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シドニー五輪ゴールドメダリスト高橋尚子選手が登場する
タイトー、PS2「高橋尚子のマラソンしようよ! (仮)」

11月 発売予定

価格:6,800円 予定

会場でもムービーが公開された高橋尚子選手のモーションキャプチャーシーン
 株式会社タイトーは、シドニー五輪においてゴールドメダルを獲得した高橋尚子選手と小出義雄監督が全面協力したプレイステーション 2用マラソンランナー育成シミュレーション「高橋尚子のマラソンしようよ! (仮)」を11月に発売すると発表した。基本的には高橋選手が出場する予定の東京国際女子マラソンの開催に合わせて発売される予定だという。価格は6,800円を予定。

 「高橋尚子のマラソンしようよ!」は、クラブチームを制作するところからスタート。プレーヤーはオーナー兼監督として、クラブチームの拡大と一流選手の育成のふたつを目標にゲームを進めていくことになる。クラブは日本各地にわりと細かく場所を指定して設立することができる。そして選手を発掘し、最大10人まで育てることができる。選手ごとに特徴があるので、選手にあった練習メニューを組まなければ故障などを起こしてしまいかねない。さらに、選手の悩みを聞いたり相談に乗るといったメンタルな部分でもケアしていかなければモチベーションが低下していくという本格派。

 このほかにもシューズやドリンク類といった選手にとって重要な製品の開発も行なえるという。選手にあったシューズの開発することによって記録の更新などが望めるという。一方クラブチームの運営としては、選手が好成績を上げることによってクラブ利用者が増えたり、マラソン教室の開催などで収益を上げる事も可能となっていく。

 そしてゲームのハイライトとも言えるマラソンや駅伝の大会だが、もちろんコースにあった走り方をしなければ、最悪、故障を起こすことも考えられる。試合が始まる前に高橋選手がコースについて教えてくれるため、そのアドバイスに基づいて、走り方を設定できる。このほかにもライバルの設定、天候や風、気候といったことからレースの走り方を監督として指示。実際にレースがスタートすると、コースの要所要所で選手の走りが見ることができ、レース途中に戦術の指示や応援 (右スティックをグリグリ回す) なども可能になっているという。

 こうやって世界ランキングを上げ、勝つことで招待選手への道が開けていき、大会制覇を目指していくことになる。クラブの拡大がこのゲームの目的となるため、逆に費用が無くなるとゲームオーバーとなってしまう。

ポリゴンになった高橋選手と小出監督。モーションキャプチャで取っただけに、高橋選手の走りをリアルに再現
 前述の通り、ゲームの制作にあたっては、高橋尚子選手と小出義雄監督が全面的に協力している。たとえば、高橋選手はモーションキャプチャを使用してそのフォームを完全に再現。発表会でゲーム内で走る高橋選手を見た監督は「普段走っているのと同じように走っているのが面白い」と、その再現度に舌を巻いたほど。

 走っているフォームだけでなく、シドニー五輪で旗を持って走ったシーンもモーションキャプチャで再現した。ただ高橋選手は「優勝したときは無意識で、記憶も断片的。何をしたのか覚えていない」と言い、「その時の自分の姿が映ったビデオを見ながらまねをした」と裏話も披露した。このほかにも高橋選手は「がんばって」など各種コメント録りがあったそうだが、この件については「私は監督の立場で選手に接したことがないので、どうやって話しかけなければいいのかがわからず、すごく苦労した」とコメント。「貴重な体験をさせていただきました」と答えた。

 一方、小出監督もコメント録りなどがあったそうだが、「Qちゃんに怒ったことがないから『こらー』なんて、どういえばいいのかわからない」とこちらも難しかった様子。だが、会場で流された収録時のムービーを見た感じでは堂々と演じていた。小出監督はこのほかにも選手の育て方などについてインタビューを受け、その話はゲーム制作に活かされているという。スタッフはこのほかにも監督のトレーニングプランを実際に体験したという。

 高橋選手は「色々と撮影などを行なったけど、これがゲームの制作過程においてどのようになるのかがわからなかったが、今日、画面を見てわかった。このゲームで勉強させてもらわないと」と感心してコメントし、笑いを誘った。また「マラソンは、野球やサッカーなどと違って1年にそんなに何度も走ることはできない。普段どうしているんだろうってわかりづらいと思うんです。パッと走るだけではない、奥深さを知ってもらえると思う」と続けた。

 小出監督も「Qちゃんとは、走ることで、みなさんに感動や楽しさを伝えたかった。このゲームが出ることで、マラソン人口が増えるのが、本当に嬉しい」とコメント。スゴイ記録はどのように生み出されるのか、その一端を垣間見ることのできるゲームとなりそうだ。

発表会に出席した高橋尚子選手。「このソフトを使って勉強しなくちゃいけないかも」とソフトの出来に感心した様子だった 高橋尚子選手と一緒に出席した小出義雄監督。「Qちゃんがいつも走っているのと同じように (ゲームの中の高橋選手も) 走っている。これはスゴイ」と絶賛 コントローラを持って写真を一枚。小出監督は「これは欲しいねぇ」とひとこと
会場で流されたゲーム画面を食い入るように見つめる高橋選手。時折「ふ~ん、こんなところまでやってるんだ……」といった表情で感心してうなずいていたのが印象的 タイトーの西垣保男氏。「このゲームによってマラソンランナーが増えることを祈っている」とコメント


【スクリーンショット】
レースシーン。左の2枚で走っているのは高橋尚子選手。レース中に応援したり、指示することもできる
選手を育ててクラブを拡大することがゲームのひとつの目標。クラブの地区は細かく設定できる クラブの施設なども決めることができる。予算オーバーしないようにしなければならない ドリンクやシューズなど育成アイテムの開発なども行なうことができる


(C)TAITO CORP.2003 開発:株式会社キャビア
※画面は開発中のものです。製品版では変更されることがあります

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/

(2003年6月13日)

[Reported by 船津稔]


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