メディアカイト、ネット上でゲームセンターを運営
タイトー、日本物産、サンソフト、データイーストなどが参入

9月11日からオープン予定

 株式会社メディアカイトは、インターネット上で'80年代から'90年代のアーケードゲームが楽しめる「ネットげーせん」のサービスを9月11日から開始する。国内の各ISPやポータルに凸版印刷のデジタルコンテンツ配信システム「Bitway」を使用して配信 (OCNのみ近日開始予定)。同時にメディアカイトの運営するゲームポータルサイト「げーまに」でもサービスを開始する。

 アーケードゲームと言うことで通常のゲームセンター同様、利用料金は基本的に1プレイ1コイン。1プレイは50円に設定されている。ただし、サービス利用時に購入できるコインの最低金額は500円 (10枚分) で、500円購入するとボーナスコインが2枚付き、合計12回ゲームを楽しむことができる。このほかにも1,000円 (25枚)、3,000円 (80枚)、5,000円 (140枚) と4つのコースが用意されている。

 最も重要などのようなソフトが楽しめるかと言うことだが、現在タイトー、サンソフト、PCCW Japan (元ジャレコ)、ニチブツの4社がゲームの提供を開始しており、今後、DETA EASTの参入が決定している。すでに契約タイトルは200タイトルを越えているという。
 メディアカイトはこれまでPCで各ゲーム会社の往年の名作を移植してきた実績があり、同社代表取締役社長の飼沼憲泰氏によれば「契約中なので名前を出すことはできないが、弊社がリリースしているゲームを制作しているゲーム各社には声を掛けている」という。この中にはセガや、ナムコと言った会社名も含まれている。もちろんこれらの会社がすべて「ネットげーせん」に賛同し、ゲームが移植されるかどうかはわからないが、今後も参入会社が増えていくことが期待される。
 移植されるゲームは基本的にエミュレータ上で動くこととなり、基本的には元のアーケード版と同じ動作を行なうようになっているという。ゲームをプレイするときはキーボードだけでなくジョイパッドなどにも対応している。

 サービスを利用するためには専用のラウンチャが必要となる。専用のラウンチャを起動しネットに接続するとゲームの一覧が表示される。遊びたいゲームを選択するとゲームのダウンロードを開始。ユーザーの利用環境にもよるが昔のゲームなのでそれほど時間はかからないという。その後、シングルプレイかマルチプレイを選択し、ゲームがスタートする。一度ダウンロードしてしまえば2度目からはダウンロードされることはなく、即座にゲームをスタートさせることができるという。

 マルチ対戦の場合、元のゲームの仕様によって1コインでふたりで対戦が楽しめるものもあれば、2コインでふたり対戦の場合もあるという。ラウンチャには現在参加している参加者一覧を表示できる機能があるほか、チャットや専用メッセンジャーなどが用意されており、ユーザー同士でコミュニケーションを取ることができる。対戦する場合は対戦ルームを作成し、もうひとりが対戦ルームに参加することでゲームがスタートする。対戦ルームには観戦ではいることもでき、観戦の場合課金されることはない。

 今回ゲームの配信に採用されたシステムは香港のBillybala Holdings Limitedの開発したシステムで、3重のシステムセキュリティが施されている。まず最初にダウンロードされるゲームのデータは約98%で、これだけではゲームを遊ぶことはできないという。プレイ時に最後の2%をスタートキーとして配信。ゲーム終了時にはスタートキーが消去されるため、それ以降はゲームを起動することができなくなるという。
 さらにゲームプレイ中はネットワークに接続されている必要はないはずだが、ユーザーのステータスチェックのためだけに1分間に1回ほど通信を行ない通信が切断された時点でゲームが終了するようなシステムとなっているという。

 飼沼氏は「ゲームセンターは1社のゲームだけでは成り立たない。我々はこれまでに数多くのメーカーと取り引きがあるので、ネットワーク上でのゲームセンターを実現できる」と自信のほどを語った。今後、同サービスは台湾、韓国などアジア地域では同様のサービスがスタートする。ただし、課金金額の違いなどから“対戦ゲーム”は各国ごとの閉じたシステムとなるという。

