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コーエー、「信長の野望 天下創世」の最新画像を公開
3Dグラフィックによる内政と合戦の見事な融合に注目

9月12日発売予定

価格:11,800円

 株式会社コーエーは、7月18日に正式発表した「信長の野望」シリーズ第11弾「信長の野望 天下創世」の最新画像を公開した。対応OSは未定で、価格は11,800円。発売日は9月12日を予定している。

「天下創世」のメイン画面。眼前には賑やかな城下町が広がっている
これが攻城戦。敵の侵攻により地道に繁栄させた城下町が破壊されている
長篠の戦い風の野戦画面。川を対峙して両軍がにらみ合う
 「信長の野望 天下創世」の最大の特徴は、PCプラットフォームではシリーズ初の試みとなるフル3Dグラフィック採用による、戦闘シーンのダイナミック化およびシステムのシームレス化にある。同シリーズにおける3D化の探求はすでに前作「創世録」、前々作「嵐世記」のPS2版において実験的に試みられており、今回のゲームデザインは、それらを基礎に発展成長させたものとなっている。

 余談だが、これまで「信長の野望」シリーズは、「より多くのユーザーが楽しめるように」という理由からシミュレーションゲームにおける進化の帰結であるグラフィックの3D化を意図的に避けてきた。また、戦闘システムも、旧来からのターンベースと現在主流となっているリアルタイムベースの間で揺れ動いてきた。こうした同シリーズの「方向性の迷い」に終止符を打ち、明快な方向性を示した作品が「信長の野望 天下創世」といえる。

 今回のシステムでもっとも斬新な部分は、政略フェイズと合戦フェイズを同一画面で行なうというシームレスなゲームデザインにある。正式発表の記事でも触れたように、内政は、フル3Dで描かれた領内の城下町区域を対象に行なわれ、時間の経過と共に具体的な形で街の成長ぶりが描かれていく。敵軍勢もそのフィールドに攻め込んでくるため、籠城すれば城下は破壊される。破壊を避けたければ城下の外で野戦をするしかない、という感覚的に理解しやすいシステムになっている。

 システム的には「嵐世紀」のリアルタイム合戦に近いものがあるが、グラフィックのディテールは抜群に向上しており、さらにそれが打ち壊されるという従来にはないリアリズムを取り入れたことでゲームとしての緊張感が高まっている。その一方で、日本地図を一望におさめ、そこで大戦略を練るという「天翔記」式のマクロスタイルは影を潜めているが、このミクロスタイルのゲームシステムは正しい進化だろう。

 なお、細かいコマンドなどについては現時点ではまだ明らかにされていないが、今回は大名プレイ限定で、獲得領地数に応じて大名の規模を数段階にわけ、大名規模に応じて実行可能なコマンドや開発できる建物が増えていくということだ。

 また、同シリーズの永遠の課題として指摘される「中だるみ」、「終盤の作業化」に対する回答として、今回は「決戦」システムを導入する。「決戦」は、大規模な大名のみが行なえるコマンドで、対象はプレーヤー大名と同規模程度の有力大名。通常の合戦システムでは出来ないような、両勢力の総力を尽くした天下分け目の決戦が可能になるようだ。

【城下町の反映】
城下町の成長風景。プレーヤーは農村や商人町といった施設を建設できる。田畑や市などは自動的に建ち、それに伴い兵糧や金銭の収入が増えていく。城下だけでなく城も発展させられるのが嬉しいところ。治水の処理がどうなってるのか気になるところだ

【攻城戦/野戦】
上段が攻城戦、下段が野戦だが、いずれも同一フィールドでの戦闘。野戦が終わったら、ほぼ自動的に攻城戦にもつれ込むことになりそうだ

【イベントスチル】
桶狭間の合戦のイベントシーン。相変わらず格好良すぎの信長公(当時26)と、作を重ねるたびにその無様さに磨きが掛かる今川義元(享年41)の対比がおもしろい

【武将バストアップ】
シリーズお馴染みの武将グラフィックがバストアップになったは嬉しい。グラフィックは3Dになってもこうした部分にも手を抜かない同社の姿勢は評価できる

(C)2003 KOEI Co.,Ltd.

□コーエーのホームページ
http://www.gamecity.co.jp/
□「信長の野望 天下創世」の公式ページ
http://www.gamecity.ne.jp/tenka/top.html
□関連情報
【2003年7月18日】コーエー、「信長の野望 天下創世」を9月に発売
合戦と内政をフル3Dで描くシリーズ第11弾
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020627/souten.htm

(2003年7月24日)

[Reported by 中村聖司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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