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ビー・ビー・サーブ、109のゲームを集めた |
広末涼子さんの「BB GAMESオープンします」という宣言に合わせてサービスがスタート |
「オンラインゲームファンタジスタ」の開催に先立ち行なわれた記者会見で、同社代表取締役の孫泰蔵氏はオンラインゲームの楽しさについて「オンラインゲームは単なるゲームシステムを楽しむだけでなく、コミュニケーションを楽しみ、ヴァーチャルワールドを自分たちで創造していく楽しむがあり、それはこれまでにない楽しみ方」と説明。
「BB GAMES」のビジネスモデルとしては、「BB GAMESはデジタルコンテンツの流通業だと考えている。これまでの“仕入れ”がデータセンターとなり、流通機能が回線網に当たる。そしてこれまでの小売店が今回オープンする『BB GAMES』のポータルサイトだ」と説明。これまでゲームごとに取得しなければならなかったIDを一括管理することで、「BB-ID」ひとつ取得すればすべてのゲームを楽しめる機能や、ゲームを簡単にスタートすることができる上にカスタマイズもOKというラウンチャーソフト「GAME LAUNCHER (βテスト中)」などゲーマーには魅力的な要素となりうるサービスの説明を行なった。
一方、ソフトバンク・グループの代表である孫正義氏は、グループとして有力なコンテンツビジネスの要となるであろうBB GAMESのグループ内での位置づけとして、「コンテンツビジネスにおいてもNo.1になると宣言」。インフラやディストリビューションとうまく機能させることでひとつの流れを構築していきたい考えを強調した。
これらのビジネスモデルは、これまでソフトバンクグループが行なってきたビジネスの方法論をそのまま踏襲した形であり、圧倒的な資本力をもって力と数で押し進める形になる。ユーザーとしてはこの圧倒的な (ゲームの) 数やサービスに恩恵を得るところも多いと思われるが、不安材料もある。そのひとつがYahoo BBにおける特典である。Yahoo BBの会員になれば「リネージュ II」のβテストを一足早く楽しめるなど数々の特典を受けることができる。つまり、Yahoo BBの会員にならなければ、魅力は若干グレードダウンしてしまう側面もある。もちろんそれはソフトバンク・グループとしては重要な戦略ではあるが、それが裏目に出てしまう可能性もある。
孫正義氏は、βテストから有料化される段階でプレーヤーが一気に減少してしまう現象を例に挙げ「まず、Yahoo BB会員でテストを開始し、その後、他のISPの会員のテストを開始。そして早い段階で他社ISPを有料化し、その後一定期間をおいて最終的にYahoo BBのか委員も有料化する。こうして段階的に有料化することで軟着陸することができる」とコメント。こういった方法論がYahoo BBの会員獲得に繋がるのか、それともユーザーが冷めた目で見てしまうのかは紙一重かもしれない。サービスが始まってからどういった動きを見せるかは実に興味深いことだろう。
とはいえ、「BB-ID」や「GAME LAUNCHER」といったゲーマーにとって魅力的なサービスも数多く用意されている。ゲームを楽しむ上でのひとつのサービスとして利用する有力なコンテンツさえ揃えば、オンラインゲームの発展に大きく関わってくることになるだろう。
また、会場ではYahoo BBのイメージキャラクタとして採用が決定した女優の広末涼子さんが登場。“Yahoo BB”については「あちこちに溢れているので、もうすでに普通のものとして感じている。だけどそういった最先端のものに関われるのは嬉しい」とコメント。ちなみに採用理由については、「ネットワークゲームなどは知っている人は知っているが、知らない人はまったく知らないため、より一般層にもアピールできることが必要」ということで、広末涼子さんに白羽の矢がたったということだ。
広末さんはゲームについては「この間、説明を受けて少しやってみたけど寝る前に少し楽しもうと思ってそのままはまりそう」と楽しかったとコメントした。これからCM撮影などが行なわれる予定だが、最初の仕事として「BB GAMES」のサービス開始にあたりステージ上で「BB GAMESオープンします」と宣言しサービスをスタートさせ、来場者から拍手を浴びていた。
BB GAMESだけでなく、Yahoo BBの総合的なイメージキャラクタとして採用された広末涼子さん |
(2003年7月25日)
[Reported by 船津稔]
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