会場：幕張メッセ（日本コンベションセンター）

　「AOU2003 アミューズメント・エキスポ」出展各社のブースレポート第3弾は、ナムコ、タイトー、エイブル、カトウなどの最新作をお届けする。

■ ナムコ

● タイムクライシス3

　人気ガンシューティングのシリーズ最新作。“撃って隠れる”という戦略性はそのままに、新たに搭載された「武器チェンジシステム」により、ゲーム性の奥深さがさらに増している。

　武器チェンジシステムは、ペダルを離して隠れた状態でトリガーを引くと、武器がシーケンシャルに切り替わるというもの。順番は、ハンドガン → マシンガン（特殊武器1） → ショットガン（特殊武器2） → グレネード（特殊武器3）の順で、この状態でトリガーをさらに引くか、特殊武器の弾がない場合はハンドガンに戻る。

　マシンガンは、トリガーを引きっぱなしで高速連射が可能。ショットガンは複数の弾丸で、グレネードは爆風で、それぞれ広範囲の敵をまとめて攻撃できる。特殊武器の弾は“特定の敵”を倒すことで入手が可能。

　さらにクオリティアップしたムービーシーンなど、ボリュームは前作の2倍以上になるという。ガンシューティングファンならずとも要チェックの一作といえるだろう。

● 青春クイズ カラフルハイスクール

　クイズに恋愛シミュレーションゲームの要素を加えた新作。キャラクタデザインを担当したのは「ふしぎの海のナディア」や「トップをねらえ!」で作画監督を務めるなど、数多くのアニメ作品に携わっている窪岡俊之氏。

　プレーヤーは高校三年生の男子生徒になり、卒業までの1年間を利用して4人の女の子たちと絆を深め、卒業式に告白して恋人になるのがゲームの目標。全22ステージで、1ステージごとにクイズパートとイベントパートを繰り返しながら進行する。

　ゲームの流れは一般的な高校生活を反映したものになっており、登場するイベント80種類以上など、一度のプレイではすべてを体験できないほど多彩な展開が用意されているという。

● TOKYO COP（参考出展）

　スペインの会社が制作したという、一風変わったドライブゲーム。プレーヤーは警官となり、パトカーを操作して犯人を追い詰めていく。

　ゲームの舞台は、タイトルにもあるとおり“東京”がモチーフになっており、ゲーム中のメッセージも一部がカタカナで表示されるなどなかなか凝っているが、一部表示が「警察」ではなく「察警」なっていたりするなど、ちょっと微笑ましいところもチラホラ。

　詳細は不明だが、ゲームは継続性を意識したものになっており、ゲームオーバーになっても続きからプレイできる仕組みが搭載されている。可動の筐体はなかなかの迫力で、前後左右にガクガクと派手に動きまくる。

　参考出展作品につき、国内販売の予定は現状はない。

■ タイトー

● 兎 -野性の闘牌- 山城麻雀編

　好評を博した「兎 -野性の闘牌-」の続編。プレーヤーはマイキャラとパートナーを選択して、2対2のタッグバトルに挑む。各キャラクタは「危険牌察知（武田 俊）」や「豪運豪撃（風間 巌）」などの特殊能力（野性）を持っており、これを上手く活用しないと勝利はおぼつかない。

　「山城麻雀」は、暴力団の長「山城雷蔵」が支配する麻雀試合で、駆け引きの対象は莫大な金額と生命。新キャラクタ（パートナー）の「カナ」は、親番で連荘を狙える好配牌を呼び込む「荘家爆連荘能力」を持つ。

● 式神の城II

　アニメ作品並に確立された世界観とキャラクタが好評を博したシューティングゲーム「式神の城」の最新作。

　新キャラクタは、式神を出すと移動速度がUPする「ニーギ・ゴージャスブルー」と、連射力と移動速度に長けた「ロジャー・サスケ」のふたり。前作のキャラクタは、隠しキャラの「???」以外は登場が確定している。

　プラットフォームを「NAOMI」に変えたことで、グラフィック、エフェクトなどの視覚表現が飛躍的に向上。ゲームの基本部分はほとんど同じであり、前作を楽しめた人なら「式神の城II」のことも気に入るのではないだろうか。

■ エイブルコーポレーション

● 新豪血寺一族 闘婚～Matrimelle～

　“歌う対戦格闘ゲーム”として独自のポジションを築き上げた「豪血寺一族」シリーズの最新作が登場。頭首の座を争っていた前作と違い、今回は王位継承権をめぐり血で血を洗う戦いが繰り広げられる。

　前作までのキャラクタ11人に、新キャラクタ4人を追加。残念ながら、ショーバージョンを見た限りでは変身するキャラクタはいないようだ。操作系は、1レバー + 弱・強のパンチとキックボタン。

　開発元が「ノイズ・ファクトリー」ということで、見た目や操作感覚が同社の対戦格闘ゲーム「レイジ･オブ･ザ･ドラゴンズ」に酷似している。「豪血寺」シリーズの操作感覚が身体に染み付いている人には辛いように思われたが、「レイジ～」をやりこんだ人には、こちらのほうがいいのだろう。

　なお、ブースで拝聴した限りでは、唯我独尊としかいいようのない存在感を放つ「でんちゅう」氏のBGMは健在のように思われた。稼動予定は3月中旬。

■ カトウ製作所

● 三味線ブラザ～ズ（参考出展）

　三味線をモチーフにした、一風変わった音楽ゲーム。音楽とモニターの右から流れてくるバチにあわせて、タイミングよく糸を弾いていく。

　見た目のインパクトと和風テイストに満ち溢れたサウンドの調べで、来場者から常に高い注目を集めていた。

　参考出展ということで収録曲は少なかったが、（あくまでも一般的には）普段あまり馴染みがない「三味線」を題材としているだけに、捻り方次第では他の音楽ゲームとは異なる楽しさが味わえそうだ。

□「AOU2003」のホームページ
http://www.aou.or.jp/
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp./
□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp./
□エイブルのホームページ
http://www.able-corp.com/
□カトウのホームページ
http://www.kato-mfg.co.jp/
□関連情報
【2月21日】「AOU2003 アミューズメント・エキスポ」開幕～今年も大型筐体に人気が集中～
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030221/aou01.htm

(2003年2月21日)

[Reported by 北村孝和]

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