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バンダイ、7月19日「BANDAI MUSEUM」オープン
1/1ザク・ヘッドやガンダムの胸像など迫力の展示が満載

7月19日 オープン

場所:千葉県松戸駅 東口

入場料:無料 (一部施設は有料)

 株式会社バンダイは、19日から同社の歴史を凝縮した記念館「BANDAI MUSEUM」をオープンさせる。場所は千葉県松戸駅東口で、駅を出て右手に曲がると真正面に位置している。ホームからも看板が見えるので、まず迷うことはないだろう。入場は無料だが、「キャラクターワールド」、「GUNDAM MUSEUM」はそれぞれ入場するのに300円が必要となる。

 駅を出るとそこからビルの3階に直接入ることができ、そこからエスカレーターを登っていくと5階に行きつく。「BANDAI MUSEUM」は5階から8階までを使った屋内型の施設で、多きな展示内容としては、ガンダム関連の展示を行なった「GUNDAM MUSEUM」とウルトラマン、ゴジラ、仮面ライダーといったキャラクタをあつかった展示「キャラクターワールド」のふたつが挙げられる。「BANDAI MUSEUM」の入場は無料だが、上記ふたつの展示内容を見るためにはそれぞれ300円が必要となる。

 5階には、おもちゃやキャラクタグッズを販売しているショップ「萬代屋」があるほか、500円でクジや射的などを楽しめる「遊技場壱番館」、バンダイの古いおもちゃなどが展示されている「萬代資料館」、そしてバンダイ創業半世紀の総決算として設置されたという萬代神社が奉られている。萬代神社では年4回ほど、ユーザーのおもちゃを供養する行事を行なうという。おもちゃ供養の時は縁日なども出てお祭り的な雰囲気になるという。このほかにも“おやつ祭り”、歴史的な玩具公開をおこなう“御開帳”などが不定期で開催される予定となっている。

 5階から階段を上がり6階に入ると、キャラクターワールドに入ることができる。前述の通り、入場料は300円。入るといきなり「東映まんが祭り」や「ゴシラ電撃大作戦」などの貴重なポスターが飾られている。さらに進むと各キャラクターごとに貴重な資料などを展示。ウルトラマンゾーンでは、37年前に放送が開始された初代ウルトラマンの第1話「ウルトラ作戦第1号」の撮影現場を再現。カメラなどの小道具などを見ることができるほか、なんと飾られている怪獣・ベムラーは本物。ウルトラマンは初代の面影をうまく再現しているが、後から作られたものだという。

 ウルトラマンの後には仮面ライダーゾーン、「マジンガーZ」などスーパーロボットゾーンへと続いていく。仮面ライダーの企画にもととなった「スカルマン」の設定画など貴重な資料も展示されている。スーパーロボットゾーンでは「マジンガーZ」のパイルダーが実はバイクだったことが明かされている (設定画もあり) ほか、懐かしいおもちゃ「ジャンボマシンダー」、そしてポピーの一大ヒット商品「超合金」シリーズなども見ることができる。

 さらに歩を進めていくと、7階のゴジラゾーンでは'99年公開の「ゴジラ2000ミレニアム」のアクション用スーツ、水上撮影用スーツ、そして貴重な階「怪獣大戦争」撮影時のアップ撮影用ゴジラの足なども展示されている。

6階から一部7階にかけて、バンダイがこれまで関わってきたキャラクタを一堂に集めたキャラクターワールド キャラクターワールドの“ウルトラマンゾーン”。初代ウルトラマンの第1話「ウルトラ作戦第1号」の撮影風景を再現。なんとベムラーは本物! ウルトラマンのシリーズ年表の次は「仮面ライダーゾーン」初期設定資料の一部なども展示されている
5階にある「萬代資料館」、「遊技場壱番館」、「遊文具屋」などがある一角「萬代小路」 萬代資料館には狭いながらも所狭しとおもちゃが並べられている。ただもう少し情報量が欲しかった気もする 各種おもちゃやグッズが販売されている「萬代屋」。ここだけのオリジナル商品として「仮面ライダー555」クッキーなどが用意されている


 「キャラクターワールド」が純粋にキャラクタとその商品などの展示となっているが、7階と8階にかけて展開されている「GUNDAM MUSEUM」は少し凝った作りとなっている。この「GUNDAM MUSEUM」は、モビルスーツの歴史を振り返る「MSM (モビルスーツミュージアム)」がオープンした……という設定で構成されているのだ。入るとそこには「MSM」の館長Selber Dodds氏 (セルバー・ドッズ) 氏の挨拶が飾られ、それだけで雰囲気を盛り上げる。さらに進んでいくと、なんといきなり1/1ザクの頭部が登場する。この迫力はなかなかで驚くことだろう。モノアイが光り、動力パイプが引きちぎられていたり、リアルに再現されている。一方でパネルによる展示では「ザクの重さはゾウ9頭分と同じ」といった昔のマンガ雑誌に載っていたような、ちょっと間抜けな解説もキラリと光る。

