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システムソフトα、「三国志英雄伝」を9月に発売 |
予定価格:9,800円
システムソフト・アルファー株式会社は、歴史シミュレーションゲームの新シリーズ「三国志英雄伝」を9月26日に発売する。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPで、予定価格は9,800円。
「三国志英雄伝」のメイン画面。この規模のエリアが14個、数にして180拠点の制圧を目指していく |
野戦の様子。左上の風向き予測を見てもわかるように火計はかなり重要な計略のようだ |
攻城戦のイメージ。画面はまだ仮のものだが「天下統一」と同様、テキストベースで展開するようだ |
基本的なゲームデザインは、「天下統一」と同様、街道で結ばれた拠点をひとつずつ制圧していくというポイントトゥポイントシステムを採用。ゲームシステムは、ターンベースで、季節ごとに更新、軍備、政治、戦略という4つのフェイズを実行しつつ、じっくり戦略を進めていくことになる。「天下統一」のシステムから新たに軍備フェイズが設けられている。
合戦は、野戦、攻城戦の2種類があり、基本的な展開は「天下統一」のシステムを継承。野戦では横7列のレーンに部隊を配置させて、力攻を基本とした総力戦が展開される。兵科は歩兵、騎兵、弓兵の3つがあり、これらは互いにすくみ関係にあるため、初期配置が決定的に重要になる。また武将によっては独自の計略を実施することも可能で、「天下統一」に比べさらに戦術の深みが増した印象だ。野戦に勝利すると引き続き攻城戦になり、これに勝ち抜くとその拠点を支配下に収めることができる。
なお、野戦では複数の拠点から部隊を進発させることができるが、目的地までの距離に応じて部隊疲労度が設定されているため、余り遠方から部隊を集めても士気が低く、あまり役に立たないということになる。また、合戦中に一騎討ちも可能。一騎打ちはシンプルなオート処理になるが、背景には参加武将の全身グラフィックが表示されるなど、演出面にもこだわっている。
この全身グラフィックは、同作の一大特徴で、300名の史実武将全員に対して用意されているというから凄い。イラストレーターは、中国の新進劇画家を採用し、日本人ではちょっと出せない味のあるイラストに仕上がっている。ちなみにオープニング、エンディング、イベントなども、イラストベースで展開されるということだ。
同作ならではのユニークな特徴としては、「人和相克システム」がある。これは300名の武将それぞれに対して、出身地、宿星、天命といったデータを抽出し、相性マトリックスを構築したもので、具体的には相性がいい武将同士だと、互いの能力が高まるだけでなく、引き抜きにも応じやすくなるといったさまざまな恩恵がある。これは裏を返せば全武将を有効活用させるための工夫だが、能力的には余りパッとしないが個人的には好みといったマニアックな武将を有効活用できるうまいシステムといえる。
そしてゲーム中盤中だるみを防ぐ工夫として、常に2大勢力が出来るAIシステムを搭載するという。2大勢力とは、プレーヤー勢力とその対抗勢力のことで、その両者の最終決戦で決定的勝利を収めるまでは緊張感のあるプレイが持続することになる。このシステムの詳細ついては実際に完成してみるまでわからないが、もし実現すれば文字通り革新的なシステムになりそう。シナリオやイベントなどまだ未知数の部分も多いが、戦術SLGファンには待望の作品となりそうだ。
武将の全身グラフィックのサンプル。3人とも一目瞭然だが、左から関羽、黄忠、曹操。このクオリティで300人分というのは率直にいって凄い |
現在開発中のゲーム画面。「天下統一」とは比べものにならないぐらい画面構成が派手になっている。あとはコンピュータAIの出来次第といったところだろうか |
(c) 2003 SystemSoft Alpha Corporation
□システムソフト・アルファーのホームページ
http://www.ss-alpha.co.jp/
□「三国志英雄伝」のホームページ
http://www.ss-alpha.co.jp/products/sangoku/
(2003年8月1日)
[Reported by 中村聖司]
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