価格：6,800円

　株式会社マーベラスインタラクティブは、プレイステーション 2用フィッシングアドベンチャーゲーム「フィッシュアイズ3 ～記憶の破片（かけら）たち～」を6月26日に発売した。価格は6,800円。

　PS2「フィッシュアイズ3」は“フィッシングアドベンチャー”というジャンル名が示すとおり、単に釣りを楽しむのではなく“物語”によって心の安らぎを演出するという独特の雰囲気が楽しめるゲーム。物語は、都会で暮らす青年（プレーヤー）と、友人の手紙を通じて、ゆるやかに語られている。これまで実写を取り込むなどリアルな方向性だったが、今回はステージが3Dで構築され、リアルなだけではない世界観を築いている。

　ストーリーは、都会で暮らす青年（プレーヤー）のもとに旧友からの手紙が届くところから始まる。内容は、しばらくの間ロッジの留守番をお願いしたいというもの。せわしない都会暮らしに疲れていた青年は、少年時代を過ごした湖畔へと足を向ける。ロッジの周囲は昔と何ひとつ変わっておらず、まるで時間が止まっていたかのよう。久しぶりに与えられた、自分だけの気ままな時間と空間。青年は、子供の頃と同じように“釣りを楽しもう”と心に決めたのだった。

　ロッジには大きな犬（ラブラドールレトリバー）が住み着いており、都会からやってきた青年を暖かく迎えてくれる。犬は手紙を運んでくれたり、ときには青年の心の想いを呼び覚ましてくれる“何か”を運んできてくれる大切なパートナー。どうやら旧友の飼い犬ではないらしく、プレーヤーが好きな名前をつけることができる。

　美しいグラフィックで描かれた自然は、時間、天候、季節で変化するさまざまな表情を再現。「ドルビープロロジックII」の採用により、川のせせらぎから、虫の音、雨露の滴りといった繊細な音についても、さらなる深みと広がりを与えているという。10ステージが用意されたフィールドでは、自然の表情に安らぎを感じながら釣りが楽しめる。

　水面をにぎわす魚たちは、イワナ、ヤマメ、ブラックバスなど、淡水魚が全30種類。なかにはモンスター級の魚も存在するという。釣り場は「船着場」、「霧が淵」、「滝つぼ」など全10種類。釣具は、生息する魚と釣り場から判断して、適切なものを選択。天候や時間も関係するため、刻々と変化する状況にあわせて釣具を選ぶ必要がある。なお、タックルは自動でセットされる。

　釣った魚は、ロッジにある「水槽」で飼育が可能。大きく育てて放流することもできる。魚は、水槽で観察する以外にも魚図鑑でチェックできる。釣った魚は「魚図鑑」に登録されるため、図鑑を完成させたり、育てたい魚を釣るといった楽しみ方も用意されている。

　なお、釣りに関しては、旧友からとある課題が提出される。課題をクリアすることで、行ける釣り場や選べる釣具が少しずつ増えていく。また、課題をクリアしていくうちに、ロッジにいた犬が「古びたルアー」や「誰かの日記」などを口にくわえてくることがある。これらは、青年が都会の生活で忘れていた“大切な何か”を思い起こさせてくれる重要な品々。すべて集まったとき、青年が何を思い出すのかは、プレーヤー自身の手で確かめるべきだろう。

【スクリーンショット】

(C) 2003 Victor Interactive Software Inc.

□マーベラスインタラクティブのホームページ
http://www.mmv-i.co.jp/
□製品情報
http://www.mmv-i.co.jp/game/ps2/fisheyes3/
□関連情報
【2003年6月12日】マーベラスインタラクティブ、「FISH EYES 3」主題歌に木村弓が決定。同社ホームページもリニューアル
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030612/mmv.htm

(2003年6月25日)

[Reported by 北村孝和]

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