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恐怖を克服して伝承の真実に迫れ! GAE、ホラーアドベンチャー
PS2「歸らずの森」を12月26日に発売

12月26日 発売

価格:5,800円

無機質な表情が恐怖感を煽るパッケージデザイン
 株式会社グローバル・A・エンタテインメントは、プレイステーション 2用ホラーアドベンチャーゲーム「歸(かえ)らずの森」を12月26日から発売する。価格は5,800円。

 PS2「歸(かえ)らずの森」は、とある東北の町がゲームの舞台。「守森町(かみもりちょう)」と呼ばれるその町の近くには、地元の人が「もりがみさま」という神様を奉っていた森があった。森に宿る「もりがみさま」は町を守ってくださるという伝承があり、町の中学校では「もりがみさま」が現われて占いをするという遊びが流行っていた。

 その占いで、生徒のひとりである1年生の「園田ユカリ」は“自分が死ぬ”と宣告され、助かるためには森の奥にある洋館にいかねばならないといわれる。クラスの学級委員「芹沢ユキ」、「篠崎タツヤ」、「山瀬ヒトミ」の3人は、ユカリを助けるために森の奥深く、洋館へと足を踏み入れる。

 だが、助けにいった3人は“館の怨念”に囚われてしまう。しかも、朝までに館を抜け出さないと、ユカリと3人は館の怨念になり果ててしまうという。はたしてユカリは、そして3人は、館から無事に脱出できるのだろうか……。


上画面左から「篠崎タツヤ」、「芹沢ユキ」、「山瀬ヒトミ」
 ゲームは、基本的に3人のリーダー「芹沢ユキ」の視点で進行する。特定の場所では、タツヤ、ヒトミの視点に切り替わるため、タツヤの行動力、ヒトミの霊感など、それぞれの長所を生かして状況を打開していくことになる。

 プレーヤーは、表示されるテキストやグラフィックから最適と思われるものを選んで、移動や行動の内容を決定。特定のシーンでは「霊刻」という時間制限が設定されており、時間内に選択肢を選ばないと、最悪の結果が待っている。ただし、状況によっては何もせず待っていることが正解というケースもあり、一筋縄ではいかない仕組みになっている。

 物語の途中で発見するさまざまな「アイテム」は、その場所で使うだけでなく、着用しないと効果が出なかったり、他のアイテムと組み合わせることで真価を発揮するなど、さまざまな試行錯誤が必要。ゲームに行き詰まった場合は、こうしたアイテムの使い方が、閉塞的な状況を打開する重要な鍵になるという。

 本作では、プレーヤーの精神的、肉体的な限界を「躰力」という数値で表現。身の毛もよだつような体験や、罠などの物理的なダメージを受けることで「躰力」は減少。数値が低くなると、キャラクタは幻を見たり幻聴を耳にするといった、精神的に不安定な状態に陥り、さらに危険なシチュエーションに遭遇すると、最悪の場合「死亡」してしまう。

 ストーリーは、さまざまな分岐パターンが用意されているマルチエンディング方式を採用。短い手順でグッドエンディングにたどり着くこともできるが、それでは、伝承などといった「物語の真実」を知ることはできないという。さまざまな推理を重ねて新しい情報を得ることで、徐々に真実が明らかになっていくという。

 マルチエンディングタイプのゲーム展開に「躰力」という概念を付け加えたことで、ただ漠然と選択肢を選んでゲームを進めるのではなく、恐怖や物理的ダメージで身心を徐々に削りとられていくという「徐々に追い詰められていく恐怖感」を味わえるのが、本作の特徴といえる。ノベルタイプのゲームが好きな人には、発売が待ち遠しい1作になりそうだ。

【スクリーンショット】
「もりがみさま」が現われて占いをしてくれるという中学校で流行りの遊びが、悲劇の発端となる 突然の出来事に戸惑う級友たち。学級委員のユキは、当然ながら事態を看過することはできない 死を宣告され森の奥へと誘われたユカリを助けるため、3人は洋館に足を踏み入れる
ただならぬ雰囲気が充満した洋館の内部。ユカリはどこにいるのだろうか 特定の場所で出現する「霊刻」。制限時間がプレーヤーのさらなる焦りを誘発する ゲーム中に出現する、さまざまなアイテム。使い方ひとつで一気に活路が開けることも
館に渦巻く怨念と恐怖が、怒涛のように押し寄せる。朝までに脱出しないと、ユカリと3人も“怨念”と化してしまう……


(C)2002 Global A Entertainment, Inc. All rights reserved.

□グローバル・A・エンタテインメントのホームページ
http://www.gae.co.jp/
□製品情報
http://www.gae.co.jp/game/kaerazu/

(2002年11月13日)

[Reported by 北村孝和]


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