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ウェポンセレクトシステムで爽快感と戦略性を両立! |
価格:1プレイ200円
SDタイプ(左)とDXタイプ(右)の2タイプが販売される |
「TC」は、敵を攻撃するときはフットペダルを押し、敵から隠れるときはペダルを離す、という「敵の攻撃から隠れる」ことを可能とした基本システムが特徴。今作「3」でもそれは受け継がれており、非常に親しみやすいインターフェイスとなっている。
画面下中央にウェポン表示が追加されている |
では今作のウリはなにか? というと、まず、「システム246」基板を使用し、グラフィックレベルが大幅に向上したことが挙げられる。前作に「TC2」は家庭用への移植に際し、プレイステーション 2にパワーアップ移植されてスマッシュヒットを飛ばしたが、その経験は今作には充分活かされている。
もうひとつの変化は「ウェポンセレクトシステム」が導入されたこと。フットペダルを離して隠れている間に、拳銃→マシンガン→ショットガン→グレネード弾→拳銃……(ループ方向は常に固定)と使用武器を交換できる。拳銃の場合、隠れることでリロードが行なわれるが、その他の武器に関しては、弾丸の補充は行なわれない。
マシンガン、ショットガン、グレネード弾は、プレイ中登場する黄色の服を着た兵士を倒すことで出現するパネルによって装備できるようになる。使っていて弾切れになった場合、すぐに拳銃に持ち替えてくれることも覚えておきたい。
【スクリーンショット】 | ||
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連射が可能なマシンガン。爽快感がある。複数の敵を叩くときに使いたい | ショットガンは5発同時に攻撃する。耐久力の高い敵の接近時に使える | 画面に出現している敵に一斉ダメージを与えるグレネード。大型キャラと戦うときなどに便利 |
■ もはやお約束? 新エージェント登場のストーリー
さて、「TC」シリーズのもうひとつの定番ともいえる国際特殊諜報機関「V.S.S.E.」のエージェントが登場し、大活躍するというストーリーだが、今作「4」でも新たなエージェント、そして新たな舞台が用意されている。
中央がアラン、左がウェズリー、右がアリシア |
●アラン・ダナウェイ(1P主人公)
戦闘において大きな力を発揮するV.S.S.E.4年目の期待のホープ。
その戦闘スタイルは一言で表すと大胆。
一緒に行動したメンバーが肝を冷やすことも度々あるが、精密で俊敏な動きを行える彼にとっては普通のことである。
性格は非常に明るく物事を常に前向きに考え、絶望的な状況に
追い込まれても決して諦めることはない。
作戦行動中にはチームのムードメーカー的存在であり、時には不謹慎とも言われるジョークを飛ばすが、それは彼なりの周囲に気を使った配慮である。
●ウェズリー・ランバート(2P主人公)
アランと同期でV.S.S.E.4年目。
文武両道という言葉がぴったりで工学博士の肩書きを持つ一方、射撃術/格闘術においても常にV.S.S.E.同期内で1、2を争う実力の持ち主。
あまりしゃべらず常に冷静沈着に作戦をこなす彼は一見冷たい性格と見られがちだが、動物好きで自宅では3匹の猫と1匹の犬、1羽のオウムと暮らすペット愛好家でもある。
アランとチームを組んで約1年が経つが、その息のあったチームワークはV.S.S.E.の他のチームと比べても目を見張るものがある。
●アリシア・ウィンストン(ヒロイン)
小国ルカノの独立解放戦線のリーダー・ダニエルを兄に持つ美女。自らも独立解放戦線に所属して2年が経つ。
その外見とは裏腹に強い意志と行動力を持ち、兄がザゴリアス連邦に拉致されたことをきっかけに単身アスティゴス島に乗り込む。
STORY |
地中海近郊の小国ルカノは、ザゴリアス国の侵略を受けていた。 これが事実だとすれば、ルカノ軍にとって非常に形勢が不利になる。 一方、アスティゴス島の戦術ミサイルは周辺諸国も射程圏内に入っており、世界的混乱を懸念した国連機関・V.S.S.E.はエージェントとしてアランとウェズリーの2人の派遣を決定した。 |
「タイムクライシス3」 トレーラームービー[55秒] 【ダウンロードしてお楽しみください】 |
【アトラクトデモ】 | |
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プレイステーション 2版「TC2」の経験が遺憾なく発揮された幕間のムービー。シームレスにストーリーとバトルシーンが展開する |
■ 遊んでみました!
「業務用『TC』は久しぶりですねえ」と軽い気持ちでプレイを始めた記者だったが、最初はウェポンセレクトにちょっと苦労。マシンガンやショットガンなのにリロードしようとしてしまうクセが……。だが、これに慣れると非常に快適。マシンガンでバリバリというのも気持ちいいし、近づいてきた敵をショットガンでドスンッと打ち抜くのもすっきりする。そして、今まで連射でしか倒せなくて指が痛くなったボスキャラや、大勢が一気に攻撃してくるシーンなどでグレネードでドッカーンと吹き飛ばすという快感はまさに今作ならでは。
「TC」では、時間さえ間に合えば敵の攻撃から隠れてゆっくりプレイできるという最大の特徴がある。赤いフラッシュを見たらすぐに隠れる、「DANGER」の文字を見たらすぐに隠れる、というお約束を覚えておけば、あとはバンバカ撃ち放題である。
それから、国内仕様は画面をフラッシュさせて銃の照準を検出していた前作までと異なり、銃にしこまれたカメラによる読み取り方式になっているため、目が疲れないというのも大きな魅力。家庭用にはない銃のブローバックもいい心地だ。
「隠れる」動作で初心者もなんとか先に進めるし、やりこみ派には敵を撃ってからの追い打ち、そして素早く敵を倒してのタイムボーナスなどを狙っていけるというプレイアビリティの幅広さは前作同様。そして、ウェポンチェンジで戦略を組み立てていく新たな楽しみ。
ステージ数は前作と同じく3エリア×3ステージだが、各エリアはかなりボリュームアップしている(前作比倍)。アトラクトムービーに、各ステージの山場が盛り込まれているので、ぜひ一度見てみよう。映画調でかっこいい。
一通りラストまで遊んでみて、「親しみやすくてさらに遊びこめる」というおいしい続編だなあ、と感じながらナムコをあとにした。AMショーでもプレイできるそうなので、会場に足を運んだ際には、ぜひプレイしてみてください。
【スクリーンショット】 | ||
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エージェント2名が作戦に参加するという設定なので、1P側、2P側で視点が異なる。2人同時プレイも楽しいし、ソロプレイでCPUとコンビを組んでも違和感がない。これも「TC」シリーズの魅力 |
□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□製品情報
http://www.namco.co.jp/home/aa/am/vg/timecrisis3/
(2003年1月31日)
[Reported by 佐伯憲司]
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