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スクウェア「ファイナルファンタジーX-2」発売 |
株式会社スクウェアは13日、「ファイナルファンタジーX」の続編となるプレイステーション 2用RPG「ファイナルファンタジーX-2」を発売した。人気シリーズの最新作ということもあり、都内近郊の大手販売店などは6時30分に販売を開始するなど、開店時間を大幅に早めてユーザーに応えた。
こういった中、渋谷駅前にある渋谷TSUTAYAにおいては6時45分からスクウェアの和田洋一氏、エニックスの本多圭司氏、そしてテーマソングを歌っている倖田來未さんを迎えてカウントダウンイベントが開催された。同店の前にはまだ暗いうちからズラリと行列ができあがり、イベント開始直前には200人以上が列をなした。
イベントでは、まずは倖田來未さんが登場。倖田さんは「ファイナルファンタジーX-2」においてテーマソング「real Emotion」を歌っているが、実はそれだけでなく、色々とほかにも関わり合いがあるという。例えば、歌が流れるシーンでユウナが踊っているが、このシーンは倖田さんの踊りをモーションキャプチャーで取り込んだもの。体だけでなく、顔の表情も同時に取り込むため、数多くの装置を付けてモーションキャプチャの作業が行なわれたという。
さらに3月5日に発売されたテーマソングのジャケットを見るとわかるのだが、登場キャラクタ“レン”の声を担当している。“レン”は、ストーリーにおいて重要な鍵を握るという。
ちなみにカップリング曲になる「1000の言葉」は「ファイナルファンタジーX-2」の挿入歌。ちょうどストーリーの中盤で流れるということで、かなり盛り上がるとか。こちらの作詞は同作品の脚本を担当している野島一成氏で、ファイナルファンタジーシリーズのテーマに深く関わる内容だという。倖田さんは「世界観をうまく表現できるよう歌ってみた」とこちらの曲についてもアピールした。
倖田さんはゲームもプレイすると言うことだが、RPGはそれほどプレイしないのだという。しかし、今回「ファイナルファンタジーX-2」に関わることになり前作にあたる「ファイナルファンタジーX」をプレイしてみたところ、「最近のCGはスゴイ」と感動したとか。「X-2」に関われたことについては「誰でも知っている有名なゲームに関われて嬉しい」とコメントし、ファンに向かって「朝早くから並んで待った甲斐のあるソフト。ちょっとだけ見せて貰ったけど、ちょっとだけでも涙が出るほどスゴイ」と語った。
スクウェアの和田氏は「これまで『ファイナルファンタジー』シリーズは全て違うストーリーだったが、今回初めて前作と同じ世界観のもと続編となる。これはファンからの要望が高かったことと、制作側もこのストーリーに対して思い入れがあったため、続編を作ることを決定した」と制作の経緯を説明。「ファイナルファンタジーX-2」のセールスポイントについては「『FF』といえば召還獣だが、今回は全て女性で、“ドレスアップ”システムなど綺麗で楽しい。そういったキラキラと美しい部分もあるが、バトルの戦略性などやりこめる要素もある。ストーリーは基本的にミッションクリアだが、枝葉もたくさん用意されていて、深いところで前作と繋がっている。普通に遊べば30時間から40時間だが、やり込めば百数時間以上遊ぶことができる」とファンにアピールした。
渋谷TSUTAYAで1番最初に購入したファンは、12時から並んだという。相変わらずの人気ソフトだが、和田氏によれば「初回出荷は180万本」だという。とりあえずは200万本を目指し、今年中に全世界でも展開していくという。シリーズ累計で全世界4千数百万本の出荷枚数を誇る同シリーズだが、司会者の「次回作は?」の問いには取りあえず「まずは『X-2』が売れてから」と答えるに留まった。
錦糸町のヨドバシなど各店舗6時半という早朝からの販売となったが、秋葉原のアソビットシティなども開店予定時間をさらに繰り上げて早朝から販売を開始した。同店では4月19日に行なわれるイベントへの参加券を、抽選のうえ当選者に配布する特典付きとなっていた (定員になり次第、配布は終了となる)。
こちらはアソビットシティ。9時開店と通常より繰り上げて販売を開始する予定だったが、さらに繰り上げて早くから販売をスタートさせた | このほかソフマップやメッセサンオー、ヤマギワソフトなど各店舗早朝からスタート。JR駅前で呼び込みをする店もあった |
(2003年3月13日)
[Reported by 船津稔]
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