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ゲームオン、MMORPG「天上碑」のプレスカンファレンスを実施

10月31日開催

■アジアンテイスト溢れる武侠MMORPG「天上碑」発表会開催

 10月31日午後、秋葉原Neccaにおいて、韓国HI-WIN開発のMMORPG「天上碑」(日本語ローカライズ済み)についてのプレスカンファレンスが行なわれた。「天上碑」は現在1次ベータテスト(クローズド)を行なっているアジアンテイスト溢れるアクションMMORPGであり、11月4日から無料オープンベータテストが開始される。

 発表会では、サービス元である株式会社ゲームオン代表取締役社長の金鍾信(キム・ジョンシン)氏からゲームオンの会社説明とこれからのサービス展開について述べられた後、11月4日から2次ベータテスト(オープンベータテスト)が始まる今作「天上碑」について、ゲームオン、オンライン事業部プロデューサー谷川氏から具体的な紹介がなされた。また、ゲームポータルサイトの運営でもおなじみのハンゲームが「天上碑」のマーケティングを担当することも合わせて発表された。

 韓国では「天上碑」がすでに6月から有料サービスに入っており、現在の会員数は150万人で韓国のオンラインゲーム界では第4位の収益を上げている。一方、中国では上海に法人を設けてサービスに入っており、中国の最も人気のあるゲームサイトではダウンロード1位を獲得したのが話題となったようだ。また、台湾でも7月からサービスが開始され現在はゲーム会員数70万人、台湾のオンラインゲーム界では3位につけているとのことだった。

 気になる日本での有料化のタイミングだが、まだまだ未定であるものの、年明けぐらいの時期が考慮されているようだ。値段設定も既存のMMORPGとそれほどかけ離れたものにはならないだろうとのことである。11月から開始されるオープンベータでは、登録プレーヤー数として、年末までに10万人を目標としている。

 また、質疑応答で「すでにリネージュやラグナロクオンラインなどの先発MMORPGが人気を博しているが、そういった対抗タイトルに対してはどうか?」との質問が出たが、「天上碑」は主な他タイトルに西洋ファンタジーRPG風なものが多いのにくらべて、中国を舞台にした世界観であること、韓国と日本のスタッフがチームを組んで開発にあたっているため、日本語化のクオリティの高さが売りであるとしてる。日本、韓国、台湾、中国の4カ国でサービスされているため、将来のビジョンとしては、各国のプレイヤーが一緒にプレイしたり交流したりできるような環境も整えたいとのことだ。

 また現在行なわれている1次ベータテストでは、かなり熱心なプレーヤーが多く、1日5時間で1カ月程度のプレイ時間が必要となるような高レベルキャラクタにしたプレーヤーも多く、その中毒性の高さが伺える。まずは11月4日から始まる無料オープンベータテストでそのプレイを楽しみたい。

株式会社ゲームオン代表取締役社長キム・ジョンシン 開発元HI-WIN代表取締役社長ホ・ジョンド氏 「天上碑」プロデューサーの谷川ハジメ氏

ゲームのタイトル画面 ゲームに登場するキャラクタ



■「天上碑」はどんなMMORPGなのか?

 天上碑はアジアンテイスト溢れる戦闘主体のMMORPGであり、中国の各地を舞台にしたフィールド上で剣、刀、槍、爪を操るの4種のキャラクタの中からひとつを選んで冒険しキャラクタを成長させていく、斜め見下ろし型2DグラフィックのMMORPGである。キャラクタはクリックひとつで簡単に操作でき、敵との戦闘もクリック一発という、非常に簡便な操作とシンプルだが奥の深いゲーム性が特徴となっている。

 武侠MMORPGと銘打たれている今作品だが、武侠とは中国の一時期を舞台にした韓国や台湾などでポピュラーな時代ジャンルのひとつで、日本での三国志や戦国ジャンルなどと似たものと思っていいようだ。ゲームは、天上にある碑に名前を刻むということが最高の栄誉であるという武侠の考え方にテーマをとったもので、開発元HI-WINが以前開発したテキストアドベンチャーの武侠ものに続く世界観になっているという。

 「天上碑」においてキャラクタの成長はレベル制ではなく熟練度制であり、パーティ制はなく、例えば強い敵がいて複数で叩いた場合は、それぞれの行動に応じたキャラクタ成長がなされるようになっている。

