トミー、おもちゃとゲームのドッキングの第一歩 |
価格:未定
「ロボットとしての究極のゾイド」として現在開発中のものが公開された |
「サイバードライブゾイド (仮称)」は基本的にはRPG。ゲームを進めていくことでゲーム内のゾイドをカスタマイズしていき、より強力なゾイドに仕上げることができる。ゲームボーイアドバンスにもかかわらず登場するゾイドはフルポリゴンで描かれており、拡大縮小、回転なども可能。会場で実機にインストールされたテストプログラムでゾイドを表示させていたが、なめらかに表示されていた。同社によればゲームボーイアドバンスの機能をほぼ使いきったという。もちろん、パーツなどを取り付ければグラフィックに反映される。アニメーションパターンも豊富でなめらかな動きを見せてくれる。
フルポリゴンにすることでどの角度からも見ることができるということが、ゾイドにとっては重要であるという。というのも、おもちゃと同じように色々な角度から見たいという欲求がユーザーにあるからだという。
ゲームの基本は比較的オーソドックスで、ギルドで仕事を引き受けフィールドに行くとゾイドに遭遇。その時点でヘックスタイプのターン制シミュレーションとなる。会場でプレイできたものではゾイドが1対1で戦い、それが終了すると他のゾイドと遭遇。再度ターン制シュミレーション画面に突入し、戦闘にはいるという繰り返しとなっていた。武器によって攻撃範囲が変わるため、敵の攻撃範囲を考慮に入れた上でこちらの攻撃力とあわせ戦うことが必要だ。敵を攻撃するとアニメーションで攻撃シーンが描かれる。もちろんフルポリゴンであるため、なめらかな動きで迫力ある戦闘シーンが描かれる。
これだけでもゲームとして成り立つのだが、さらにスゴイのは、同梱の赤外線アダプタを装着することで、ゲームの内容が実際のおもちゃのゾイドに反映されるという点だ。ゲームでゾイドが成長すると実際のゾイドの動きが早くなるなど、実際のゾイドの動きに反映される。ゾイド同士を戦わせることができるため、これは重要なこととなる。
「サイバードライブゾイド (仮称)」には後ろ足のカバーにウィークポイントが設定されており、ここを攻められると1ポイント減少といった遊び方ができるという。つまり、ゾイドを操縦しぶつけ合いをしてポイントを競う遊び方が可能なわけだ。もちろんゾイドの性能が良ければ有利になるわけで、この時ゲームを進めてより強力なゾイドにしておけば戦いを有利に進めることができる。
「サイバードライブゾイド (仮称)」には背中にBB弾がセットされており発射することができる。BB弾を発射するときは目が赤く光るところがカッコイイ。ゾイドは腰のところにひんじがあり、腰を捻る動作が可能となっている。このことにより前進後退のほか左右旋回が可能となり、細かい動作も行なうことができる。前述の通り、ゾイドには簡易コントローラが付属しある程度の操縦が可能だが、GBAを使った方がノーマルの設定より早く動いたりヒットポイントを回復できたりプログラミングした動作を動かすことができるなど、戦闘が圧倒的に有利となるという。また、ゾイドの調子や鳴き声奈GBAで確認することができる。
トミーの代表取締役社長を務める富山幹太郎氏は、「ゲームの中で遊んだゾイドが3Dにならないだろうかと思い制作した。これは夢の第一歩で、我々には次の夢がある。それはトミカ、プラレール、黒ひげ危機一髪といったコンテンツがゲームと連動していきたい。おもちゃすべてがゲームと繋がる」と今後の展望も語った。
トミーの代表取締役社長富山幹太郎氏。同商品を「おもちゃとゲームのドッキング」と表現 | ゲームを制作しているNDキューブの開発プロデューサー堀口知伸氏。「ゲームだけでも十分楽しめるものにも仕上げている」とコメント |
トミーのZOIDS開発室長の田島豊氏が実機を使って説明。かなり細やかな動きをするようだ |
□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/
□「ゾイド」のページ
http://www.tomy.co.jp/zoids/
(2002年9月20日)
[Reported by 船津稔]
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