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TTPCOM、GSM携帯+ゲーム機「b'ngo」の実機を出展 |
16日から東京ビッグサイトで開幕した「Wireless Japan 2003」に合わせるような形で発表された英TTPComの携帯ゲーム機「B'ngo (Bingo、ビンゴ)」。結論から言ってしまえばGSM携帯なため、日本で発売されることはない。今回、日本で発表された背景としては、キャリアメーカーがGSM携帯市場に参入するとき、TTPComの仕様、デザインで制作しないかと働きかけるためだという。
ブースではモックアップが展示されていたが、担当者が実機を持っていたため操作感などを試させてもらった。携帯ゲーム機のようなデザインなのだが、基本的に電話機であるため10キーが実装されており、マイクとスピーカーが左右にある (もちろん見えないが)。ボタン兼ジョグダイヤルが左側にあり、上下左右に押すと入力が可能。さらにこのジョグダイヤルを回すとボリュームなどに早変わり。キーのレスポンスはそれほど悪くはなかった。
右側には10キーと、A、Bボタンがセットされている。全体の大きさはゲームボーイアドバンスをふた周り小さくした雰囲気で、かなりコンパクトで軽い。日本人ならば操作にそれほど違和感はないが、手の大きい人が多い外国人ではどうなのだろうか? これ以外にもL、Rボタンも標準装備。また、裏にはカメラがセットされている。英国でもカメラ付き携帯は人気で、売れ行きもいいという。
画面はGBAなどに比べれば小さいが、横型液晶となっている。担当者も言っていたのだが、一別してわかるとおりGBAのデザインを強く意識したものとなっている。同じ様な商品にノキアの「N-Gage」があるが、それとの違いについて「あちらは画面が縦型になっている。ユーザーはゲームボーイアドバンスなどで慣れているのだから縦型でなければダメだろう。それにJAVAのゲームは面白くないでしょ」とかなり強気な発言。
「B'ngo」にはMMC (SDカード) インターフェイスを搭載しているので、ゲームの配給はダウンロードだけでなく、こちらのROMによるリリースも行なわれるという。日本では関係のない話ではあるが、海外の携帯電話戦争もあの手この手で戦いが繰り広げられているようで面白い。果たしてどちらに軍配が上がるのだろう。
【b'ngo】 | ||
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英国の担当者がプレイしているところ。実際に小さいのだが、手が大きいため、さらに小さく見える | 上がSDカードスロット。したがUSB端子だとか | 裏にはカメラが付いている。もう1機種展示されていたバージョンにもしっかりカメラが |
(2003年7月17日)
[Reported by 船津稔]
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