 そして、さらに進むと1/1ザクヘッド以上に驚かされるであろう、1/1ガンダム (RX-78) が登場する。こちらも全身ではなく胸像となっているが、ハンガーをイメージした作りで、完全に作品世界に入ったかのような印象だ。手のひら部分に乗ることができるほか、先行公開では調整中だったが、正式オープンの時にはリフトに乗って方のあたりまで登ることができるという。そうなると、まるでRX-78の整備士にでもなった気分になれるだろう。

 「GUNDAM MUSEUM」ではさらにモデルガンの試射コーナーが用意されていて、1/12ザクマシンガンを撃つことができるのだ。さらに秋にはRX-78NT-1用の1/12アームガトリング砲もお目見えする予定で、こちらも試射することができる予定だという。モビルスーツ気分を体感……と言うわけではないが、面白い試みだろう。

 そしてプラモデルをはじめ、DVD-VideoやTシャツなどガンダムグッズが販売されている「G-base」を抜けると食事やカクテルなどが楽しめる「ガンダム カフェ」がある。シックな内装で、カウンターに一人すわってシャア・アズナブルを気取るのもいいのではないだろうか。壁には貴重なガンダムのグラフィックが展示されている。

 そして面白いのがメニュー。カクテルでは「白い悪魔」や「ララァの瞳」、「アルテイシア」などファーストガンダムにちなんだオリジナルカクテルが用意されている。ちなみに「ランバ・ラル」のレシピはライチとグレープフルーツで、「MS-078グフをイメージ」したとか。オリジナルカクテルを頼むと大河原邦男氏デザインの非売品コースターが付いてくる。
 そして、食事のメニューは一定期間毎に変わっていく。開店当時はニューヤークなのだが、これはどういうことかというと、ホワイトベースの航路図を元にその地元の料理が出されていくという。つまり開店時になぜニューヤークの料理なのかと言えば、それはホワイトベースが着陸した地点だからなのである。9月にはカルフォルニア料理が予定されている。

「BANDAI MUSEUM」一番の目玉はなんと言ってもこの1/1ガンダムの胸像。5.6メートルは迫力の大きさ。人と比べるとこんな感じ そのガンダムの胸像を見下ろすように設置されているのが「ガンダムカフェ」。なかなか面白いカクテルが用意されている。壁にはファーストガンダムの絵が飾られている。カウンターでシャア・アズナブルを気取るのもアリか?
ガンダムのプラモデルやジッポ、DVD-Videoまで販売されているG-base。「ガンダム フロアチェア」まで販売されている。ガンダム好きは一度訪れてみるといいかも 3階にエスカレーターで訪れると目の前が「萬代神社」。巫女さんが出迎えてくれます。ここでは年4回おもちゃの供養が行なわれる予定
BANDAI MUSEUMオープン記念として地下1階のシアターB-oneでは「キューティーハニー マジカルアクションステージ」が25日から8月3日まで上演される。10日には稽古が公開され、主人公の如月ハニーを演じるのはイエローキャブのユニット「R.C.T.」の北川友美さんも会場に姿を現わした。踊りあり、殺陣ありの激しい舞台で舞台上での変身シーンが注目だとか。ちなみに日替わりで小池栄子さん、MEGUMIさん、佐藤江梨子さん、R.C.T.などが出演する


 「BANDAI MUSEUM」の内部はまるで迷路のようにコースが設定されており、エレベーターはあるのだが、エスカレーターは5階より上にはないため、結構、歩かされる。展示内容で言えば、マニアックな人間の目から見ればもう少しがんばって欲しかったかなといった感じだ。昔のおもちゃがブームで、それはイコール昔のおもちゃが残っていないという現状から来るわけだから、資料が少ないのはわかるのだが、ちょっと物足りない気もする。

 一方で、「GUNDAM MUSEUM」はけっこう楽しめるのではないだろうか。所々にCG映像によるムービー出展もあり、「ガンダムの脚部開発時の貴重な映像」と題して反復横跳びする脚部メカのCG映像など笑わせてくれる。
 バンダイが好き……という人もいるだろうが、日本のキャラクタの多くが集まっている点において、一度観に行っても損のない内容だろう。ちなみに、なんとなく男児玩具系がメインなので、もう少し女児玩具系も充実させて欲しい。魔女ッ子ものという伝統もあることですし。

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□ポピーのホームページ
http://www.popy-bg.co.jp/
□「BANDAI MUSEUM」のページ
http://www.bandai-museum.jp/

(2003年7月10日)

[Reported by 船津稔]


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