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NCジャパン、「リネージュ II」βテストスケジュールを発表 |
■ 日本でのクローズドβテストは10月予定
現在のゲーム中では「鳥」と呼ばれるドラゴン。限られた人しか乗ることのできない、本作を象徴する騎乗動物だ |
■ 内覧会で特別バージョンとともに韓国でのβテストも体験
動物に乗るとき、女性キャラは足を揃えて腰掛ける。こういったこだわりが本作の魅力だ |
プレーヤーキャラクタの一部。中央右のちっちゃい女の子が、筆者一押しのドワーフ娘 |
キャラクタ作成画面。モデルを回転させて、細部もチェックできる |
これらのキャラクタはさらに髪型や、顔の表情、髪の毛の色を変更することができた。モデルの数はまだ多くなかったが、つり上がり気味の目をしたきつい表情なども確認できた。髪型も凝っており、お下げというか、顔の左右に垂らした髪を止めるゴムなどもきちんと表現されており、繊細で美しいキャラクタモデルが期待できそうだ。
体験会ではたびたびスタッフが「エルフが美しいんですよ」と漏らしていたのだが、確かに女性のエルフは特に凝っていて、デフォルトで胸を反らしたモデル立ち、テクスチャも細かく、グラフィッカーの「気合い」を感じさせるモデルだった。
ユニークなのがドワーフ、特に女性タイプは、ショートパンツにピンクの髪の萌え系少女なのである。他の女性キャラクタと違ったキャピキャピした雰囲気があって、表向き硬派な「リネージュ2」において、あらゆる意味で注目されそうなキャラクタだ。日本のユーザーには、人気が出そうなモデルである。
武器や鎧のテクスチャは、米国を初めとした海外製のMMORPGには見られない非常に華美で凝った意匠が施されており、和風ファンタジーの感覚に近い。装備によって様々な外見にカスタマイズできる。個人的には女性型が足のラインを綺麗に見せるモノばかりで、ちょっと貞淑な感じのスカートとか、そういう「長物」がまだ実装されていないのが残念だったが……。武器は剣やハンマーなどそれぞれが凝っていて格好いい。また構える姿もおもしろく、長い杖などはちょっと高慢そうに肩に掛け、ポーズをとるなといった感じで、「おめかし用」のアイテム集めも楽しめそうな感触だった。
武器を降るモーションはいささかぶっきらぼうで、「ファンタシースターオンライン」などで見られる多彩なモーションではなかったが、ダークエルフは逆手に剣を振るうなどひと工夫凝らされている。ダークエルフは走り方も忍者を意識した印象で、上半身を大きく曲げて背をかがめて走る。このとき女性のダークエルフはきちんと「乳揺れ」していることに驚かされた。女ダークエルフを多人数で一気に走らせ、拡大させるとPCの処理に負担が掛かるのでは? などと変な心配をさせるユニークなこだわりだ。
キャラクタとともに、背景やモンスターも非常に凝っており、かつ美しい。特に植物の表現に情緒があり、ポリゴンモデルの細かさには驚かされた。モンスターの造型なども作りが細かく、従来のゲーム以上の表現が期待できそうだ。また、画面を縮小しないと姿を捉えられないような巨大なモンスターも多く確認できた。
現時点で育ったキャラクタは多彩な能力を持つようで、単純な戦闘を数回こなしただけなので、その全容はわからないが、「エバークエスト」のようなストラテジックな戦闘よりも、「ウルティマオンライン」に近い、マルチな能力を持ったキャラクタによるパワーとスピードによる戦闘になりそうで、この感触は「リネージュ」のスタイルをそのまま受け継いだものになりそうである。
このあと、実際に稼働している韓国サーバーをちょっと見させてもらったのだが、午後2時だというのに、街には多数のキャラクターがいたことに驚かされた。彼らは街の中心で座り、アイテムの売買に勤しんでいた。ざっと見て30人以上のキャラクタがいて、激しいラグが発生していた。こうした部分は、今後解決すべき大きな課題のひとつといえそうだ。
このとき見せてもらったのはダークエルフの街で、巨大な手に青い雷が落ちているというオブジェクトがあるのだが、近づいて下を見てみると、漆黒の肌を持つ巨大な女神像が、金網に閉じこめられており、彼女が頭上にさしのべた手であることがわかる。
こういったバックストーリーを感じさせる壮大なオブジェクトは「世界観」を強く感じさせる。特に「リネージュ」プレーヤーは、リネージュより前の時代に位置するという本作の世界をより楽しく「観光」することができるだろう。
同作の魅力は何よりもビジュアルであった、というのが今回さわらせて貰って得た感触だ。高い技術による、従来のMMORPGや、コンシューマーのゲームよりワンランク上のグラフィックはこのタイトルのヒットの可能性を感じさせる。日本人の好みに近い、繊細で“かわいい”センスも注目を集めそうなポイントだ。ただ、現在の状態ではシステム的にもまだ少し不安定で、ラグも含めて、課題は多いだろう。
特にマウスひとつでできるという操作性が、移動とともに視点変更を同じデバイスでしなくてはいけないという操作のもどかしさにもなってしまっている。日本でも高い人気を得そうなタイトルだけに、今後の「進化」に期待のかかる作品だ。
(C) ncsoft corporation
□NCジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp
□「リネージュ2」の公式ページ(7月22日より)
http://www.lineage2.jp/
□関連情報
【2003年5月15日】より楽しい“戦闘”を! プロデューサーが語る
NCSOFT「リネージュII」その新要素
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030515/nc1.htm
(2003年7月18日)
[Reported by 勝田哲也]
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