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シドニー五輪ゴールドメダリスト高橋尚子選手が登場する |
価格:6,800円 予定
会場でもムービーが公開された高橋尚子選手のモーションキャプチャーシーン |
「高橋尚子のマラソンしようよ!」は、クラブチームを制作するところからスタート。プレーヤーはオーナー兼監督として、クラブチームの拡大と一流選手の育成のふたつを目標にゲームを進めていくことになる。クラブは日本各地にわりと細かく場所を指定して設立することができる。そして選手を発掘し、最大10人まで育てることができる。選手ごとに特徴があるので、選手にあった練習メニューを組まなければ故障などを起こしてしまいかねない。さらに、選手の悩みを聞いたり相談に乗るといったメンタルな部分でもケアしていかなければモチベーションが低下していくという本格派。
このほかにもシューズやドリンク類といった選手にとって重要な製品の開発も行なえるという。選手にあったシューズの開発することによって記録の更新などが望めるという。一方クラブチームの運営としては、選手が好成績を上げることによってクラブ利用者が増えたり、マラソン教室の開催などで収益を上げる事も可能となっていく。
そしてゲームのハイライトとも言えるマラソンや駅伝の大会だが、もちろんコースにあった走り方をしなければ、最悪、故障を起こすことも考えられる。試合が始まる前に高橋選手がコースについて教えてくれるため、そのアドバイスに基づいて、走り方を設定できる。このほかにもライバルの設定、天候や風、気候といったことからレースの走り方を監督として指示。実際にレースがスタートすると、コースの要所要所で選手の走りが見ることができ、レース途中に戦術の指示や応援 (右スティックをグリグリ回す) なども可能になっているという。
こうやって世界ランキングを上げ、勝つことで招待選手への道が開けていき、大会制覇を目指していくことになる。クラブの拡大がこのゲームの目的となるため、逆に費用が無くなるとゲームオーバーとなってしまう。
ポリゴンになった高橋選手と小出監督。モーションキャプチャで取っただけに、高橋選手の走りをリアルに再現 |
走っているフォームだけでなく、シドニー五輪で旗を持って走ったシーンもモーションキャプチャで再現した。ただ高橋選手は「優勝したときは無意識で、記憶も断片的。何をしたのか覚えていない」と言い、「その時の自分の姿が映ったビデオを見ながらまねをした」と裏話も披露した。このほかにも高橋選手は「がんばって」など各種コメント録りがあったそうだが、この件については「私は監督の立場で選手に接したことがないので、どうやって話しかけなければいいのかがわからず、すごく苦労した」とコメント。「貴重な体験をさせていただきました」と答えた。
一方、小出監督もコメント録りなどがあったそうだが、「Qちゃんに怒ったことがないから『こらー』なんて、どういえばいいのかわからない」とこちらも難しかった様子。だが、会場で流された収録時のムービーを見た感じでは堂々と演じていた。小出監督はこのほかにも選手の育て方などについてインタビューを受け、その話はゲーム制作に活かされているという。スタッフはこのほかにも監督のトレーニングプランを実際に体験したという。
高橋選手は「色々と撮影などを行なったけど、これがゲームの制作過程においてどのようになるのかがわからなかったが、今日、画面を見てわかった。このゲームで勉強させてもらわないと」と感心してコメントし、笑いを誘った。また「マラソンは、野球やサッカーなどと違って1年にそんなに何度も走ることはできない。普段どうしているんだろうってわかりづらいと思うんです。パッと走るだけではない、奥深さを知ってもらえると思う」と続けた。
小出監督も「Qちゃんとは、走ることで、みなさんに感動や楽しさを伝えたかった。このゲームが出ることで、マラソン人口が増えるのが、本当に嬉しい」とコメント。スゴイ記録はどのように生み出されるのか、その一端を垣間見ることのできるゲームとなりそうだ。
【スクリーンショット】 | ||
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レースシーン。左の2枚で走っているのは高橋尚子選手。レース中に応援したり、指示することもできる | ||
選手を育ててクラブを拡大することがゲームのひとつの目標。クラブの地区は細かく設定できる | クラブの施設なども決めることができる。予算オーバーしないようにしなければならない | ドリンクやシューズなど育成アイテムの開発なども行なうことができる |
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
(2003年6月13日)
[Reported by 船津稔]
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