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本日発売! PS2ソフト |
価格:5,800円
水面に浮かぶマーカーに乗るか近づいてボタンを押す。シンプル操作性とノリのいい楽曲で実に気持ちよくハマれる |
PS2「テクニクビート」は、キャラクタを操作して、画面上に発生する「マーカー」と呼ばれる“輪っか”を、タイミングよくボタンを押しながら消していき、同時に音楽を奏でていくゲーム。
本作は、2001年1月に発売されたPS2用ソフト「テクニクティクス」の続編で、6月にリリースされた同名のアーケード版に家庭用ならではの新要素を盛り込みつつ、より遊びやすくなっている。
水面の上に浮かんだ「マーカー」を消すには、キャラクタをマーカーの上に重ねて「□ボタン」を押すだけ。ただし、消すときには、円の中心から外側に向かって広がる“もうひとつのマーカー”が、外側のマーカーと接触する瞬間に□ボタンを押す必要がある。
マーカーは、消したときのタイミングによって「JUST」、「GREAT」、「GOOD」、「BAD」の順に4段階で判定される。判定は「JUST」、「GREAT」、「GOOD」、「BAD」の順に良く、その内容に応じて画面上にあるインジケーターの目盛りが増加。マーカーが消せず「BAD」になると減少する。曲が終了したとき、インジケーターの目盛りが「緑色」の部分に達していない場合はゲームオーバーになってしまう。
隣接および接触したマーカー同士は、いずれかが消えると一緒に反応して順に消えていく。一緒に消えたマーカーは、最初に消したマーカーの判定をそのまま引継ぎ、自動的に音楽を奏でてくれる。これをマーカーを「予約」するという。こうして、一度にたくさんのマーカーを予約することを「チェーン」と呼び、成功すれば一気に高得点が獲得できる。
マーカーは×ボタンで持ち歩くことができ、好きな場所に置くことができる。これを利用してマーカーをたくさん予約すれば、そのままではつながらないマーカー同士をチェーンさせることも可能。マーカーを動かす能力は、キャラクタごとにタイプが異なる。
このほか、各キャラクタには「スーパーアクション」というお助けシステムが存在する。これもキャラクタごとに内容は異なるものの、その多くは画面内のマーカーを一気に「JUST」判定でクリアしてくれるという性質を持つ。単にピンチを脱するだけではなく、普通ならつながらないマーカーを強引につなげて、さらなるハイスコアを狙うといった使い方もできる。
キャラクタは全部で6人。ひとりひとり能力が違うので、慣れないうちは扱いやすいニッティーやレインでチャレンジしたほうがいいだろう |
■ アーケード版を完全移植。ナムコGM31曲、カードキャプターさくらのVo入り曲なども!
本作は、ナムコゲームミュージックのアレンジバージョン31曲を収録している。まずは、一部ではあるが以下の収録曲リストをチェックしてほしい。
「マッピー」、「ニューラリーX」、「リブルラブル」、「アサルト」、「バーニングフォース」、「妖怪道中記」、「サンダーセプター」、「オーダイン」、「ローリングサンダー」、「コズモギャング ザ ビデオ」、「F/A」、「ザリターンオブイシター」、「トイポップ」、「X-DAY」、「スカイキッド」、「リッジレーサー」、「ドルアーガの塔」、「源平討魔伝」、「モトス」、「ドラゴンスピリット」、「ワンダーモモ」、「オーダイン」、「パックマニア」、「メトロクロス」、「ディグダグ」、「ゼビウス」など
このリストを見ただけで、往年のナムコファンはもとより、GMフリークはチェックせずにいられないはずだ。リアルタイム世代には、アレンジ部分により一層注目していただきたい。微妙なレベルから大胆なものまで、じつにさまざまなアレンジが施されている。なお、アレンジを手がけたのは「めがてん」こと細江慎治氏が率いる「スーパースイープ」。誰がどの曲を担当したといった詳細は、同社ホームページに一部リストが公開されている。熱心なファンは、こちらもチェックしておくといいだろう。
プレイ可能な曲目は、PS2「テクニクティクス」やAC「テクニクビート」に収録されていた曲はもちろんのこと、新曲、オリジナル曲も多数追加されている。なかでも注目株は、シリーズ初のボーカル入り曲となる、カードキャプターさくらのオープニングテーマ「PURACHINA」だろう。また、本シリーズ初参加となる「なかやまらいでん氏」のオリジナル曲「Spider Control 16th」も要チェック曲のひとつだ。
ナムコオールドゲームから、シリーズでおなじみの曲、新曲、オリジナル曲が盛りだくさん。歌入りの曲はぜひとも体験してみてほしい。アーケード版をやり込んだ人も、実に新鮮な気持ちでプレイできるはずだ |
本作はアーケード版を完全移植したとしており、さらには家庭用ならではの「段位認定」、「フリー」、「サドンデス」、「パズル」といったさまざまな新モードが追加されている。「テクニクシリーズ」のファンはもとより、アーケード版をやりこんだ人も新鮮な気持ちでプレイできるだろう。
また、本作ではじめて「テクニク」シリーズをプレイするのもいい。性格付けをより際立たせるため6人に設定された個性的なキャラクタ、基本から応用テクまでしっかりフォローされたチュートリアルなど、初心者でもすぐ楽しめるよう配慮されている。
最初のうちはマーカーだけに集中しがちだが、慣れてくれば“音楽にあわせる”すなわち「リズムにあわせてボタンを押したほうがイージーで、なおかつ楽しいことに気付くはず。そして、楽しく遊ぶコツは、ハイスコア狙いにもつながっているという奥深さもあわせ持っているのだ。
かわいいキャラクタ、波紋など細部の処理が美しいグラフィック、シンプルな操作性、印象的な楽曲、ナムコGM……。一般的な音楽ゲームは、いわばアイコンに対して常に受身でプレイせざるを得ないものが大半だが、本作はさまざまな要素を内包しつつ、消し方ひとつで自ら楽曲をアレンジできるなど“プレーヤーが主体となって楽しめる”点が大きく異なる。
ビデオゲーム的な操作を楽しみつつ、音楽ゲーム的な充足感が得られる本作は、ただボタンを押すだけのリズムアクションに飽き足りない人にはうってつけといえる。波紋のつなげかた、各ステージでキャラクタごとの攻略パターンを作ってみるなど、色々と試してみるほどに「テクニクビート」の楽しさ、面白さ、奥深さに気付くはずだ。
チュートリアルモードも用意されているが、せっかちな人はチュートリアルをかねて「段位認定」モードに挑んでみるのもいいだろう |
□アリカのホームページ
http://www.arika.co.jp/
□製品情報
http://www.arika.co.jp/product/technicps2/
(2002年11月7日)
[Reported by 北村孝和]
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