タイトーとコンパイルが業務用ゲーム機で事業提携!
第1弾はファンシーな落ちものパズル「ポチッとにゃ~」

9月下旬 稼動予定

料金:1プレイ100円



「ぷよぷよ」に携わったスタッフが総力を結集して制作した新作。9月に開催されるJAMMAショーではファンの熱い注目を集めそうだ
 株式会社タイトーと株式会社コンパイルは、業務用ゲーム機の分野で事業提携を行なうと発表した。両社は、9月下旬にパズルゲーム「ポチッとにゃ~」を全国のアミューズメント施設向けに稼動させる予定。コンパイルが開発を行ない、タイトーが販売を担当する。供給ハードはNAOMIで、操作系は1レバー3ボタン。

 「ポチッとにゃ~」は、コンパイルが得意とする落ちものパズルゲームの最新作で、同社の人気RPGシリーズ「魔導物語」の1,000年後の世界がモチーフとなっている。ゲームモードは、全8ステージの「ストーリーモード」、初心者向けに全3ステージで構成された「れんしゅうモード」、ふたりで対戦できる「ふたりでポチにゃ~」の3つ。

 基本ルールは、画面上からフィールド内に落下してくる全4色の“にゃん(2P側はわん)”と呼ばれるふたつ1組のブロック(くみにゃん)を、同じ色をたくさんくっつけて消すという実にシンプルなもの。ブロックは、Cボタンを押すかレバー上で“はりにゃんIII型”という発火(消し)専用のブロックに変身。“はりにゃん”は、もういちどCボタンを押すか、もしくはレバーを上に入れれば元のブロックに戻る。

 “はりにゃん”は、同じ色のブロックに隣接すると発火し、つながっている同色のブロックを次々と消していく。このとき、同色のブロックを1本道でつなぐよりも、途中に分岐(枝分かれ)を作っておいたほうが得点が高くなり、相手のフィールドに送り込める“おじゃまブロック”も増える。ブロックがフィールド最上部をふさいでしまうとゲームオーバー。

 本作のポイントは「同じ色のブロックをつなげるだけ」で、あとは「いつでも好きなタイミングで相手を攻撃できる」ということ。ルールがよくわからない人でも、とりあえず同じ色をくっつけてテキトーなタイミングで消していけば、すぐに感覚が掴めるはずだ。

 分岐という概念については、最初はあまりピンとこないかもしれないが、要は同じ色の一本道に、所々“路地”を作ってやればいいだけの話。これもゲームに慣れてきたら意識すればOKといったところで、最初から固執しなくても本作は十分楽しめる。

 なお、分岐はなるべく遠い位置で発火させたほうが高得点になる。発火点から末端部分までのブロック数を、2個目なら2点、3個目なら3点とカウントして、その合計点が得点になる。これだと、同じ分岐でも“はりにゃん”の置き方次第で得点が変わることも珍しくない。発火させるなら、なるべく遠い位置。上を目指す落ちゲープレーヤーにとっては、確実に押さえておきたいポイントといえるだろう。

 対戦型落ちものパズルといえば、同社の「ぷよぷよ」を連想する人も少なくないかと思われる。ただし、プレイ感覚は似ていても、いつでも好きなときに攻撃できるシステムが、初心者でも上級者と渡り合える可能性を残している点で、「ぷよぷよ」と本作は決定的に違う。

 「ぷよぷよ」のように分岐のネタを仕込んでおくことも不可能ではないが、発火しなかった“はりにゃん”は一定時間が経過するとおじゃまブロックに変身してしまう。つまり、「ぷよぷよ」のような一撃必殺の連鎖を仕込むには、時間的に無理があると思われる。どちらかというと、相手のフィールドを見て「かなり山積みをしているな」と思ったら即攻撃に転じるなど、駆け引きや臨機応変さのほうが重要になってきそうだ。


コンパイル仁井谷社長
 発表会の席上、コンパイル社長の仁井谷正充氏は「'80年代に“テトリス”が大ヒットし、'90年代には“ぷよぷよ”がヒットした。そして(「ポチッとにゃ~」という)21世紀らしい新世代の落ちゲーができたと自負している」と力強くコメント。タイトーGM事業本部長の小島理一氏は「平行線を辿っているアミューズメント業界の起爆剤になってほしい」と抱負を語った。

 本作は業務用ゲーム機としてリリースされるが、両社はコンシューマ分野での事業展開も計画しており、来年3月にプレイステーション 2版の発売を予定しているという。また、大手おもちゃ会社と「ポチッとにゃ~」のキャラクタグッズの発売について検討している最中だという。

 なお、同社の知名度を飛躍的に高めた大ヒット作「ぷよぷよ」に関しては、コンパイルとしての販売を近日中に終了することが明らかにされた。

【ストーリーモード】
ファンシーでかわいらしいグラフィック。ひとめでコンパイルの作品だとわかるキャッチーさがいい

【スクリーンショット】
同じ色のブロックをながぁ~くつなげるのが基本 所々に分岐(えだわかれ)を作っておくと消したときの威力が増す ブロックを“はりにゃん”にチェンジしてくっつければ発火!!

【登場キャラクタ】
【ポチッ】【にゃ~】
犬の神さま(左上)と猫の神さま(右上)。千年に一度開催される「ポチッとにゃ~祭り」を主催する

【プリム・アモル】【テスティス】【ユーデクス】
魔導師のタマゴ。13歳。食いしん坊が災いして「ポチッとにゃ~」祭りに参加 魔族にして魔導師を志す変わり者の青年。学校を探して数百年世界をさ迷う方向音痴 テスティスの父親。冥界など各方面に多大な影響力をもつ大魔族のご隠居さん

(C)COMPILE 2002

□タイトーのホームページ
http://www.taito.co.jp/
□コンパイルのホームページ
http://www.compile.co.jp/
□製品情報
http://www.compile.co.jp/game/arcade/pochinya/

(2002年8月5日)

[Reported by 北村孝和]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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