Xboxブースで各社ゲーム制作者が新作をプレゼン |
マイクロソフト株式会社はXboxブースのメインステージにおいて、各ゲームのプレゼンテーションが行なわれていた。広井王子氏や伊藤ガビン氏、中裕司氏、岡田耕始氏などゲーム業界のトップランナー達が勢揃い。各氏、趣向を凝らし新作のプレゼンを行なっていた。
最終日となる9月22日もフロム・ソフトウェアの神 直利氏、コーエーの杉山芳樹氏、スマイルビットの川越隆幸氏がステージに登場した。
■ 「パンツァードラグーン オルタ」発売日は12月19日に決定
初回限定版にはサントラも同梱
この冬発売されることがすでに明らかになっている「パンツァードラグーン オルタ」を制作しているスマイルビットのステージには、プロデューサーの川越隆幸氏とディレクターの向山彰彦氏が登場。セガサターンで登場以来人気のシリーズだった「パンツァードラグーン」の最新作について語った。
向山氏は「パンツァードラグーンオルタ」のポイントを「ドラゴンに乗っていることは最低条件で決して変えられない。戦闘機とは違うので、大空をゆったり飛ぶかとおもえばジェットコースターのように急降下する。飛び方にバリエーションがあるが、プログラムで制御しているのでなめらかに動く」とコメント。ストーリーは前作で完結しているので、今回は「アゼル」の数十年後が舞台となり、新たなる敵、新たなる謎が登場する。
システム的には基本的にこれまで同様に、360度、視点を切換ながら敵をロックオンレーザーなどを使い倒していく。今回の新フィーチャーとしては、リアルタイムにドラゴンの形態を切換ながらストーリーを進めていく点だろう。スピードのあるドラゴン、パワフルなドラゴン、平均的なドラゴンと3種類ある。向谷氏は「このドラゴンでなければゲームをクリアできない……といったシーンはない。だからプレーヤーそれぞれでプレイスタイルを作って欲しい」とコメントしている。
このほかにも、シリーズ恒例のおまけ要素、「パンドラボックス」についても触れられた。本編とはまったく趣向の違うゲームなどが多数収録されていて、通常のステージとして10ステージ用意されているほかにも、ずいぶんと遊びがいのある作品に仕上がっているようだ。
「続編だけど新作」という向谷氏。「オルタ」は「パンツァードラグーン」の世界の言葉では「誕生、夜明け」といった意味合いなのだという。タイトルにも制作者の意図が反映されているこの作品。発売日についてこの日初めて発表となった。プロデューサーの川越氏は「12月19日に発売します」と宣言。初回特典はこれまでのシリーズ作品のサントラと「パンツァードラグーンオルタ」のサントラのプレビュー版が同梱されるという。ファンには嬉しいところだろう。
プロデューサーの川越隆幸氏とディレクタの向山彰彦氏 | 「パンツァードラグーン オルタ」を川越氏が実際にプレイし、向山氏が解説を加えた |
■ コーエーの杉山芳樹氏、「紅の海 Crimson Sea」の魅力とは?
今年5月に開催されたE3で発表され、海外市場を強く意識したアクション性の高いゲーム「紅の海 Crimson Sea」。杉山氏曰く、「バリッと撃ち倒していく爽快感」がテーマだが、それを実現する場面が必要であると説明。それが「絶体絶命のシチュエーション」で、そこから逆転するから爽快感があるのだという。「紅の海」ではそういったことを念頭に置いて制作が進められている。
登場するステージは、海の惑星や砂漠の惑星、浮遊惑星など色々と趣向が凝らされている。もちろん雰囲気が変わるだけでなく、それぞれ仕掛けも変わっていて、海の惑星では流動体のようなモンスターが登場し、砂漠の惑星では砂に隠れているモンスターを探すなどそれぞれ違った雰囲気だという。
ステージでは杉山氏がゲームをプレイしながら解説。ステージでは「エネミーを倒せ」といったクエストが出され、それをクリアしていく。武器は銃と剣。もちろんカスタマイズ可能で、剣については1回振るのと4回振るのでは相手に与えるダメージが違うという「真・三國無双」のような仕組みとなっている。また、「ネオサイオニクス」という必殺技がある。左下にあるゲージのポイントを使って発動する。敵を倒すと赤い玉が出てくるので、その赤い玉を吸収するとこのポイントが回復し、また「ネオサイオニクス」を使うことができるようになる。つまり、ガンガン敵を倒し、ガンガン「ネオサイオニクス」を使った方が良さそうだ。
発売日は11月ということで、「真・三國無双」好きには確実にオススメできる作品だ。
「紅の海 Crimson Sea」のプロデューサーを務める杉山芳樹氏 | 今回公開された舞台となる惑星のひとつ。各ステージで違う惑星となるようだ |
■ フロム・ソフトウェア 神 直利氏「O・TO・GI~御伽~」について語る
フロム・ソフトウェア 神 直利 代表取締役社長 |
世界観は完全な和風で、そういった意味では同社初めての試みとなる。「O・TO・GI~御伽~」とは「御伽草子」からきているという。公開された映像は一種独特なおどろおどろしい雰囲気。だが、ゲームは一太刀振るえば家でも塀でもガンガンぶっ壊していくことができるずいぶんと豪快なゲームだ。もちろんテーマは「破壊」で、神氏によれば「ゲームで剣とか持っていても、敵を倒せるけどなにも壊せないでしょ? それが不満だった。いつか壊してやりたいと思っていた」という。
開発状況は70%程度。壊す部分は完成したが、これからゲームの調整にはいるのだという。
□Xboxのホームページ
http://xbox.jp/
□Xboxの東京ゲームショウページ
http://xbox.jp/event/tgs2002_autumn/
(2002年9月22日)
[Reported by 船津稔]
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