株式会社ネクソンジャパンは、現在オープンβテストを行なっているMMORPG「アスガルド」のクライアントのアップデートを11月12日に実施すると発表した。Ver.0.5は、これまで未実装要素の多かった機能をふんだんに盛り込んだ、過去最大級のアップデートが施される。今回のバージョンアップにより、同作のβテストがようやく本格化するものと見られる。

Ver.0.5で新しくお目見えした序盤最大の激戦地「カプリコ砦」

表情豊かな風船で手軽に感情表現できる「風船エモーション」

　「アスガルド」は、柔らかいタッチの高精細ビジュアルと可愛らしいキャラクタたちで構築されたファンタジックな世界観を持ち味とした、カジュアル層を強く意識したファンタジーMMORPG。キャラクタの職業は、戦士、修道士、盗賊、聖職者、魔術師、騎士(上級職)、吟遊詩人(上級職)などが用意され、戦士を除きすべての職業で魔法が使えたり、上級職では守護動物を従えて共に冒険できるようになるなど、韓国MMORPG市場の先駆者として知られるネクソンの最新作らしい、ユニークなシステムを数多く揃えた作品となっている。

　待望のアップデートとなるVer.0.5では、現行の0.2で未実装だった要素を数多く盛り込んだ内容となっている。具体的な内容は以下のとおり。中心となっているのは、システムの根幹となる名声レベルやギルド、サポーターシステムの導入、そしてモンスターAIの改良などだが、PvPシステムの実装や、可愛らしい風船で感情表現が行なえる「風船エモーション」、モンスターへの変身機能の追加なども見逃せない要素だ。ようやく準備が整った感もある同作の今後の展開に注目したい。

・「名声レベル」の導入
「名声レベル」は、Ver.0.5で実装されるギルドの創設やその称号、商人の対応などに関係してくる重要なパラメータ。キャラクターレベルとは異なる条件で上下していく。

・「サポーターシステム」の導入
他のプレーヤーとパートナー契約を交わすことにより、キャラクタの名声値を効率よくアップさせることができるようになるというシステム。契約を結べるのはひとりだけでなく、何人でも可能。

・戦闘にアクション性を導入
モーションキャンセルを「通常攻撃→特殊攻撃」のみならず、「特殊攻撃→特殊攻撃」にも部分的に取り入れ、よりダイナミックな戦闘が楽しめる。また、モンスターのAIも進化。トリッキーな動きで攻撃を避けるモンスターに対しては、敵の動きを予測した作戦が必要になる。

・モンスターが集団戦を意識
0.5ではモンスターの拠点である「カプリコ砦」が追加される。「カプリコ砦」では、侵入してきたパーティーに対し、モンスター同士が連携をとりプレーヤーたちに対抗してくるという。

・操作性の向上
・移動する方向をダブルクリックすることでその方向への継続移動が可能に
・重なって落ちているアイテムの選択が容易に
・現在いるマップの名前を確認できるように改良

・そのほかのお楽しみ要素
・闘技場内でプレーヤー同士の戦いが可能に(PvPシステム)
・モンスターに変身できるようになる
・新しい感情表現「風船エモーション」を多数追加
・多数の装備品を追加

Ver.0.5の最新スクリーンショット。左下のモンスターに向けてファイアアローを放っているモスは、プレーヤーキャラクタだ

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□ネクソンジャパンのホームページ
http://www.nexon.co.jp/
□「アスガルド」のホームページ
http://www.nexon.co.jp/asgard/
□関連情報
【2002年3月11日】ネクソンジャパン、オンラインRPG「アスガルド」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020311/asgard.htm
【2002年6月12日】西尾ゆきの海外ゲームレポート「アスガルド」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020612/yuki28.htm

(2002年11月8日)

[Reported by 中村聖司]

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