【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

PS2「ギルティギア イグゼクス」ファーストインプレッション
ユーザーが気になるポイントをチェック!!

12月12日 発売

価格:6,800円

 サミー株式会社が12月12日に発売するプレイステーション 2用ソフト「ギルティギア イグゼクス」を早速プレイしてみたので、その感想や情報をお伝えする。

 「ギルティギア イグゼクス」は、アーケード版からの移植タイトル。個性溢れるキャラクタたちが登場する格闘ゲームだ。アニメのように滑らかなキャラクタの動きや、複雑で奥の深いストーリー、繋ぎ方次第で強力な威力を発揮する連続技など、様々なポイントが幅広いユーザー層を引き付けている。11月3日に開催された「第3回 ギルティギア ゼクス フェスティバル」では、「ギルティギア イグゼクス」の最強プレーヤーを決める全国決勝大会も実施。4,977名ものプレーヤーが7月より全国各地で開催された予選に参加し、会場には1,400人以上が来場するほどの人気ゲームだ。

 移植で気になるのは、どれほどアーケード版に近いデキになっているか。前作の「ギルティギア ゼクス」を移植したPS2用ソフト「ギルティギア ゼクス プラス」では、クオリティはほぼ完璧だったが、残念ながらロード時間がとても長かった。さて、PS2版の「ギルティギア イグゼクス」ではどうだろうか。

 プレイした感想としては、「メチャクチャ早い」。アーケード版はNAOMIのGD-ROMを採用しているためにロード時間があり、キャラクタをセレクトして暗転してから少しもたついていた。しかし、PS2版ではそれすらなく、体感速度としてはアーケード版以上の快適さだと言える。もちろん、クオリティもアーケード版そのままで、キャラクタの滑らかな動きやエフェクトも再現されており、連続技もアーケード版と同じように使用できた。プレーヤーから「ハードが違うから完全移植は不可能なのでは……」という意見を聞いたことがあるが、これまでプレイしたところアーケード版にひけをとる部分はまったく見つからない。

 また、一部ユーザーが指摘していた試合中に表示されるキャラクタの名前が赤くなっているという点だが、オプションでオリジナルの青と、PS2版の赤に自由に切り替えられることが判明。実際プレイしてみるとわかるのだが、プログレッシブ対応のテレビやモニタでプレイするならともかく、通常の家庭用テレビで遊ぶにはオリジナルの青い表示ではとても見づらい。逆に、赤い文字の方がクッキリとしていて見やすく感じた。どうしてもアーケード版と同じ環境でプレイしたいならばオリジナルに変えることもできるが、デフォルトのPS2版の赤のままがオススメだ。

【PS2版】【オリジナル版】
静止画ではわかりづらいが、実際にプレイしているとオリジナル版ではチカチカして見難いステージがある。プログレッシブモードで高解像度のモニタに映せば、オリジナル版でも見やすい


 気になる追加要素については、まずストーリーモードが面白い。「ギルティギア ゼクス プラス」では音声がなかったが、PS2版「ギルティギア イグゼクス」のストーリーモードではすべてのセリフに声が吹き込まれている。それだけでも買いなのに、各キャラクタごとに個別のストーリーが用意されており、しかも条件によっていくつも分岐する。分岐条件も前作以上に複雑で、ただ「特定のキャラクタを倒す」、「特定のキャラクタに負ける」、「特定の条件を満たして倒す」という条件だけではない。それぞれのキャラクタがストーリーに絡み合っており、どのキャラクタがどのようなストーリーを辿ったのかも重要になってくる。前作以上に「どうやったらすべてのストーリーが見られるのか!?」といった分岐点探しが熱くなるだろう。

ストーリーモードでは、試合開始前にいきなり攻撃を受けて体力が減ったまま戦う場面も。カッコイイ演出が多いので、ぜひとも全キャラの全ストーリーを見てほしい


 ミッションモードは、決められた条件で戦う特殊なモード。「ギルティギア ゼクス プラス」にも同じようなモードはあったが、PS2版「ギルティギア イグゼクス」では難易度が格段に上がっている。全国レベルのプレーヤーには程遠いものの、私もそれなりに腕に自信があった。しかし、3時間ほどミッションモードをプレイしてみたが、まだ4つしかクリアできていない。「お前が下手なだけだ!」とのツッコミを受けそうだが、購入してプレイしていただければ同じ思いをする人もいるだろう。良くできたパズルゲームのように、クリアするためのポイントを見定めなければならないのだ。もちろんかなりの技術も必要となるが、それ以上に「どのようにすればクリアできるのか」を考えなければならない。発売日にすべてクリアできるプレーヤーは日本中で何人いるのだろうか。

「相手の体力が自然に回復する」、「常に自分の体力が減少する」、「自分の体力がゲージ半分からスタート」など厳しい条件が多い。なかにはどうやったらクリアできるのかまったくわからないものもある


 サバイバルモードでは、「ギルティギア ゼクス プラス」と同じように試合の内容によってレベルが増加し、レベルが上がるごとに強いキャラクタが登場。体力は試合に勝つ毎にある程度回復するが、一回でも負けたら即ゲームオーバーになる。「ギルティギア ゼクス プラス」からレベルの上昇が調整されており、「どんなに戦ってもほとんどレベルが上がらない」、「特定の技を当てればすぐにレベルが上がる」といったことはないようだ。また、レベルが10上がるごとに通常のキャラクタとは異なる技を使用する「ボスキャラクタ」が出現。「技が追加された」というレベルではなく、「うわっ!?」と驚かされる変化が加えられており、一見の価値アリ。ちなみに、なんとかレベル300まではたどり着いたが、まだまだ先のレベルはありそうだ。

連続技や必殺技を当てればレベルが上がりやすいようだ。なるべくダメージを受けないように慎重に戦いたい レベル10毎に登場する「ボスキャラクタ」は、全身黒ずくめ。動く早さや攻撃力は通常と変わらないのだが……


 これまでに仕事の合間に10時間ほどプレイしたが、その率直な感想は「家でじっくりやりたい」というものだ。格闘ゲームとしての面白さはもちろんだが、ストーリーモードやミッションモード、サバイバルモードを遊ぶだけで数ヵ月間は楽しめる。また、ストーリーモードのストーリーがかなりよく作られており、「ザッパ」でプレイした時に会社であることを忘れて思わず吹き出してしまったほど。シリアスなキャラは見終わって感動するほど素晴らしく、コミカルなキャラはかなり面白い。また、予想以上に深く物語が語られており、アーケード版で気になっていた部分などに対して「ああ、そういうことだったのか!!」などと相槌を打ちたくなるほどだ。発売までまだ時間はあるので、今のうちにお金を貯めて、ぜひとも購入して遊んでもらいたい。「ギルティギア ゼクス」シリーズを未プレイの人にも勧めたいが、ギルティファンなら絶対に購入すべきタイトルだ。

(C)Sammy 2002/1998-2002 ARC SYSTEM WORKS Co., Ltd.

□サミーのホームページ
http://www.sammy.co.jp/
□アークシステムワークスのホームページ
http://www.arcsy.co.jp/
□「guiltygearx.com」のホームページ
http://www.guiltygearx.com/
□関連情報
【GUILTY GEAR Watch】
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/rensai/ggxx/

(2002年11月22日)

[Reported by 田名網陽平]


Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の無許諾での転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.