カプコン、PS2「アウトモデリスタ」プレス向けネットワーク体験会を開催株式会社カプコンは、8月22日に発売予定のプレイステーション 2用ネットワークレースゲーム「auto modellista(アウトモデリスタ)」のプレス向けネットワーク体験会を開催した。今回は、そのプレイレポートをお届しよう。 「アウトモデリスタ」は、コミックタッチでグラフィックを表現する“アーティストゥーン”と呼ばれる手法を用いたネットワーク対応のレースゲーム。国内外の人気車種が多数登場し、それらを自由にセッティングしチューニングを行なうことで、自分だけのクルマが作れる。チューニングメーカーは60社以上が存在。クルマを保管するガレージもエディットできる。 「vj&theater」モードでは、リプレイ映像を編集可能。エイベックスとのコラボレーションにより、トランスユニット「LAB-4」が楽曲を提供していることでも話題になっている。
そして、本作最大の特徴が、PS2対応モデムと「マルチマッチング」を使用したネットワークプレイ。自分のクルマで対戦するだけではなく、面白そうなレースを観戦したり、クラブミーティングで他プレーヤーとチャットしたりクルマのデータを交換することも可能となっている。
ネットワーク対戦をするつもりの人で、もしモデムを未入手の人がいたら、同時発売の「アウトモデリスタ モデムパック」を購入するのが一番てっとりばやいだろう。こちらを買えば、シークレットカーの「大蛇(オロチ)」が最初から使えるという特典もある。ただし、隠し要素は「プレイしていれば、すぐに全部そろっちゃいます(芥川さん)」という。 すぐにそろうなら、なにも隠さなくても……とは思ったものの、隠し要素は、無ければ無いで寂しいもの。また、隠し要素でユーザーの興味を延々とひっぱるタイプのゲームではなく、誤解を恐れずに言えば“全要素が出現してからが本当のスタートライン”ともいえるだけに、これは妥当な仕様といえるだろう。 「マルチマッチング」による対戦手順は、いたってシンプル。新規登録時は、必要な情報を入力してIDを取得し、ハンドルネーム(ロビーでの個人名)とチームネームを設定するだけ。あとはメインメニューからネットワークに接続すればいい。料金は全国均一で、対戦中が13円/分、ロビーが10円/3分となっている。
ネットワークメニューは「レース」、「クラブミーティング」、「クイックレース」、「データベース」の4つ。
セッティングやチューンナップは、峠、サーキットなど、それぞれの特性に合わせて調整しないと走りやすさがかなり違ってくるという。このあたりは上級者向けの要素といえるが、質問に答えるだけでコースに合ったセッティングやチューニングをほどこしてくれる“イージーチューンナップモード”があるため、初心者でも対応できるだろう。 プレイ中、ごく稀にラグ(データの遅延)が発生することもあったが、他プレーヤーのクルマの動きが一瞬コマ送りのように見えた程度で、プレイに支障を与えるレベルではないように感じられた。先々ドライビングスキルを突き詰めていくと、それなりに気になることもありそうだが、フレーム単位のコマンド入力を要求する格闘ゲームのように厳しい状況にはならないかと思われる。 なお、レース終了後は、対戦したプレーヤーのIDを記録することが可能となっている。共鳴する走りをみせるプレーヤーを見つけたら、これでIDを覚えておいて、あとからメールを送ってチームに誘ってみるなどといった使い方ができそうだ。
ネットワーク対戦の終了後は、「クラブミーティング」でのやりとりが披露された。本モードは、プレーヤー各自がクルマにのったまま、駐車場のような一定のスペースに寄り集まってチャットやクルマデータの送受信などを行なうというもの。もらったデータはエディット不可。入力した文字は、コミックのようにフキダシで表示される。 記者個人としては、愛車をお披露目するもよし、チャットに興じるもよし、データを配りまくるもよしといった風情の“週末の大黒埠頭”を思い起こさせる本モードが、結構お気に入りだったりする。 なお、体験会中に一部見受けられたラグや入室時の待ち時間といった点については、発売時には問題無く遊べるよう鋭意開発を続けているという。発売まで、約3週間。自分だけのクルマでオンラインレースが楽しめるようになる日は、もうすぐそこまできている。
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□カプコンのホームページ (2002年7月31日) [Reported by 北村孝和] |
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