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次世代ワールドホビーフェア開幕 |
開催地:大阪ドーム
入場無料
毎年1月から2月初旬にかけて4大都市において開催されるゲーム、ホビー関連のイベント「次世代ワールドホビーフェア」。今年も19日の大阪を皮切りに東京、名古屋、福岡で開催される。
次世代ワールドホビーフェアは小学館系のイベントで、比較的低年齢層を意識した出展を各メーカーとも行なっている。とにかく毎回の事ながら数多くの子供達で会場が埋まってしまう。2002年1月に開催された第15回次世代ワールドホビーフェアも四会場で延べ344,200人もの人が押し寄せている。今回、初日となった会場の大阪ドーム前にも、朝早くから家族連れがズラッと行列を作った。9時の段階で入場まで3時間待ちというアナウンスが流れるなど、ひと頃の東京ゲームショウのような混雑となっていた。
また会場内もブースによっては時間毎に人の入れ替えを行なうこともあるほどの混雑ぶり。各社新作を出展していたが、中でもGAME Watch的に注目なのは任天堂の「F-ZERO GC」、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「怪盗スライクーパー」といったところだろう。
一方、毎年ロボットなどおもちゃのヒットする方向性を指し示すと言っても過言ではない展示がズラリと並ぶホビー関連だが、今回はこれと言って大きな動きがなかったのが残念。そんな中でも、最近流行のダーツを子供向けにアレンジしたバンダイの「バトルダーツ」が面白そうだった。
2002年の第15回次世代ワールドホビーフェアとまったく同じカットだが、今年も見事な行列ができあがった | 実は左の写真で終わりではない。グルッと回って川沿いにまで続いている。ビルの向こうに見える大阪ドームまで列は続いている。これでも減ったほうだ |
■ 試遊台をずらり並べた任天堂
「F-ZERO GC」や「パズルコレクション」が遊べる
いつも数多くのユーザーで溢れている任天堂ブース。比較的低年齢層を意識したブース展開だが、今回はニンテンドーゲームキューブの期待の新作「F-ZERO GC」も出展されており、幅広いユーザーを集めていた。
「F-ZERO GC」はそのスピード感とグラフィックの迫力は申し分ない出来となっている。低年齢層のユーザーはその速さに付いていくのが難しいのか、単純にコントロールさばきが追いつかないのか、コースの側面にぶつかることが多いように見受けられた。ちなみに、CAPTAIN FALCONの乗る“07 BLUEFALCON”、PICOの“06 WILD GOOSE”、Dr.STEWARTの“03 GOLDEN FOX”、そしてSAMURAI GOROHの乗る“05 FIRE STINGRAY”の4機種から乗る機体を選択できる。
コースもいくつか選択できるようで、派手なネオンを楽しむ暇もないMUTE CITYのツイストロードや、トンネルのチューブの内側を一部走るPORT TOWNのロングパイプなど を見ることができた。コース自体もこれまでの2Dから3Dに進化していることから、立体的なギミックに溢れる仕組みとなっている。背景はもちろんのことそのエフェクトも美しく、眼前に迫ってくるその迫力は素晴らしいものがある。
「F-ZERO GC」をプレイすると、「F-ZERO GC」に登場する機体をデザインしたピンバッチをもらうことができる。ちなみにこのピンバッチは、登場する4種類の機体に合わせて4つあるのだが、1回でもらえるのはひとつだけだ。会場では「F-ZERO GC」の発売日が5月とアナウンスされている。それほど待たずに家でもプレイできるときがやってきそうだ。
このほかでは、3月と発売が迫ってきたGBA用「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」、任天堂の良質なパズルゲームを集めたゲームキューブ用「NINTENDO パズルコレクション」などが人気を集めていた。「ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣」では、一番多くのルピーを集めれば「金の記念メダル」をもらうことができる。また、「パズルコレクション」では時間によってそれぞれ違った収録ゲームのゲーム大会が行なわれていた。
いずれのゲームも50分から70分待ちという人気ぶり。もちろんプレイすることで何かもらえるというのもあるのだろうが、純粋に優れたやって楽しいゲームにユーザーは引きつけられ、時間を気にしないで待ってでもプレイするのだろう。
■ ソニックだけじゃない
「バーチャファイター4 Evolution」を体験可能
セガのブースは、メインにソニックと「スーパーモンキーボール2」を据えた展開。特にソニック関連は多くのゲームが並びまさにソニック祭りといった趣すらある。2002年12月に発売されたばかりの「ソニックアドバンス2」を使った超音速ゲーム大会が開催されているほか、オープンになったばかりのゲームキューブ版「ソニックアドベンチャーDX」、ゲームボーイアドバンス版「ソニックピンボールパーティ」など夏発売予定にもかかわらずかなりの完成度で楽しめる。
特に「ソニックピンボールパーティ」はソニックだけでなく、あのナイツが登場する“ナイツ”台や、バンパーにボールを当てることで「PSO」や「バーニングレンジャー」のBGMを選曲することもできるという“サンバDEアミーゴ”台などなかなか凝ったギミックが用意されている。会場での人気は「ソニックアドベンチャーDX」に及ばない感もあったが、ぜひとも一度プレイしてみて欲しい。
