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ナムコ、家庭用「ソウルキャリバーII」製品発表会を開催
GC版はリンク、PS2版は三島平八、Xbox版はスポーンが
ゲストキャラとして登場!!

3月27日 発売

価格:6,800円(3機種とも)

左から、プロデューサー・世取山氏、CTカンパニープレジデント・原口氏(以上ナムコ)、専務取締役・波多野氏(任天堂)が発表会に出席
 株式会社ナムコは、同社の3D武器格闘ゲーム「ソウルキャリバーII」家庭用の製品発表会を都内で開催した。家庭用「SCII」は、ニンテンドーゲームキューブ、プレイステーション 2、Xboxの3プラットフォーム同時に3月27日、6,800円で発売される。

 まず、冒頭に挨拶に立ったナムコCTカンパニープレジデント・原口氏は、「年末期の売上は昨年比20%アップだが、従来の続編だけではユーザーの満足を得られることは難しい。斬新なものを追求していかないと、コンテンツの開発で生き残れないと実感している」と現状を報告。「昨年の構造改革で内部組織を各プロデューサーに任せ、今の開発組織を向こう三年間で質、量ともに倍増する予定」とアグレッシブにソフト開発を行なっていくことを明言した。


任天堂とナムコのロゴが再び並ぶ
 そして、任天堂株式会社とのコラボレートが発表となった。両社は昨年5月にソフト販売の提携、そして「スターフォックス」シリーズの共同開発でも提携している。

 挨拶に立ったのは、任天堂の波多野氏。「昨年の日本での実績を見ると、「ポケモン」の400万本という実績を除いては、ミリオンセラーは1作しかなかった。まさに不作の年であったといえるだろう。その状況は大変厳しいと受け止めている。こうした状況に任天堂、そしてナムコも危機感を抱いている。ユーザーの期待を実現するために、クリエーターの豊かな発想を助け、会社の枠を超えた取り組みを行なっていかねばならないと思っている。「SCII」に私たちの貴重な財産であるゼルダを登場させることで、今回の取り組みをぜひユーザーに問いたい」と語った。


●リンク、平八、スポーンのほかにもまだオリジナルキャラが存在

 家庭用「ソウルキャリバーII」の最大のセールスポイントは、各プラットフォームごとにゲストキャラクターが登場すること。

打ち上げたヴォルドを弓で射抜くリンク

 まず、GC版は任天堂とのコラボレーションにより「ゼルダの伝説」から「リンク」が参戦することが発表。リンクは「大乱闘スマッシュブラザース」に登場するような大人びた雰囲気のキャラクタに仕上がっており、浮かせた相手に弓矢で空中コンボを決めたり、ダウンした相手に爆弾を投げて追い討ちしたりとなかなか「らしい」動きを見せていた。また、フックショットも確認できた。

 BGMは任天堂テイストを引き継ぎつつ、独自のアレンジが施されたバージョンが会場で流されていた。


【ゲームキューブ版】
GC版のロゴは緑と黄色がイメージカラー リンク、カサンドラ、御剣という組み合わせのメインイラスト。中央はソウルキャリバー
GC版の対戦シーンから。アーケード版に比してテクスチャに深みが増しているように見受けられた
メインウェポンはマスターソード、ハイリアの盾 任天堂とのコラボレーションで生まれたリンク。モデルからソウルキャリバーIIチームが制作しているという アッパーで浮かせて弓で追撃などのアクションが可能。上映された映像では爆弾もちゃんと投げていた
(c)1995 1998 2002 2003 NAMCO LTD.
The Legend of Zelda : (C) 1986-2003 Nintendo
The Character named "Necrid" is created and designed by NAMCO as the derivative work of the Illustration drawn by Todd McFarlane Productions, Inc.
The Character: (C) 2002 by Namco Limited. All rights reserved.
Illustration: (C) 2002 by Todd McFarlane Productions, Inc. All rights reserved.

風神ステップでキリクに急接近する平八。見た限り「鉄拳4」の動きと変わらないレスポンスのようだ
 一方、プレイステーション 2版には「鉄拳」シリーズから「三島平八」が登場する。シリーズ初の素手での参戦ということで興味は満点だ。上映されたムービーでは十連コンボも披露。キック技以外にどういった横斬り属性攻撃が追加されているのかが気になるところ。


【PS2版】
PS2版は青と黄色というロゴのイメージカラー 平八、ラファエル、アイヴィーという組み合わせ。中央のイヴィルキャリバーが不気味
アーケード版と変わらぬクオリティが期待できるPS2版。デモ映像では違いはわからなかった
鉄拳4ベースと思われる衣装をまとった平八 ごらんのとおり三島流喧嘩空手を使いこなす。武器は己の肉体のみ。「ソウル」シリーズ初の試みといえよう 操作系が変更になっているが、ビデオを見る限りは「4」のかなりの技が導入されているようだ
(c)1995 1998 2002 2003 NAMCO LTD.
The Character named "Necrid" is created and designed by NAMCO
as the derivative work of the Illustration drawn by Todd McFarlane Productions, Inc.
The Character: (C) 2003 by Namco Limited. All rights reserved
Illustration: (C) 2003 by Todd McFarlane Productions, Inc. All rightsreserved.

