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コナミ「ギタドラ」シリーズ新作に楽曲を提供した |
メンバーはギタドラ初体験。Voのインゴはドラムマニアが殊のほか気に入ったようで、終始ニコニコ |
「DONOTS」は、'94年に結成された5人組のロックバンド。以降、数回のメンバーチェンジを経て、デモCD「PEDIGREE PUNK('95年)」、「ONIGHT'S KARAOKE-CONTEST WINNERS('98年)」をリリース。'98年に開催さたBIZARRE FESTIVALの新人コンテストで優勝した彼らは、ドイツの老舗レーベル「GUN Records」と契約。1stアルバム「Better days Not Included」をリリースする。最新作は「PocketRock(6月4日発売)」。
デモプレイの会場は、渋谷109の裏手にあるゲームセンター「渋谷セントラル」。時間は午前11時。ふと、記者の脳裏を不安がよぎる。何故なら、編集者とミュージシャンは“朝に弱い”のが定説。翌日(18日)にライブを控えた状態で、果たして定刻どおりに現われるのだろうか? もしや某有名ロックバンドのように「二日酔いだからパス」とか「気分が乗らねぇからやーめた」なんてことはないよなぁ……などと余計なことを考えていたら、11時を若干過ぎたところでメンバーが登場。どうやら道に迷っていただけらしい。
わらわらと筐体に集まるメンバー。担当楽器別に自然と分かれるところが面白い。やはりそういうモノなのか |
そんな記者の杞憂をよそに、メンバーは子供のように無邪気な笑みをたたえながらプレイを開始。慣れないインターフェースに最初はとまどっていたものの、そこはミュージシャン。あっという間にコツを掴んでしまう。ただし、ギタドラはあくまでもゲームであり、本物の楽器と同じようにはいかない。そのため、曲によってはミスを連発してしまい、その様子を見ているメンバーは大笑いといった態で、デモプレイは雰囲気良く進んでいく。
ストリングチームのGuido、Alex、Janは「GUITARFREAKS」にベッタリで、3人で仲良く交代しながらプレイし続ける。ときおりミスをして爆笑したりもするが、要所にくると一気に集中力が高まるのか、途端に引き締まった真剣な表情でまばたきすらしなくなる。どうやら3人とも根は真面目なようで、はしゃいだ笑顔と、時折見せる真剣な表情のコントラストが実に微笑ましい。
一方、ヴォーカルのIngoとドラムのEikeは「drummania」に夢中。このふたりはバンド内におけるムードメーカーのようで、良くいえばにぎやか、悪くいえばヤカマシイ人たち。ただし、Eikeは、大笑いしながらも何か思うところがあったらしく、近くにいたスタッフをつかまえて「誰か試しに、手本を見せてくれないかな?(意訳)」と依頼。それを受けて某誌スタッフがプレイすると、その上手さにEikeは大喜び。Ingoは「グレイト! いいよ、これ!!」とギタドラを絶賛する。
ギタフリ組はメリハリのあるプレイを披露。時には真剣に、時には大笑い | 一方のドラマニ組は……あんたらノリが良すぎ。上手くいくと、すぐさま「イエーッ! どうよ俺!?」ってな具合 |
そのうち、ふたりは曲リストの中に「ANDREW WK」の「PartyHard」というアップテンポなタテノリTUNEを発見。これはやらねば! と思ったのか、ストリングチームに声をかけてギタドラセッションを試みるも、なかなか難しいようで何度かチャレンジするも途中でゲームオーバーになってしまう。
時間が迫ってきたところで、本日のイベントもお開き。そろそろ終了……といった矢先、やはり思うところがあったのか、Eikeが先ほどの某誌スタッフに「ねぇねぇ、このゲームで難しい曲をやって見せてくれない?(意訳)」と依頼。
それならば、と某誌スタッフが難易度の高い曲をチョイス。緊張したのか、残念ながら途中で終わってしまったが、これが凄かった。滝のように恐ろしい勢いで流れてくる譜面を、これまた強烈な速さで叩きまくっていく。真横で見ていたIngoが、口あんぐりで「おーまいがーっ!!(実話)」と叫んだところでオチがつき、本日のデモプレイは終了。
「DONOTS」のライブ日程は、以下のとおり。興味がある人は、チェックしてみてはいかがだろうか。
某誌スタッフの素早いスティックさばきに、Ingo思わず口あんぐり | 俺、こんなに上手い奴の前でプレイしてたの? はずかしぃー!! | 「俺の負け。お前の勝ち~」といいながら握手。Ingoは面白い人でした |
(2003年6月17日)
[Reported by 北村孝和]
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