【オープン時稼働予定タイトル】

ニチブツ アームド・エフ、クレイジークライマー、テラクレスタ、フリスキー・トム、マグマックス、ムーンクレスタ、UFOロボ・ダンガー、忍者絵巻

PCCW Japan (元ジャレコ) 魚ポコ、エクセライザー、エクセリオン、キックオフ、銀河任侠伝、グランプリスター、サイバトラー、シスコヒート、シティコネクション、実力!! プロ野球、セイントドラゴン (天聖龍)、武田信玄、ピンボ、ファンタズム、ぶたさん、プラスアルファ、魔魁伝説、モモコ120%、妖精物語ロットランド、64番街

サンソフト アラビアン、ギャラクシーファイト、上海、ファンキーフィッシュ、ベイルート

タイトー 嗚呼栄光の甲子園、エレベーターアクション、忍者キッズ、影の伝説、カダッシュ、デッドコネクション、奇々怪界、クレオパトラフォーチュン、ゴーフォーザゴールド、スペースインベーダー、ダイナマイトリーグ、中華大仙、トップランキングスターズ、ハットトリックヒーロー、プリルラ、プロッティング、フロントライン、麻雀クエスト、メタルブラック、ライトブリンガー、ルナーク


【今後配信されるタイトル】

ニチブツ ギャリバン、クレイジークライマー2、コップゼロワン、セクターゾーン (セクロス)、テラフォース、マイティーガイ、ワイピング (ラグラッツ)、麻雀ジャンジャンバリバリ、麻雀セーラーウォーズ、麻雀占い伝説、娘牌

PCCW Japan (元ジャレコ) E.D.F (アースディフェンスフォース)、アーガス、ザ・ロードオブキング、サイキック5、スカッドハンマー、ソルダム、ノーティボーイ、バルトリック、ピーP-47、ビックストライカー、フォーメーションZ、ポップフレーマー、伊賀忍術伝-五神の書-、破兆!

サンソフト いっき、おいしいパズルはいりませんか、カンガルー、ザ・ギネス、スピーク&レスキュー、タフターフ、ぺったんピュー、へべれけのぽぷーん、マーカム、マドゥーラの翼、ルート16、わくわく7、上海2、上海3

タイトーあっかんべーだー、アラビアンマジック、アンダーファイアー、エレベータアクションリターンズ、オペレーションウルフ、ガンバスター、ガンフロンティア、クライムシティー、スペースインベーダーパート2、スペースガン、ちゃっくんぽっぷ、ツインクックス、ニンジャウォリアーズ、ハットトリックヒーロー'95、フルスロットル、レイフォース、逆鱗弾

【タイトー】
エレベーターアクション オペレーションサンダーボルト 影の伝説
(C)TAITO CORPORATION 2002
【サンソフト】
ギャラクシーファイト 上海 アラビアン
(C)2002 SUNCORPORATION
【PCCW Japan (元ジャレコ)】
ぶたさん 銀河任侠伝 モモコ120%
(C)PCCW Japan 2002
【ニチブツ】
クレイジークライマー フリスキー・トム 麻雀占い伝説
(C)2002 Nihon Bussan Co., Ltd.
「ネットげーせん」への接続に成功するとこのようなメイン画面になる ゲームを選択すると、シングルかマルチかを選択するこのような画面になる マルチを選択した場合ルームを選択するかどうかを選択。観戦することもできる
(C)TAITO CORPORATION 2002;(C)2002 SUNCORPORATION;(C)2002 Nihon Bussan Co., Ltd.;(C)PCCW Japan 2002(C) MediaKite;(C)billybala iGame


□メディアカイトのホームページ
http://www.media-kite.co.jp/
□「げーまに」のホームページ
http://www.gmani.com/
□ニュースリリース
http://www.gmani.com/ginfo/ginfo0208/opennetgc.html

(2002年8月27日)

[Reported by 船津稔]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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