「おおっ」と思わせる完成度を誇るスポーンのモデリング。記者イチオシ。武器は斧に姿を変えたマント「アゴニー」
 続いてXbox版ではアメコミで知名度の高い「スポーン」が登場する。マントが変化して斧になるという設定からのギミックもさることながら、空中に浮遊して静止、そこから攻撃が可能など、今までのシリーズキャラにない動きも見せていた。


【Xbox版】
Xbox版のロゴはスポーンとソウルエッジをイメージしてか、赤と黄色がイメージカラー スポーン、タリム、タキという取り合わせ
HDDの機能がどう生かされているかは明らかにされなかったXbox版。提供されたスクリーンショットの解像度が高い点が印象に残る
斧がインパクト大のスポーン 不気味に光る眼、他のキャラにはないアグレッシブさを感じるプロポーションが特徴 動きとしてはアスタロスクラスと思われるスポーン
(c)1995 1998 2002 2003 NAMCO LTD.
Spawn(R), and its logo are registered trademarks of Todd
McFarlane Productions, Inc.The Spawn character is (c)1992 Todd McFarlane Productions, Inc. All rights reserved.
The Character named "Necrid" is created and designed by NAMCO as the derivative work of the Illustration drawn by Todd McFarlane Productions, Inc.
The Character: (C) 2003 by Namco Limited. All rights reserved.
Illustration: (C) 2003 by Todd McFarlane Productions, Inc. All rightsreserved.

トッド・マクファーレンデザインの専用キャラ。流派は我流。武器は異界の断片「マレフィカス」
 また、3プラットフォームともに新キャラクタ「ネクリッド」も登場することが明らかになった。ネクリッドは「スポーン」と同じくトッド・マクファーレン氏のデザイン。家庭用「SCII」のために新たに描き起こされたもので、会場で上映されたビデオを見る限り、いろんなキャラクタの技を組み合わせ持つという、シャレードとはまた一味違ったキャラクタになりそうだ。

 さらに、攻撃前には武器が表示されず、攻撃動作ごとに武器が変形して表示されるという独自性もある。会場ではマキシの巡り黒南風から、御剣の岩戸割への連続技などが確認できた。



●家庭用新モードは「ウェポンマスターモード」

アスタロスの武器に注目。巨大なハンマーを装備している
 「ソウル」シリーズは、家庭用オリジナルモードも好評を博してきた。「ソウルエッジ」の「エッジマスターモード」、「ソウルキャリバー」では「ミッションバトルモード」がそれだが、今作では「ウェポンマスターモード」がそれにあたる。

 世界各地を転戦しながら、さまざまな武器を獲得していき、それを装着して戦うことが可能というもので、「ウェポンマスターモード」で獲得した武器は、他のモードでも使用可能になるという。会場で上映されたビデオでは、リング状の武器、そしてハサミのような武器を装備したヴォルドや、ナイフのような形状のソウルエッジと異なる武器を装備したナイトメア、大きなハンマーを携えるアスタロスなどの姿が見られた。



 ほかにも、「アーケードモード」、「サバイバルモード」、「チームバトルモード」、「プラクティスモード」などが用意されるという。また、今回の発表会中、各キャラクタはビデオで演舞を披露していたので、DC版にあった各キャラクタごとの演舞もひょっとしたら製品には導入されるかもしれない。開発度は資料によれば「70%」。これはプロデューサーの世取山氏いわく「発売日に必ず間に合わせるなど、いろんな思いがこもった数字」だそう。

 3機種同時発売、しかもオリジナルキャラクタを導入するなどアグレッシブに展開する家庭用「ソウルキャリバーII」は、世取山氏によれば、「パソコンでいうOSのようなものを開発し、そのうえに『SCII』を構築している。だから元の『SCII』をアップデートするだけで、各プラットフォーム用に対応させることが可能」という。また、「隠しキャラクタはまだいるが、プラットフォーム別に存在するかについては秘密」とのこと。それから、気になる家庭用とアーケード版との違いだが、「Ver.Dをベースに制作を進行している」とのことなので、既存キャラにもアーケード版から進化した新たな技が追加されるかもしれない。続報にも期待しよう。

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□ニュースリリース[PDF]
http://www.namco.co.jp/home/pr/48/48-042.pdf
□製品情報
http://www.namco.co.jp/home/cs/lineup/soulcalibur2/index.html
□関連情報
【2002年5月8日】ナムコ、家庭用ゲームソフト事業で任天堂と業務提携
「スターフォックス」の新作はナムコと共同開発
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020508/namco.htm
【2001年8月23日】ニンテンドーゲームキューブ発表会レポート
「ソウルキャリバー2」、「ソニックアドベンチャー2」が登場!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010823/cube.htm

(2003年1月15日)

[Reported by 佐伯憲司]


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