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デジタルチェック、「ゲームチェック」の記者発表会を開催 |
デジタルチェック代表取締役社長土岐隆之氏。「オンラインゲームの決済は、今後クレジットカードの利用比率は落ちてくる」と観測 |
スターオンラインについて紹介する同社代表取締役社長中本伸一氏。中高生の多いコンソールの市場を活かすためにゲームチェックを採用したとコメント |
今回発表された「ゲームチェック」は、今後ますます市場規模を拡大していくと見られるオンラインゲームの課金決済業務の一切を代行するというもので、メーカーとユーザーの双方に大きな利便性を与えるものとして期待される。
メーカー側のメリットとしては、課金決済にノウハウのないメーカーでも安心してオンラインコンテンツをリリースできるというところ。一方、ユーザー側のメリットとしては、現在課金決済の主流になっているクレジットカードがなくても気軽にオンラインゲームが楽しめ、また、リスクの少ないオンライン決済が可能になるということが挙げられる。
こうしたサービスは、いずれもすでに存在しているが、「ゲームチェック」ならではの強みとしては、複数のメーカーとの提携により、数多くのオンラインゲームの課金決済を「ゲームチェック」のみで行なえるということに加え、JRのスイカのようにユーザー側が自由に購入金額を設定したり、リチャージ、払い戻しができるところにある。
「ゲームチェック」の購入は、コンビニを核に考えられており、セブンイレブンを除く、全国3万店舗の各コンビニにおいて、さまざまな形で販売が行なわれる。購入方法は、店頭に置かれたパンフレットに添付されている支払い用紙を利用する方法や、コンビニ端末を使う方法、インターネット上で購入伝票を作成し、それをプリントアウトしてコンビニに持ち込む方法の3通りが用意されている。なお、国内最大の1万店舗を要するセブンイレブンとの提携は今後何らかの方法で実現に移していくとしている。
提携メーカーは、前述したハンゲームジャパン、ゲームオン、スターオンラインの3社。8月1日より決済可能となる具体的なタイトルとしては、ハンゲームジャパンの「アバター」および、ゲームオンの「天上碑」のみで、今後順次増えていくとしている。今後、対応が見込まれるタイトルとしては、「ResonanceAge」(ハドソン)、「ボンバーマンオンライン」(ハドソン)、「パワフルプロ野球」(コナミ)、「眠らない大陸クロノス」(ゲームオン)、「ミュー ~奇蹟の大地~」などが挙げられそうだ。
ゲームユーザーの主要層を占める中高生の多くはクレジットカードを持っていない。しかし、ブロードバンドに繋がれたPCなら持っている。「ゲームチェック」はこうしたユーザー層に高い訴求力を持つサービスといえそうだが、それが価格設定の面に跳ね返り、結果的にエンドユーザーの負担増となる側面は否めない。
クレジットカードとゲームカードというオーソドックスな2種類の決済方法で落ち着いた感のある米国、PC房での時間単位決済や携帯電話での決済といった特異な決済スタイルで発展してきた韓国。今回発表された利便性追求型の決済スタイルは、そのいずれとも異なる日本独自の方法といえる。これが果たしてユーザーに受け入れられるのかどうか。今後の展開に注目したい。
□デジタルチェックのホームページ
http://www.digitalcheck.co.jp/
□「ゲームチェック」の公式ページ
http://www.gamecheck.jp/
(2003年7月17日)
[Reported by 中村聖司]
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