コナミ、一杯のラーメンを死守せよ! |
会場:幕張メッセ
21日のコナミのイベントコーナーでは、小島監督出演によるPS2「METAL GEAR SOLD 2 SUBSTANCE」のトーク&デモプレイが行なわれた。
SUBSTANCEの訳は“本質”。本作「METAL GEAR SOLD 2 SUBSTANCE」は、前作に当たるPS2「METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY」に英語版、500以上の訓練ステージ、といったさまざまな追加要素を加え、よりこのゲームが秘めている本質を明らかにしようという作品。スネーク、ライデンといった前作の主人公だけではなく、さまざまなキャラクタによるエピソードも体験できる。
今回のイベントで小島監督が明らかにしたのは「バラエティ」というモード。ストーリー、キャラクタはシリアスきわまりないのに、どこかにユーモア要素があるというのが「メタルギア」シリーズの大きな特徴だが、このモードは特にこの要素にポイントを絞り、見事な「はじけっぷり」が堪能できる。
小島監督ご指名の吉池氏のデモプレイにより紹介された最初のミッションは「ラーメンを守れ」というもの。VR空間に作られたステージの奥から多数の敵が、スネークの前に置かれたどんぶりに入っている“行列のできるラーメン屋”が丹誠込めて作った一杯を目指してやってくる。スネークはラーメンを死守するため、狙撃ライフルで立ち向かうのだ。川に飛び込むレミングスの用に列を作り、次々とうち倒されていく敵兵。もちろんスネークの表情はまじめそのもの。「自分で食っちゃえば?」というつっこみは通用しない、食をかけた戦いが繰り返されるのだ。
この後小島監督は「爆弾解体モード」を紹介し始めるのだが、「ギャラリーのノリは『バラエティ』を求めている」ということで、再びバラエティモードの解説に。前作のボスと戦い続ける「ボスサバイバル」と対をなす「ザコサバイバル」の紹介をする。
このモードではえんえんとでてくるザコ敵を倒すのだが、「ちょっと先のステージをみてみましょう」ということで、現れたのはスネークの10倍もあるような巨大なザコ。小島監督によれば「こいつは『メカゲノラ』といって、ゲノラという怪獣を倒すために作られたロボットです」とのこと。姿形はザコそのままなのに、登場した瞬間体を反らせて「アンギャァァァ」と鳴き声をあげるところにスタッフのこだわりを感じさせられる。
しかし、こだわりはこれだけではなかった。吉池氏の華麗なプレイで頭部を破壊されたメカゲノラの首の付け根から、おびただしい「何か」が現れたのだ。「これはプチゲノラです」という監督の言葉に会場は大ウケ。
さらにこのバラエティモードを利用した「犯人当てクイズ」が行なわれた。これは殺されたライデンの「死んでいる状況」から犯人を推測するモノで、ゲームをきちんとプレイして、かつ与えられた情報をきちんと把握をしておかなければならない。見事犯人を言い当て、小島監督のサイン入りポスターをゲットしたのは気合いの入ったコスプレを披露してくれたライデンさんだった。
軽妙なトークで会場をわかせた小島監督。ファンからの声援に応える場面も | 見事なプレイを披露した吉池氏。斬撃より射撃の方が得意とのこと | サイトに移るのが、守るべきラーメン。チャーシューがたっぷりだ |
スネークに迫る巨大ザコ・メカゲノラ。会場は大いに盛り上がった | 犯人を当てた人にプレゼントされた、監督のサイン入りポスター | 見事ポスターをゲットしたライデンさん。コスプレは伊達じゃない? |
「ロボットは好きだったので、声をかけてもらって非常にうれしかった」と語る金子氏 | 小島監督とのトーク。ゲストキャラクタは金子氏とスタッフで非常に凝ったモノになったとのこと | メカニックデザインの新川氏とゲームデザイン・脚本・監督を兼ねる村田氏 |
(2002年9月21日)
[Reported by 勝田哲也]
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