また、ソニックのコーナーで見逃せないのが、春からオンエアされるというアニメ版のソニック「ソニックX」だろう。会場では一部映像も公開されていて、スピード感溢れるアクションが中心となるようだ。もちろんナックルズなどゲームに登場するキャラクタが登場する一方で、アニメにしか登場しないマシンなどもあるのだという。このアニメの公開されている近くでは、アニメ版ソニックのシールが配られていたので、要チェックだ。
そしてソニックのユーザーが低年齢層に集中しているのに比べ、年齢層が一気に高くなるのが「バーチャファイター4 エボリューション」。フリープレイのコーナーのほかに、おなじみの「PPK道場」も開設。フリープレイと違い、プレイすることでシールをもらえるなどの特典も付いている。2002年の次世代ワールドホビーフェアでちょうど「バーチャファイター4」がプレイできたのを思い出すが、今回の「エボリューション」もかなりの完成度で仕上がっているようだ。
■ 「むげんのチケット」にユーザーが殺到。とにかく大人気のポケモンコーナー
会場内で最も人口密度の高い地域がこのポケモンブースだ。開場1時間後の朝10時頃の段階ではブース内の全てでゲームなどを体験することができていたのだが、あまりに人が押し寄せてしまったため、12時頃には時間制で一部のコーナーを閉めてしまったほど。11月に発売されすでにミリオンを達成した「ポケットモンスター ルビー/サファイア」を体験することができるほか、「ポケモンmini」なども楽しむことができる。
また、夏に公開される映画「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星」や「おどるポケモンひみつ基地」に関する情報も、映像を交えて紹介されている。こちらも大阪会場ではあまりの人が殺到したことから時間制となっていた。
そして、ポケモンファンにとっては今回「むげんのチケット」が注目の的だが、データをもらうためには整理券がいるほか、その整理券もアッという間になくなってしまった。もちろん、これまでのレアなポケモンプレゼントとは違って、一人がデータをもらいレコードをまぜれば全ての人に行き渡る。そういった意味もあって、「むげんのチケット」の配布出口付近には多くのユーザーが輪を作って、レコードをまぜていた。
今回「ポケットモンスター」関係のゲームなどを集めたコーナーが作られた。とにかく小さな子供でごった返していた | 整理券が必要な「むげんのチケット」。整理券は早々になくなってしまった | レコードをまぜることで、むげんのチケットは手に入れることができるため、友達から貰うこともできる |
■ SCEIはアクションゲームばかりを出展。「怪盗スライクーパー」が体験可能
定期的に行なわれている「サルゲッチュ」のステージ |
特に「怪盗スライクーパー」は発売前のソフトということでぜひとも体験しておきたいタイトルだ。ステッキを持った独特のアクション、怪盗であるだけに見つからずに行動するなどなかなか面白い動きをする。トゥーンシェイダーで描かれた独特のグラフィックも米国のコミカルなアニメのような雰囲気だ。ちなみに会場では子供達がプレイしていたが、一度コントローラを握ったら離さない状態になっていた。
また、ステージではサルゲッチュのステージなども行なわれているので、好きな人は足を運んでみてはいかがだろうか。
■ カプコンはロックマン一色。「ロックマンX7」も体験できる
カプコンはブース内全てをロックマンで埋め尽くす展開となっている。それだけ子供達に絶大なる人気を得ているということだろう。メインはネットバトルツアーで、ステージを使ってずっと行なわれている。ただし、これは事前応募制となっている。同じく事前応募制だが、今回もレアデータ配信を行なっている。
当日参加できるものとしては、「ロックマン エグゼ3」のタイムアタックなどがある。1分以内にビーストマンをデリートせよ……というミッションをクリアするもの。好タイムを出すとその場に掲載されるので、腕に自信のある人は参加してみてはどうだろうか?
このほかにもフリープレイコーナーとして、3Dになったプレイステーション 2用の「ロックマンX7」、ニンテンドーゲームキューブで発売される「ロックマン エグゼ トランスミッション」などもプレイすることができる。「ロックマン エグゼ トランスミッション」は3月6日発売だが、「ロックマンX7」はまだ発売日も決まっていないので、いち早くプレイする機会とも言えるだろう。
イベントでごった返すブース。近づくのも難しいぐらいの人垣となった | 「東京ゲームショウ2002」でも体験することができた「ロックマンX7」が今回も楽しめる | ニンテンドーゲームキューブ「ロックマンエグゼトランスミッション」も出展されている |
「ロックマンエグゼ3」のタイムアタック。もちろん記録を出せば、掲示される | また、近くでは「ロックマンエグゼ3」のデータ配信コーナーも用意されている |
■ このほかにも発売直前のソフトが楽しめる
このほかにも3月に向けて発売されるソフトなどを、色々と体験することができる。
(2003年1月19日)
[Reported by 船津稔]
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