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小説をベースに「北斗の拳」、OVAでついに復活 |
価格:6,800円
株式会社 オービー企画はオリジナルビデオアニメ「新・北斗の拳」シリーズを発売すると発表した。第壱話「呪縛の街」は6月13日からレンタルを開始し、7月24日からDVDを発売する。以後順に第弐話「禁じられた拳」が9月レンタル開始10月DVD発売、第参話「男が悲しみを背負うとき」が12月レンタル開始、1月DVD発売となっている。製作にはセガも参加している。
「北斗の拳」は'83年から少年ジャンプレ連載が開始され、翌'84年からテレビアニメにもなり大ヒットした作品。一子相伝の暗殺拳“北斗神拳”を受け継いだケンシロウを中心に壮絶なドラマが展開される。現在でも各種キャラクタ展開が行なわれるほか、「週刊コミックバンチ」では「北斗の拳」の序章にあたる「蒼天の拳」の連載が続けられ好評を得ている。
今回開催された完成報告記者会見では原作者の武論尊氏、原哲夫氏、そして主題歌と声優にも挑戦したGacktさんが登場。Gacktさんは「北斗の拳」に憧れていたといい、「最近、男が惚れるものがなくなりつつある。今回の『新・北斗の拳』は画面を通して男を感じる」とコメント。映像的にも3DCGとの合成などかなりの進歩しており、Gacktさんは「以前の作品のファンはクオリティの高さに驚くと思う。僕も映像の美しさに驚いた」と語った。
上映された映像では派手な戦いの場面は少なく、ケンシロウの拳法が炸裂するシーンも1シーンしかなかったが、オリジナルビデオアニメだけあってテレビクオリティにはない出来となっている。乗り物などが出てくるシーンは、乗り物がCGで描かれキャラクタとの合成で映像が組み立てられており、その合成は丁寧で違和感も少ない。また、遠くから神殿の中までカメラが移動するカットをワンカットで描くなど、CGを駆使した映像が満載となっている。
往年のファンにとっては「主題歌がクリスタルキングで、声優は神谷明」とこだわりがあると思うが、原氏によれば「神谷さんもやりたかったようだが、時間も経っていることだし、新しい雰囲気を作って欲しい」と語った。また子安武人さんのケンシロウの声については武論尊氏も「まったく違和感はない」と手放しで褒め称えていた。
ゲームファンとしては、セガが製作に名前を連ねていることから、ゲーム化を期待する旨もあるだろう。セガはその昔、markIIIで中裕司氏がプログラムを担当した名作「北斗の拳」があるためなおさらだ。現状ではそういった予定があるかどうかはまったくわからないのは残念だ (発表会でもまったく触れられなかった)。ちなみにビデオの方は人気があれば、作品的には継続されるかもしれないという。
主題歌を歌ったGackt。歌だけでなく、セイジの声も担当している | 原作の武論尊 氏。「あのあとケンシロウはどうなったのか……その答えを描きたかった」と答えた |
原作の原哲夫 氏。「描かれてから時間は経っているが、今も愛されている作品で息の長い作品になって嬉しい」とコメント | ビデオで挨拶した子安武人氏。武論尊氏から「まったく違和感はない」と太鼓判を押された |
【スクリーンショット】 | ||
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会場で流された映像では、戦うシーンがほとんどなかったが、3Dで描かれたバイクやジープとキャラクタの合成など、映像としてのクオリティは高い |
□オービー企画のホームページ
http://www.obkikaku.com/
□サンプルムービー掲載ページ
http://www.obkikaku.com/news01.html
(2003年4月4日)
[Reported by 船津稔]
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