 キャラクタの職業=使用する武器となっており、剣、刀、槍、爪を操る4種の職業それぞれに男女別のグラフィックが用意されている。またキャラクタが成長することでその見た目にも変化があり、高レベル者への憧れを促すシステムとなっている。

 「天上碑」でユニークなのはキャラクタ同士で結婚した者にしか使えない戦闘技が用意されていることなど。また、難易度の高いクエストをクリアし、それでもなお入手が困難なレアアイテムがあったり、それを人に貸して武技を習得させたり、反対にひとりじめしたりもできるようだ。またその一方で、派閥システムや攻城戦なども含めて、プレーヤーのゲーム滞在期間が長くなるようなゲーム要素もたくさん盛り込まれている。

キャラクタ作成画面。4種のキャラクタと男女別グラフィックが用意されている ゲーム内での結婚式の様子。結婚をしたキャラクタしか使えない武技(戦闘技)があるのがユニーク


 11月4日からのオープンベータでは、新たなエリアである少林寺ゾーンが追加され、数多くのクエストと6つのダンジョンが用意される。少林寺は武侠の世界ではシンボル的な存在だとのことで、実在の少林寺の構成をかなり忠実に再現しているという。少林寺はクエストゾーンとして位置づけられ、新たなクエストがぞくぞく導入される予定だ。

 また、派閥システムをより充実させるべく、攻城戦がそう遠くない時期に導入されるとのことだ。「天上碑」ではプレーヤー同士が派閥を組め、城を所有することができる。城の内部には、街と同様な訓練所や店があり、それらは通常の街では訓練できないような高レベル者でもキャラを鍛えられたり、何かと特典が多いとのことだ。

新たに追加される少林寺ゾーン。クエストやダンジョンが盛り込まれ、重要な冒険の舞台となる


 発表会において、HI-WIN代表取締役社長ホ・ジョンド氏が語っていたように、「天上碑」においてはオンラインゲームが単なるヴァーチャル世界ではなく、コミュニケーションのための、現実世界と並行のアナザーワールドとして機能するよう工夫されている。

 その一方で、ゲーム自体の操作は簡便で、全体的にプレーヤーが遊びやすいように工夫されており、例えば、キャラクタの体力を示すゲージ内で、バーを一定の体力値に設定しておくと、そこまで減った場合、自動的に回復アイテムを使ってくれる。ラグナロクオンラインの自動芋のようなものがデフォルトでゲームシステムに導入されているわけである。

 また、「ラグナロクオンライン」や「プリストンテール」などのように3Dグラフィックのものも人気があるが、低スペックでもプレイできる2Dグラフィックの「天上碑」は気軽に遊びやすい。11月4日からのオープンベータテストで、ぜひその内容を確かめてほしいゲームである。

訓練所でのひとこま。街の外に行く前に、訓練所で力をつけることもできる 他のプレーヤーとしゃべりながら、仲良く訓練もできる 発表会当日、ちょうどGMイベントとして、プレーヤー同士の武闘大会が開かれていた
ユーザーフレンドリーな各種メニュー パーティ制がないかわりに、チャットチャンネルを自由に作成でき、仲間集めやアイテム売買などが行なえる クローズベータテスト中にもかかわらず、多くの派閥が作られ、コミュニケーション度の高さが伺える


    【天上碑】
    ジャンル:MMORPG
    開発元:HI-WIN
    サービス元:ゲームオン
    対応OS:Windows 98/Me/XP
    月額料金:未定
    CPU:Pentium II 300MHz以上(Pentium III 500MHz以上推奨)
    メモリ:64MB以上(256MB以上推奨)
    HDD:400MB(800MB以上推奨)
    ビデオカードメモリ:8MB以上(16MB以上推奨)

□ゲームオンのホームページ
http://www.gameon.co.jp/
□「天上碑」公式サイト
http://1003b.gameon.co.jp/
□関連情報
【9月9日】ゲームオン、「天上碑」のβテストを10月1日よりスタート
東洋世界をモチーフにしたファンタジーMMORPG
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020909/gameon.htm
【9月26日】ゲームオン、「天上碑」のβテストを10月中旬より実施
GAME Watch読者300名にβアカウントをプレゼント!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020926/tenjohi.htm
【10月4日】ゲームオン、「天上碑」一次βテストをスタート
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021004/gameon.htm

(2002年10月31日)

[Reported by 西尾ゆき]


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