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　合資会社アウトブレイクが5月30日に発売するWindows用アドベンチャー「LAST WHISPER」の発売を記念し、同作品に音楽を提供しているグループNostalgic-Scopesのライブにあわせ声優陣などの出演するイベントが20日に開催された。

　「LAST WHISPER」は、私立探偵ラディック・オーエンと刑事のキャサリン・オールドマンというふたりの主人公の視点により、事件を解決していくザッピングシステムを採用したアドベンチャーゲーム。単純なサスペンスだけでなく、登場人物4人の複雑な想いの行方など見るべきところは多い。
　システム的にはオーソドックスなアドベンチャーだが、同社によれば「最近はアドベンチャーゲームが減ってきたが、純粋にユーザーに受けいられなくなったのかどうかはわからない。オーソドックスなシステムだが、音響面などで最新の技術を使い、ただのリメイクではないゲームに仕上げたかった」とコメントしている。音響は疑似3Dサウンドを採用。リアルなサウンド空間を再現している

　そのサウンドに深く関わっているのがオープニングなど3曲の挿入歌を担当したNostalgic-ScopesというJ-Popバンド。作詞を行なう大嶋美也子さんとGuitar、Composerを担当する近藤武志さんのふたり組。近藤さんは「LAST WHISPER」の音楽も担当している。今回はNostalgic-Scopesのライブに合わせゲームに関する情報も各種公開された。

　ライブは、ゲームの映像が流されたあと、オープニングにもなっている「WHY～A SONG OF REGRET～」からスタート。ゲームに関するMCなども挟みながら進行し盛り上がりをみせた。大嶋さんは「2002年の夏に渋谷のストリートでライブをしているところを、アウトブレイクの人から『ゲームの音楽を作りませんか?』と拾われた」と音楽を担当することになった経緯を説明。オープニングの「WHY」については「男性の悲しい恋を歌った」とコメント。また、「ストーリーまでは聞いていないけど、ゲームのテーマとして男女4人の想いの交錯があると聞いたので、まえから暖めていた詩と一致し書き上げた。ゲームの中でどんな風に使われているのか楽しみ」と続けた。

　合間にはゲームの声を担当した声優陣も来場。普通は一人で声の収録が行なわれることが多い中、このゲームでは複数の声優が一緒にスタジオに入り掛け合いをそのまま収録したということで、より迫真の演技が行なえたという。

　正統派アドベンチャーに仕上がっている「LAST WHISPER」。アドベンチャーゲーム好きはチェックしてみてはいかがだろうか。なお。Nostalgic-Scopesのホームページでは「WHY～A SONG OF REGRET～」などの曲を聴くことができる。

「LAST WHISPER」に曲を提供しているNostalgic-Scopesのライブ。同作品に関するMCを挟みながら楽しく盛り上がった	アウトブレイクの楠木大三郎氏も挨拶した	会場では大きなスクリーンにゲーム画面が表示され、声優さんの生アフレコが行なわれた

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□アウトブレイクのホームページ
http://www.outbreak.co.jp/
□Nostalgic-Scopesのページ
http://www.nosco.jp/
□関連情報
【5月2日】アウトブレイク、ザッピングするストーリー
Windows版アドベンチャー「LAST WHISPER」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030502/outb.htm

(2003年5月22日)

[Reported by 船津稔]

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