかかずゆみさん。特に緑川さんはスーパーロボット大戦シリーズの熱烈なファンということもあり、会場を埋め尽くしたファンとのコミュニケーションもバッチリ。和気藹々とした雰囲気のなか、これまでのシリーズ作品を振り返りながらイベントは進行する。

 「スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー」の発表は、オープニングムービーからスタート。リアルにモデリングされたF-15戦闘機が突然攻撃を受け、パニックに陥る。その背後には、空を埋め尽くすかのごとく飛来するドローメとマグマ獣。続いて画面に映されたのは、“リアル”な等身で描かれたスーパーロボットたち。本作はこれまでのスーパーディフォルメ(SD)ではなく“リアル表現”が採用されているのだ。リアル路線のシリーズ作品は、PS「新スーパーロボット大戦」以来ということになる。

 作品紹介時には、本シリーズのプロデューサーである寺田貴信氏と、株式会社ベックの五十嵐恒三氏が登場。「スパロボシリーズの新作発表に、何故ベックの五十嵐氏が?」と疑問に思われる人もいるかと思われるが、それは本作の開発をベックが担当しているからで、さらには新作のシステム変更と深く関わる点でもある。

 「スーパーロボット大戦スクランブルコマンダー」は、従来のシミュレーションRPGではなく“リアルタイムシミュレーション”システムが採用されている。これまでのようなターン制ではなく、ロボットごとに移動先や攻撃対象を指定。あとはリアルタイムでゲームが自動で進行していく。現状、マップ上に出撃可能なロボットは一般的なPCのRTSに比べると少なめだが、これはロボットの数が多すぎると指示を出すのが面倒になることを嫌ったからではないかと推測される。

 新システムを採用した理由について寺田氏は「前作(α)のときは、同時に3本のスーパーロボット大戦シリーズを制作していた。どれも同じSRPGだったので、たまには違うシステムを採用するのもいいかな、と思った」とコメント。ベックは親会社が同じバンダイということもあり「子会社同士というよりも“お隣さん”感覚(寺田)」といい、これまでに「ジオニックフロント」などを手がけた五十嵐氏とコラボレートすることが決定したという。

 なお、リアル路線とはいっても、本作は登場ロボットの身長対比を完全に再現しているわけではない。寺田氏によれば「そこまでリアルにしてしまうと、たとえばコンバトラーVなら身長57mで、攻撃判定などがうまくいかない」ため、ゲームシステムに収まるよう適宜リサイズしてあるという。五十嵐氏からは「作り始めた頃、ライディーンのパンチがザクに届かない。どうしよう? ということがあった(笑)」といったエピソードが明かされた。

 ただし、完璧ではないにせよリアルな対比がある程度実現されたことで、敵役のマグマ獣などは格段に格好よく、迫力がさらに増している。司会の緑川氏から「ちょっと見せてもらったけど、モビルスーツが自分より遥かにデカい敵キャラにつっこんでいくシーンは、かなりグッときた」とコメントした。

 RTSになったことで、ロボットの行動範囲における自由度は飛躍的に向上。索敵→攻撃といった流れから、連携による挟み撃ちなど、ロボットの特性や能力を踏まえた戦略や戦術の確立が“勝利への鍵”になりそうだ。

 先にも述べたとおり、最大登場ロボット数は少なめだが、ロボットごとに攻撃手段、必殺技、アイテムなど、さまざまな要素が多数盛り込まれていることから、同時登場ユニット数だけで一概に語ることはできないだろう。いずれにしても、スパロボファンはもとより、RTSが好きなプレーヤーには見逃せない一作となりそうだ。

【特別ステージライブ】
スパロボファンにはおなじみのささきいさお氏、堀江美都子さん、MIQさん (元MIO) が白熱のライブを披露。24日はささきいさお氏、高橋洋子さん、鮎川麻弥さん、神谷明さんが登場予定


(C)葦プロ (C)1997 GAINAX/EVA製作委員会 (C)GAINAX/Project Eva.・テレビ東京 (C)創通エージェンシー・サンライズ (C)ダイナミック企画 (C)東映 (C)東北新社 (C)BANPRESTO 2003

□「C3」のホームページ
http://www.c3-club.com/
□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto.co.jp/

(2003年8月23日)

[Reported by 北村孝和]


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