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Online Game Fantasista 2003レポート

スクウェア・エニックス、「疾走、ヤンキー魂。」オープンβの内容を一部公開
ゲームオン、「ミュー ~奇蹟の大地~」の今後の展開を発表

7月25日開催



 Online Game Fantasistaは、今年初めて行なわれたエンドユーザー向けのゲームイベント。国内初のオンラインゲーム専門のイベントということで、夏休みを利用して多くのユーザーが参加したが、エンドユーザーがゲームイベントにわざわざ足を運ぶのは、他のユーザーより一足先に最新のゲームを体験できるからこそであるはずだが、今回に限っては会場内に試遊台はなく、大小のステージが7つのみ配置され、そこで各社が同時にデモを行なうという前代未聞の内容だった。東京ゲームショウやメーカー主催のイベントに慣れているゲームファンにとっては大いに肩すかしを食わされたイベントではなかったかと思う。

 しかし、参加メーカーにとっては、アクティブユーザーを自社タイトルに誘い込む絶好の機会であるわけで、各社とも大声を張り上げてプロモーションに努めていた。本稿では魅力的なステージイベントを行なっていたスクウェア・エニックスとゲームオンを中心にイベントの模様をお伝えしていきたい。

終始ノリノリだった「疾走、ヤンキー魂。」プロデューサー安藤氏。ちなみに「疾走ヤンクソング」の着メロは来場者限定先行特典
オープンβは学園生活が充実。スタートが楽しみだ
 スクウェア・エニックスは、すでに有料サービスを展開しているMMORPG「コスモぐらし」と、オープンβテストに向けて鋭意開発中のMMORPG「疾走、ヤンキー魂。」の2タイトルをデモ。「疾走、ヤンキー魂。」プロデューサー安藤氏が持参したちゃぶ台を囲んでの和やかなイベントとなった。

 「ヤンキー」目当てで来たユーザーが大半のようで、茶髪頭、サングラス、ジャージ上下というまるきり休日のヤンキー姿で安藤氏が登場すると、客席からは「あんどぅー」コールが起こり、同氏が手を突き上げてそれに応えるという一幕もあった。呼び捨てが似合うゲームプロデューサーというのもなかなか珍しい。

 「コスモぐらし」は、ゲーム内容や今後のアップデート予定についての情報を公開。ずいぶんやり込んで綺麗に装飾した家の内部や、新しいエリアのサンプル、新しいバブー(ペット)のイラストなど、それなりに見応え聞き応えのある内容だったが、前述の通り「ヤンキー」目当てのユーザーが多かったようで会場の反応は今ひとつな印象だった。

 そもそも「宇宙農業」という、「アストロノーカ」を知らないユーザーにとってはまるでピンと来ない素材を扱っているため、ただ見ているだけでは理解しにくいという部分もあるだろう。こうした状況をふまえ、同社では7月28日より無料で遊べる体験版を公開する。会場で興味を覚えた人は一度体験してみるといいだろう。

 さて、続いて安藤氏により、「疾走、ヤンキー魂。」の今後の展開についての説明が行なわれた。といっても、製品版の内容ではなく、8月8日開始と発表されたオープンβテストの内容だ。安藤氏は「じゃあ、廊下と階段をみせちゃいます!!」とか「255段階で日焼けできます!!」といった感じのぶっちぎりのテンションで喋りまくり、場は大いに盛り上がった。

 今回公開された内容は、学校の廊下、階段、更衣室、教室、デザイン課の教室などで、どうやらオープンβテストでは、公道で暴走するだけでなく、充実した学園ライフが送れるようになる模様だ。普通科、商業科、デザイン科といった学科と、それから担当教員、プール、そして水着なども最新画像とともに公開。DEMO版とはずいぶんゲーム性が変わりそうだ。

【コスモぐらし】
女性でも気軽にプレイできるマイペース型のオンラインゲーム「コスモぐらし」。今後も新しいバブーや新しいエリアなどが追加されていく模様だ

【疾走、ヤンキー魂。】
オープンβでは、学園ライフが充実すると同時に、プールと水着も公開され夏を存分に堪能できるようだ。名前の隣に表示されているハートマークは何を意味しているのか。日焼けマスターの登場により、255段階で日焼けが可能……ってホントなのか!?

黒いマントを身につけて登場した「ミュー ~奇蹟の大地~」プロデューサー小島氏。毎回コスプレすることで有名である
シンクロイベントの模様。手前にいるチャイナ姿の女性がGM「月」。イベント中もエモティコンの文字を間違えて焦るなど、初心者っぽさがユニーク
 ゲームオンのイベントステージでは、「ミュー ~奇蹟の大地~」を中心に、「天上碑」、「眠らない大陸クロノス」の3タイトルを紹介。

 「ミュー ~奇蹟の大地~」のイベントステージでは、同作プロデューサー小島氏の巧みな話術で大いに盛り上がった。中でもユニークだったのが、7月20日に実装された水中エリア「アトランス」において、エモティコン(特定の言葉を入力するとキャラクタがアニメーションする)機能を使ってのシンクロナイズドスイミング。

 アトランスはレベル60以上でなければ入れないため、このオンオフ連動のイベントに参加するユーザーは少ないかと思われたが、それと気づいたユーザーがどんどん参加してきて平日の夕方にもかかわらず最終的には20名前後の参加者があった。アトランスは海底を描いた美しいグラフィックが特徴で、魅力を感じた参加者は少なくないはずだ。

 今後の展開については、体を使ったじゃんけんが可能になる新しいエモティコン、NPCメッセージの実装、チャットウィンドウの拡張とインターフェイスの改善の3つが公開された。有料化に向けて着々と準備が進められているようだ。

 続く「眠らない大陸クロノス」は、明日より開催されるアジア大会「クロノスワールドチャンピオンシップ」の壮行会が行なわれた。会場にはレースクィーンの片瀬ゆきさんが激励に駆けつけ、客席全員で日本国旗を振って、選手を見送った。

30時間眠らずに戦い続けることを誓うCWC選手団。右の写真で手前で揺れているのは獅子舞。横浜中華街から持ってきたという

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「コスモぐらし」のホームページ
http://cosmogu.com/
□「疾走、ヤンキー魂」のホームページ
http://yantama.com
□ゲームオンのホームページ
http://www.gameon.co.jp/
□「ミュー ~奇蹟の大地~」のホームページ
http://www.muonline.jp/
□「眠らない大陸クロノス」のホームページ
http://www.cronous.jp/

(2003年7月25日)

[Reported by 中村聖司]


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