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タカラ、CEATECに「ミュージックチョロQ」を出展 |
メモリースティックを使った製品を集めたブースに「ミュージックチョロQ」も出展された |
会場:幕張メッセ
入場料:一般1,000円、学生500円
株式会社タカラは、9月30日に発表した超小型シリコンオーディオプレーヤー「ミュージックチョロQ」を、幕張で10月1日から開催されている総合IT関連展示会「CEATEC JAPAN 2002」において展示している。
「ミュージックチョロQ」は、著作権保護機構の入ったメモリーカード「マジックゲート対応メモリースティックDUO」に収録されている音楽を楽しめるほか、音楽を記録することができる。音楽の圧縮方式は「ATRAC3」を採用。入出力端子はミュージックチョロQの後部バンパー付近に用意されており、出力はステレオミニ、入力は光ミニ端子となっている。電池はリチウムイオン充電池を内蔵しており、ACアダプタと接続することで、自動的に充電できるようになる予定だという。
実際に展示されているものを見た感じでは、本当に小さくてカワイイ印象だ。展示されていたもののほとんどはモックだが、1台だけすでに実際に音楽を聴くことができる試作品が展示されている。もちろんケースにしまわれているため、会場で音楽を聴くことができないのは残念だ。メモリースティックDUOの挿入口は、車の後部バンパー部分から底面にそって差し込む。まだ未定だが、基板などの都合からメモリースティックが少しはみだす形となるようだ。
車の底面には「再生/停止」、「早送り」、「録音」、そしてボリュームのアップ、ダウンといったボタンが用意されている。これらのボタンに関してもまだ未定で、追加されるボタンなどがあるかもしれない。とにかく発売は2003年春と言うことで、付属品の内容など未定の点は多い。現在付属品に関してはイヤホンとACアダプタが検討されている。
来年の発売をまえに基板をこの小さいボディに収めることができる目処が付いたことから発表になったという。「走ることができるのか?」という問いに対してタカラは、「検討はしている」という。確かに走ればすごいと思うのだが、実際は底面にスイッチ類があることや、精密機械であることから走っていてぶつかった場合壊れる可能性があるといった事から実現する可能性は低そうだ。
発売は2003年春で、価格は19,800円を予定。会場にはこのほかにも「ミュージックチョロQ」をベースとしたバリエーション豊かなモックアップが並んでいる。メモリースティックを口に差し込む仕様の小さな犬のモデルや、ジッポの芯の部分にメモリースティックを差し込むジッポモデルなどなど。とはいえ、まずは「ミュージックチョロQ」ありきなのだという。ちなみに開発生産協力は株式会社ソーテックで、企画・プロモーション協力として株式会社フジミックが参加している。
タカラはCMOSを採用した「チョロQ」型の超小型デジタルカメラなども開発中で、「チョロQ」というコンテンツを軸に、多種多様な製品を通じて今後も世界を広げていくようだ。
参考出展された「ミュージックチョロQ」。基板をこのボディの中に収納できる技術的な目処が付いているという | とにかくこの小ささが一番のセールスポイント。メモリースティックDUOとほぼ同等の大きさ |
メモリースティックはオシリのバンパーのところから差し込む仕様となりそう。そして車の底面には各種操作ボタンが配されている | メモリースティック差し込み口の上にはAC電源と入力出力端子が見える |
「ミュージックチョロQ」は2003年春の発売を目指して制作中だが、“そのあと”を見据えた製品も検討されている。たとえば、犬の形をしていて口の部分にメモリースティックDUOを差し込むタイプのもの (写真左) やブレスレットタイプ (写真中央) 、ジッポタイプのもの (写真右)。ちょっとした面白アイテムとしてもイイかもしれない。これらの作品は検討中で発売されるとは決まっていないものだが、期待は膨らむ |
(2002年10月1日)
[Reported by 船津稔]
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