この中には細かい情報も収録されており、Blizzard Entertainmentの「Diablo II」の全世界における販売高のうち韓国での販売高が30%を占め、「StarCraft」にいたっては販売高の40%も占めているという。日本では1月31日に発売された「Warcraft III」は7月の発売開始以来20日間で33万本も販売しているという。

　実際、2002年夏に訪韓したおり、韓国語版の「ネヴァーウィンター・ナイツ」が発売されており、どこのゲーム販売店でもディスプレイされ人気を集めていた。韓国語版の開発については英語版と同時に開発されていたということで、韓国市場におけるPCゲームの占める大きさ、そして市場としての大きさを物語っている。

　また、3,200万人の無線加入者の半数以上がブロードバンドサービスを利用し、無線通信事業者3社のデータによれば1日にダウンロードされるゲームは85,000本以上にもなるという。

　同レポートでは他国から韓国ゲーム産業への参入についても触れられており、「日本のゲーム市場と結びつける傾向があるが、まったく違う。韓国のオンラインゲームのユーザーはゲームの好みやプレーするパターンがはっきりしているので、この特性に即応する斬新なアプローチと参入戦略を策定しなければならない」としている。また、面白いレポートとして「韓国ゲームプレーヤーの裾野が広まるにつれ、ゲームパブリッシャーは大人向けだけでなく、子供向けゲームへの関心をますます深めるだろう」としている。つまり、日本とは逆にゲームはネットゲームを中心に大人のものという認識があるのだろう。

　最近では、インターネットカフェ「PC房 (PCバン)」につづき、プレイステーション 2の韓国代理店をLGグループが担当していることから「PS2房」も増えつつあるという。今後、コンシューマゲームも静かにユーザー数を増やしていくかもしれない。

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□ニュースリリース
https://www.gii.co.jp/press/vc11944_jp.shtml

(2003年2月3日)

[Reported by 船津稔]

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