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ナムコ、低コストで3次元映像を実現
「インタラクティブ3次元映像システム」を開発

写真は試作機
11月28日 発表

 株式会社ナムコは、低コストで3次元映像を実現する「インタラクティブ3次元映像システム」を開発した。このディスプレイシステムはメガネやヘッドマウントディスプレイなどの特別な装置を必要とせず裸眼で3D映像を体感できるシステム。

 同社は、かまぼこ状のレンズアレイによる光の屈折を利用して立体視させるレンチキュラ・パノラマグラム方式を採用。この方式は高輝度、広い視域 、低消費電力などの特徴を持つという。同社の開発したシステムではレンズと液晶パネルの距離を瞬時に可変させ、3Dと2Dの表示を両立させたという。同システムは量産化も可能で、量産した場合、通常のLCDの1.2倍程度と低コストを実現することができると見込んでいる。画面サイズは7インチワイドVGA (800×480ドット)。

 画面から50cm~1m前後の距離で見ると3Dを十分体感できるという。また、視野角はLCDの性能に準じるため、広視野角なLCDを使用すれば、それに合わせて高視野角を実現することができる。さらに同社は、映像をリアルタイムで生成、操作することが可能な専用のハードウェアを搭載することで、インタラクティブな……例えばゲームの映像なども表示することができるのだという。映像表現的にも、見る角度によって5つの異なるビューを再現できるため、回り込んで見るような表現も可能。

 自社内での対応ソフトなどの開発については、同システムの表現の可能性を説明するための立体パズルやシューティングのデモゲームがある程度で、具体的な動きはないという。ただリリースによれば、自社での運用に留まらずカーナビやパチンコなど技術提供できる関連分野に積極的に働きかけていきたいという。

(C)NAMCO

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.namco.co.jp/home/pr/48/48-033.pdf

(2002年11月29日)

[Reported by 船津稔]


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