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「バーチャファイター」一色の「GameJam Storm」2日目 |
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新称号「大覇王」を見事手にした南アキラ氏(左・京都、滋賀、奈良エリア代表)と準優勝のへるる氏(右・神奈川エリア代表) |
入場料:無料
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多数のファンが駆けつけ、ホールはほぼ満員状態に |
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元鉄人の2人と、SEGA-AM2片桐氏、竹田氏によるトークショーからスタート |
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キッズクラスとレディースクラスが行なわれたPS2版ワンデートーナメント |
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全国のエリア予選を勝ち抜いてきた62名+「鳳凰」ナポレオン氏と、「豪傑」大須晶氏の計64名がずらっと壇上に |
続いて、プレイステーション 2版「バーチャファイター4 エボリューション」を使ったワンデートーナメントの決勝戦が開催された。レディースクラスとキッズクラスのふたつが行なわれ、レディースは「さくらんぼパイ」さんが、キッズクラスは「まぶきち」君が勝利。豪華商品をゲットした。いずれもかなりのハイレベルな闘いとなり、多数詰め掛けた観客も息を呑むほど。
そしてファンお待ちかねの「VF4EVO」全国大会「格闘新世紀II」決勝大会が片桐氏の合図とともに開幕。総勢64名の各地方予選を勝ち抜いた猛者たちによる戦いの火蓋が斬って落とされた。
この闘いの注目ポイントはいくつもあり、歴代「VF」で全国に名を轟かせたベテラン組、そして「4」から勝ち上がってきたニューフェース、身内同士の対決などなど見所が満載。特別枠で登場した「鳳凰」ナポレオン氏、「豪傑」大須晶氏、「無冠のバーチャ神」ちび太氏などなど、注目選手が多数登場。予選1回目から目の離せないカードが続き、観客も食い入るように対戦を見つめていた。
登場キャラの内訳で注目されたのは、「EVO」で新キャラとして登場した「ゴウ」が2名、そしてわずか1名の「ジェフリー」、「サラ」、2名の「レイフェイ」3名の「ウルフ」と、8名の「アキラ」、9名の「ラウ」、そして11名の「カゲ」といったところ。
蓋を開けてみると、少数派のキャラのなかで、「ジェフリー」、「サラ」はそれぞれ1回戦で姿を消したものの、「ゴウ」のH・S・U氏、「レイフェイ」のへるる氏と合掌礼*金剛禅少林寺氏、「ウルフ」の悟李羅☆影助氏と8氏、「シュン」の板橋ザンギエフ氏、PK爺氏あたりが順当に勝ち進んでいった半面、全国を「お手並み拝見」で行脚した解説陣が注目していたゲームセンター嵐氏(ゴウ)、バイアグラウ氏(ラウ)氏などが波乱の敗北を喫するなど、闘いは混迷を深めていった。
そして、特別招待枠の「鳳凰」ナポレオン氏が2回戦で、「豪傑」大須晶氏が3回戦で姿を消すという結果に、優勝戦線の行方はいよいよわからなくなった。「ゴウ」使いのH・S・U氏も3回戦で力尽きた。
ベスト8にコマを進めたのは、ホームステイアキラ氏(アキラ)、がいつ氏(シュン)、そうたいしょ氏(カゲ)、へるる氏(レイフェイ)、ちび太氏(リオン)、南アキラ氏(アキラ)、つちくも氏(パイ)、養老カゲ氏(カゲ)。「無冠のバーチャ神」ちび太氏の優勝宣言が飛び出すなど、大会はさらにヒートアップ。
しかし、運命の女神はまたちび太氏に微笑みかけてはくれなかった。華麗なステップを駆使し、的確に相手の間合いの外から白虎双掌打を放つ南アキラ氏が3-1でちび太氏を準々決勝で退ける結果となった。そして、前回の「お手並み拝見II」で健闘したつちくも氏も養老カゲ氏の前に3-1で敗れる。へるる氏は我慢強く終盤の切迫した状況でガードをこなして3-2でそうたいしょ氏に逆転勝利。ホームステイアキラ氏は対大須晶戦を勝ちあがった勢いもあってか、がいつ氏を3-1で下して準決勝にコマを進めた。
優勝予想がギャラリーの間から漏れ聞こえるなか始まった準決勝。「アキラは苦手」と正直に(?)告白したへるる氏と、「レイフェイは得意キャラ」と語ったホームステイアキラ氏の対決は、これまたへるる氏の我慢強さが爆発。馬歩衝靠を的確にヒットさせてコンボに持ち込んで、2セットを連取したホームステイアキラ氏だったが、へるる氏が、双飛脚をうまくカウンターであわせてコンボに持ち込んで、その後3セット連取で逆転勝利。
実力伯仲と思われた養老カゲ氏と南アキラ氏の組み合わせとなった準決勝2戦目は、やはりステップでうまく間合いを掴んで確実に白虎双掌打を決めた南アキラ氏が3-0のストレートで決勝へと勝ち上がっていった。
決勝戦は3本セット2試合先取の実力が出てくる特別ルールで行なわれた。南アキラ氏が1試合目を3-0で先取。壁に囲まれたステージでアキラの鉄山靠が爆発的ダメージを与えるなど、ステージをうまく利用したコンボが効を奏した。2試合目は逆にへるる氏が3-1で勝利。勝敗は3戦目へと持ち越される、観客にとっては盛り上がるしかない、選手にとっては一層プレッシャーのかかる展開に。運命の3戦目、「へるるダンス」の幻惑に迷うことなく、強気に白虎双掌打を繰り出して確実にダメージを奪っていった南アキラ氏が、3-1のセットカウントで勝利。特別称号「大覇王」を手にした。
途中、エキシビジョンマッチとして、元鉄人の新宿ジャッキー氏、池袋サラ氏が登場。この会場でしか目にすることのできない「バーチャファイター エボリューション(『VF4』のグラフィックエンジン上で初代『VF』を再現。受身、避けのない特別仕様)でプレイすると、ブンブン丸氏とキャサ夫氏もウルフとカゲで対戦。
さらに、来日していた韓国のプロゲーマーshinz(元アキラキッド)氏、そしてpos.akira氏も登場。キャサ夫氏と「VF4EVO」でのエキシビジョンマッチを行なった。
ラストは、前日に続いて登場した光吉猛修氏による「VF」ライブが行なわれ、5時間の長丁場となった「格闘新世紀II」は幕を閉じた。毎回プレーヤー同士のつながり、そして新規プレーヤーの躍進などドラマの多い「VF」の大会だが、今回も十分訪れたファンを満足させる内容であったことはまちがいないだろう。
(2003年4月6日)
[Reported by 佐伯憲司]
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