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バーチャロイドがしゃべる!? 新しい世界観を提示する
PS2「電脳戦機バーチャロン マーズ」

【GameJam Storm】
開催期間:4月5日~6日

開催場所:有明TFTホール

入場無料

 タイトルが発表された直後から発売を心待ちにしているファンの多いPS2「電脳戦機バーチャロン マーズ」。同ソフトの発売日が5月29日と発表されている。アーケードで凄腕のプレーヤーたちが日々熱戦を繰り広げている「バーチャロン」シリーズだが、今作ではPS2のコントローラにあわせた操作方法に一新されているという点(ツインスティック関連と互換の操作方法もあるようだが、今回はデフォルトのみ)でも、ファンから注目されているタイトルだ。

 「GameJam Storm」で出展されたバージョンでは、今作オリジナルのマーキングを施された「テムジン747J」で火星に赴き、“ハッター軍曹を救う”というミッションをこなすことになる。
 重厚なナレーションにアニメを思わせるミッションタイトル、そして次々とあらわれるバーチャロン用語。今までの対戦に特化し、どこかストイックな雰囲気のあった「バーチャロン」とは違う世界が展開していく。ゲームはステージで構成されていて基本は1対1だが、どんどん敵VRが出てきたり、縦に長いステージを走破したりとちょっと違うゲームという感覚がある。

 ジャンプによるロックオンやダブルロックオンによる接近戦など、ゲームルールはアーケードに準じるものの、攻撃ボタンは強攻撃と通常のふたつ。通常では左トリガーでボムの発射だが、突然ボムが投げられるといった、ゲージ残量や距離にあわせてAIで使う武器がセレクトされる本作独特のシステムを体験。またリペアディスクといったアイテムの存在も確認できた。

 プレイししていると、今回のバージョンの最終ステージまで駒を進めたところでイメージが激しく揺さぶられることとなった。とらわれたハッター軍曹とは黒いクリスタルにとらわれたアファームド(AC版『フォース』でも教官役で出演)。ジグラッドがとらえられている彼にビームを放つと、撃たれたハッター軍曹が「ぐああああああ」と悲鳴を上げたのだ。

 ジグラットを倒した瞬間、解放されたハッター軍曹が「サンキュー!」の声とともに空高く舞い上がり、テムジンの前に着地、“テンガロンハット”を思わせる頭部のひさしをはじいてポーズを決めるのである。
 ストーリーモードのノリは今までのバーチャロンの世界に何か新しい流れをもたらしそうな予感がある。発売される「電脳戦機バーチャロン マーズ」はどんな世界をプレーヤーの前に見せてくれるのだろうか?


■ ヤリコミ派による「電脳戦機バーチャロン マーズ」プレイレポート

展示されていたテムジン747Jの肩には独特のマーキングが
 今回の試遊ディスクの内容は、基本的に「ハッター軍曹を救出する」という目的のチュートリアル的なもので、1人プレイでの「バーチャロン」を探求した「マーズ」の魅力の片鱗を見せる、といった内容である。「複数エリアの移動」、「複数の敵との戦闘」、「アイテムの取得と使用」というテーマが設けられていると感じた。プレーヤーの使用機体は「テムジン747J」のみだったが、アドバタイズデモにはマイザーΔ、VOX-DANなどの姿も見えた。また、敵として出てくるDNAの機体には10/80adv、VOXシリーズからDANとLEE、そしてラストステージにはジグラットが出現。ジグラットは基本的にシリーズ初代「OMG」のものと攻撃は一緒だったが、途中ホバリングで高速移動するという変化も見られた。個人的には「2on2」のプレイができることを期待していたのだが、それは次の機会にゆだねることにしよう。

 家庭用オリジナルの操作系は、ボタンの振り分けが通常攻撃(□)、強攻撃(△)、ダッシュ(×)、ジャンプ(○)、そしてL1およびR1がロックオン切り替え、さらにセレクトボタンでリペアディスクの使用となっていた。今作で初の登場となるリペアディスクは、使用すると瞬間無敵になっているようで、攻撃の回避に使えた。また、「マーズ」のロゴのようなアイテムも出現し、一定時間スピードアップしたりもしたのはビックリ。

 ジャンプは、ボタンを押すと上昇、離すと下降という具合になっており、このゲームの操作において、重要な索敵を行なうための必須操作である「ジャンプキャンセル」がボタンのon/offで可能という点が大変気に入った。スピーディに索敵し、攻撃を行なえるのはたいへんありがたい。反面、ジャンプから空中ダッシュは○ボタンを押しながらアナログスティックを任意の方向へ入力しつつすばやく×ボタンを押さねばならず、最初は戸惑いを感じた。攻撃は相手との距離や武器ゲージの状況に応じて自動選択される「サポート・コントロールAI」が採用されている。これは未体験者にとってはありがたい機能なのだが、シリーズプレーヤーにはちょっともどかしいものがあるかもしれない。とはいえ、このゲームのターゲットのひとつ、「未体験者にバーチャロンの世界を堪能してもらう」という目的にはこちらのほうが有用ではあることは明白だ。

 また、近接戦闘はダブルロックオンになると自動でモードが切り替わるところはシリーズ伝統のものを継承しているが、通常攻撃がL、Rの近接、強攻撃がセンターウェポン系+ターボ近接の攻撃となっている(A.Iにより、オートで切り替わる)。また、2~3段の連係も可能で、通常近接を3回行なった場合、右~左~しゃがみ近接といった連係が可能となっていた。また、後ろにスティックを倒しながら攻撃ボタンを押せば上昇近接もでき、ジャンプボタンと攻撃ボタンでジャンプ近接も可能と、「フォース」同様の操作が可能になっている。横にスティックを倒しながら攻撃ボタンを押せば回り込み近接も可能。ただし、ガードはオート操作のみで、相手をロックオンしているときにのみガードができた(攻撃中もキャンセルしてガードが可能のようだ)。近接状態では、シリーズの先例からいうと、ガードを利用したキャンセルで多彩な行動ができていただけに、通常攻撃ともどもツインスティック互換操作系「ツインタイプ」に期待したい。

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□セガAM関連ページ
http://am.sega.jp/
□「GameJam Storm」ニュースリリース
http://am.sega.jp/utop/news/news/gj_s.html
□関連情報
【3月19日】セガ、AC「頭文字D」、「WCCF」決勝大会も実施 新作タイトルが遊べる「GameJam Storm」開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030319/gjam.htm
【4月1日】セガとセガ アミューズメント、「GameJam Storm」格闘新世紀II・決勝大会を全国18店舗とインターネットでライブ放映
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030401/jam.htm
【4月5日】毎年春の恒例、セガのプライベートショウ
「GameJam Storm」開幕
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030405/sega1.htm

(2003年4月5日)

[Reported by 勝田哲也/佐伯憲司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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